olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

子どもの叱り方・・・家での親子バトル

2019-02-21 | 6年生
「先生の叱り方に文句を言う息子の話」から、
なんとなく続きで、今度は家での様子を。

息子が叱られる原因は、9割方、

「気が散りやすい」
「やるべきことを差し置いて
 楽しいことに吸い寄せられる」
「お気楽(見通しが甘い)」

というキリギリス的な彼の性格に由来します。



実のところ、この子、
やるべきことは最終的にはやるんです。
少なくとも、やるつもりではいる。

ただ、大変気が散りやすいので
寄り道がすごーく多い。

決して「人としてやっちゃいけないレベル」の
悪いことはしないし、
人に迷惑かけることもしない。
だから、ちょっと悪いけど、そんなに悪くはない。
ぼくは人生を楽しみたいだけなの♡

と本人は思っているはず。
(実際そうなんだけどね・・・)



★どこまで放っておいたらいいか問題


でも、当たり前だけど、楽しいことを優先すると、
結局やるべきことがおろそかになります。

いよいよ見かねた私に止められると、

① 口の達者さを活かして、しゃかりきに反抗する。

② あー、はいはい、うるさいなーとばかりに
  「やるべきこと」をサッサと
  形だけ終わらせようとする。
  やった意味のないクオリティーの低さで。
  (当然、やり直し)

③ 何とか抜け道を探し出して
  大人の目をごまかして、楽しもうとする。 
 (当然、怒られる)

のどれかになります。
毎度、同じ事の繰り返し。


そんなんだったら、
もう放っておいたらいいんじゃない?
大人が言い過ぎるから自主性がなくなるんだよ。


・・・と私も思うし、
実際、何度も「お母さんは何も言わないから、
自分で考えてやりなさい。結果にも責任持ちなさい」
作戦を試しました。

キリギリスはアリの家の前で野垂れ死ぬってことを、
身をもって体験するがよい!みたいな。

なんですが、どうしてだか上手くいった記憶が無い。
だから、結局、元に戻る・・・。



★説教(ロングバージョン)悪い例


叱ったところで「響いてない」感丸出しの子どもに対し、
なおもグダグダ説教するのは、
何とか次につながる反省を引き出そう
と思うからなんですが、
子どもにしたら
それで反省が深まることはないのかもね。

怒られる時間が長引けば長引くほど
最初の「怒られた理由」に関する反省は薄れてきて
 
(あー、わかったよ、分かってるよ!もう、うるさいなー。)
 あーー、はいはい、ごーめーんーなーさーいーーー。
 もうしませーーん。
 (ここまで怒られる前に切り上げますー。
 あるいは、見つからないようにうまくやりますー。)

 ねえ、謝ったんだからもういいでしょ?」

(学校では言わないけど、同じ事思ってるはず)


その態度っ!言い方っ!
はーらーたーつーーー!

ってなります。
そして更に説教は長引く。
不機嫌責め、みたいな。

ここまでくると、そもそもの原因なんて
お互いに忘れてます。
すっごく腹が立ってるんだけど、
なんでだったっけ?みたいな。

まさに「叱り方、悪い例」ですね・・・。




★子どもを諭す、良い例


良い例として、記憶に残っているのは
ピアノの先生の言葉です。

普段は絶対に怒らない温厚なピアノの先生が、
宿題を少なくしてもらおうと
ヤイヤイ交渉してくる息子に呆れて、
溜息と共に静かに仰った。

「先生は、これを弾くために必要だと思う練習を
 言ってるだけだよ。
 先生のために練習してもらうわけじゃないし、
 何かの罰でもないよ。

 やりたくなかったら、やらなくていい。
 先生の言う通りの練習をしなくても、
 最終的に、先生が求める水準で弾ければいいんだよ。
 それだけのこと。
 どうする?」

息子、固まってました。
ぐうの音も出ないとはこのこと。

私は内心、大拍手!!


よくぞ言って下さった!!!
そう!それなの!
いつも、私の言いたいことは、それなの!

勉強も、手洗いも、歯磨きも、
時間を守るとか、片付けをするとかも
ぜーーーんぶ同じ!


先生の言い方は、
「叱る」というより「諭す」という感じです。
人徳、というのでしょうかね。
私が言っても響かないことも、
先生が言うと響くんですね。

私だと、「叱る」が、あっという間に
「怒る」になっちゃうからいけないんだろうな。




★叱り方、ショートバージョン


でもね、最近、少し変化が。
現在、息子は12歳。
子育て、どんどんテキトーになっています。

真面目に叱っても効果がないのは実証済み。
かといって放っておく訳にもいかないので、
「悪いっ!やらないっ!」に近い雑な叱り方が多くなってきました。

つまり、
罪状認否を行い、申し開きを受け付け、判決を下す
を簡潔・明瞭・迅速に行うんです。

「約束破りましたね。悪いの分かってるね。
 言いたいことはある?・・・無いね。
 今日はオヤツ無し。
 はい、次。やるべきことは何?」

これだけ。

事件の真相を追究したり(←だいたいここで意見が食い違って紛糾する)
お互いの主張を戦わせる駆け引きや(←泥沼になる)
理と情に訴える説教(←そもそもの主旨を見失う)などは省略。

実にテキトーです。

ピアノの先生みたいな徳の高い諭し方はできないので、
せめて短く切り上げて、害を少なくしようという。

実際、ここまで短いと
私の機嫌の悪さをぶつけずに済むんです。
ついでに、息子が反抗する隙もない
すると、子どもの気持ちの切り替えも早くなるという、
二次障害ならぬ、二次メリットが。

子どもは、気持ちを切り替えたら
今度は穴埋めのためにせっせと良い子アピールをし始めるので、
その後の物事が非常にスムーズに進みます。

お互いの精神衛生上、とてもよろしいです。

教育上よろしいのかどうかは謎ですが、
平和に過ごせます。



ただし、これが適応されるのは、
もう終わっちまった罪についてだけ。
(約束の時間を過ぎても帰ってこなかった、とか)

現在進行形の悪事(宿題やらずに探偵小説読んでるとか)
を阻止するには、強制執行(本の差し押さえ)が必要になることも。
すると、今まで通り、ギャーギャー反抗し始めたりもします。

それでも、切り替えは、少しは早くなったかな。

亀の歩みで一進一退です。



補足:

罪状は壁掛けカレンダーに記録します。
すると、罪の蓄積が一目瞭然!
歯磨きの度に「今月の悪い子ポイント」を
思い出すことになり、

「僕って、先週、3回も約束やぶってるね!
 ちょっとヒドいよねー。
 今週は気をつけようー♪
 ・・・とか思っちゃう僕って、良い子じゃん?」

という反省につながることも、たまにあります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。