olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『いつだってやめられる』お喋りは、やめられない

2021-06-01 | おっとっと語学学習
今、イタリアのコメディ映画、
息子と一緒に少しずつ観ています。

(まとまった時間がとれる日まで待てなくて、
隙間時間に少しずつ観るという
邪道に落ちています。)


コメディだから
面白おかしく強調されているんでしょうけど、
そこに描かれる
イタリア人気質とマシンガントークに
もう圧倒されっぱなしです。


とにかく喋る。すごい勢いで喋る。
よくもまあ、という舌の回り方。
人が話していても、お構いなしに被せて喋る。
(全員、ゼスチャー付き)
(聴覚的にも視覚的にもにぎやか)

そして、都合の悪いことは躊躇無く誤魔化す
嘘八百、テキトーな言い訳が
口からデマカセで出るわ出るわ。

で、こりゃ誤魔化しきれないな、
と察知した途端、手のひら返してすぐ謝る
謝罪が軽い!

絶対、反省してない。

言い訳、言い逃れ、論旨のすり替え、
なんでもありでペラペラ喋り続け、
挙げ句、無理矢理な話題の転換で
終わらせようとするんだからねー。


あーあ。息子そっくり・・・・
コイツら、ほんっと・・・・


映画(他人事)だと笑えるけど、
こういうのと対峙しなきゃならん人は
ホント大変なんだから!


なんとなく目が据わってくる私をよそに、
息子の目はどんどん輝いていきます。


「すっっごい喋るね!
速い!これ、真似したい!
…(いきなり上級編に挑戦)…できない!(そりゃね)

すーーぐ謝るし(笑)
でもホントは謝ってないし。
僕みたい!(←あ、その認識はあるんだ、と思った)

イタリア、好きだわーーー!
ぼく、この中に入りたい!!」


え。そうなの…?
頭痛くなりそうだよ。


「え?お母さんはそう思わないの?
だって、お母さん、
ぼくと一緒にいたら楽しいでしょ?
こんなの、楽しいに決まってるやん!!」


えーと。
うん、そうね、そうなんだけど。
そうかもしれないけど。
でも、身近にいたら疲れることも…
ほら、見て、ジュリア(主人公の妻)の
心底うんざりした顔!

息子はこれ系とはいえ、
ここまでではないから、
案外、イタリアでは「普通の人」、
あるいはむしろ
「目立たない、おとなしい真面目な人」
になっちゃうかもね(笑)


「何言ってんの?
ぼくがこの中に入ったら、
相乗効果でもっと喋るに決まってんじゃん!
だって、自分を抑えなくていいんだよ?
最高!!」


え??!!

もしかして、普段は抑えてるって言うの?????

知らなかった・・・・


衝撃的な告白でした。



ちなみに、この映画は、
息子が探してきました。
NHK(TV)のイタリア語講座で
紹介されていたそうです。
(webで視ています)

あれこれとっちらかしながら
語学に手を出していた息子ですが
今はイタリア語と中国語の二つに落ち着いています。

中国語は、
語学講座とは思えない、
バラエティ番組のようなエンタメ性が気に入って、
毎週楽しみに見ています。

TV講座で気分を盛り上げて、
その勢いでDuoる、
という2本立てだと調子が出るようです。


中3でこんな遊び学習やってていいのかな?と
ちらっと思うことはあるけれど、
ま、いいか、と放置決定。

これをやめたところで、
その時間、勉強する訳じゃないからね(断言)



***余談***

私はイタリア語やっていませんが、
映画を見ていると、
たまに分かる単語が耳に飛び込んできて
嬉しくなります。
楽譜に登場する、強弱速度に関するお馴染みの単語です。
(フォルテ!ピアノ、ピアニッシモ!ウン・ポコなんちゃら…)

そんなちょっとしたことで
イタリア語も良いなー♪とか思っちゃう。
いや、今は手を広げられないけれど。


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2 コメント

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Unknown (candycandy)
2021-06-02 10:58:25
soratombo さま💕

実は私もイタリア🇮🇹は、大好きです💕
食べ物は美味しいし、人は親切で温かく、楽しい。ま、すべてにおいて、ちょっと度がすぎる感じもありますが。(笑)

世界中で愛されるあの「悲恋で有名な」キャンディキャンディもなぜかイタリアだけでは、ハッビーエンドに変更されているようです😆

ミケランジェロやダ・ヴィンチなど、世界中が愛するような芸術を生み出すイタリア人を見ているとやっぱり、「当たり前を目指さずに」「度がすぎないと」世界を凌駕することはできないんだ、としみじみ感じます。

昔、ローマを観光していた時に、隊列をくんでサイレンを鳴らしながら緊急走行していた白バイのお巡りさんたちが、我々女子大生に「投げキッス」をしてきた姿を今も思い出します。

また、去年、イタリアのどこだったかの市長が、コロナ渦の中、外出する市民に、「家にいろ‼️死んだら美容院に行って髪をセットしてきても誰も見るやつなんていないぞ‼️」って、怒鳴っている動画をみて、イタリア人には勝てない、真剣にそう思いました(笑)

うちの息子もジャパニーズ版ラテン系💕

だから、私は息子に、大学は関西の大学をお薦めする、と今から伝えています💕

このまま私たち、ラテンを目指しませんか⁉️(笑)
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Unknown (soratombo)
2021-06-02 14:48:59
candycandyさま

コメントありがとうございます♪
全てにおいてちょっと度が過ぎる…なるほどです。そうですよね!!そんな感じ(笑)
でも、だからこそ傑出したものが生み出される、という所も同感です。いろいろ敵わないな、と思います。

緊急走行中の白バイから投げキスはすごいですね~(笑)まさにイタリア人男性!
でも実は、イタリア人男性って、けっこう細やかな気遣いができる印象があって、好感が持てます。さすが歴史と芸術の国。
(対して、気遣いなく力業でグイグイくるのはスパニッシュ…というイメージ。偏見かな?^^;)

息子さん、ラテン系ですか!だからこそ関西の大学、という発想に笑ってしまいました(^▽^)
うちもその線でオススメしてみようかしら?いっそのこと、本国?!そう考えると楽しいですね~!
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