olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

宿題について (1)

2016-03-16 | 学校とその周辺
子どものやる気を上げるのも下げるのも
先生のひと手間があるか無いかで決まる

ということを実感した話の続きです。

そういう子どもの姿を見て、
学力を上げる要は「先生の関わり方」にあるのでは?
と思い至るようなったのです。



沖縄では長らく低い学力が問題になっていて、
学力の高い県に視察に行った教育委員会が
保護者向けに報告会をするらしいのですが、
それに行った友人から話を聞きました。

そういう報告会での結論は
いつも「沖縄の低学力は家庭の問題
ということになるんですって。


沖縄の学力の低さは教育問題というより福祉の問題、
という話も聞きますし、
実際、大変な事例も多くあるはず。

それはそれで何とかしなくてはならないのですが、
学校が学力の低さを
あまねく「家庭の問題」と結論付けるのは
・・・うーーん・・・
やはりどうかと思うんですよね。


そりゃ、家庭にも問題があるでしょう。
けど、先生には、家庭の問題を
十分補完できるくらいの力が本当はあるはず。
特に小学校。
まだまだ素直に先生が好きで、仰ぎ見ているお年頃です。


そして、家庭の差が即、学力の差になるのは、
学校が、学習の大事な部分を
家庭に委ね過ぎているからではないか?
とも思うんです。


**

私が今、子どもに出されている宿題に関して
何とかならないかと思うのは、
その内容と、先生の関わり方の2点です。



まず、内容について。


今、学校では、学力向上のため、
毎日家庭で学習する習慣がつくようにと
毎日宿題を出されます。

毎日数ページ分の宿題を
その日のうちに先生がチェックするのは大変なので
「宿題係さん」とかいう
変なシステムが考え出されたのでしょう。

そこから見えるのは、
先生が考える「宿題」の役割は、
「とにかく毎日家で何かやれ」のレベル
だということ。


だから、誰もが出来て当たり前の
単調な繰り返し問題ばかりが
宿題になります。
教科書を丸々書き写すなんていう
苦行のような宿題もあるらしいです。

工夫をこらした勉強、自分なりに考えたこと、
その子らしい創造性を発揮したページ
なんてものは、はなから求めていないのです。




けど、そこで思うのです。

学力向上のために本当に必要なのは
基礎的で単調なことを
ただひたすら「毎日」することでしょうか?

(楽器の練習には必要なことだと思いますが!)


しかも、先生は毎日課題を出すだけで、
子どもの工夫や頑張りは顧みない。

これで誰のやる気が出るというのでしょう?


私としては、
「とにかく毎日やらせる」よりも大事なことは、
質の高い課題を出すことと
子どもがやってきたことは、先生が責任をもって見ること
じゃないかと思うんです。

この辺、もうちょっと突っ込みたいので
後で詳しく書きます。



ちなみに、息子は、2年生から今までずっと
先生の出題をすっ飛ばして
地図やら歴史やら日記やら
自分の興味ある事を好き勝手にやる
自由な宿題
をやり続けています。
好きなことなので、いろいろ調べながら
時間をかけて丁寧にやっています。

(気が向いたら決められたドリルもやっています)

ありがたいことに、前の先生も今の先生も
それを認めてくれています。
決められた宿題がおざなりになっていたとしても、
息子の自由さを「面白いね。あなたの将来が楽しみね」と
微笑ましく思ってくれているようです。

が、(今の先生は)皆がそうやればいいと思っている訳ではなく、
息子のような特異な生徒がこっそりやるぶんには
良いと思うけど、大っぴらにはしないでね、という感じです(笑)

テストではある程度、安定的に上位の成績を保っているから
許されているのかもしれません。
息子より出来る子は何人もいるので、
そういう子も何か面白いことをやっていないかと
期待したのですが、
特異なことをする子はそういないようです。
残念。



長くなったので、つづく。

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