olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

「宿題係さん」なんて、いらんっ!(3年生)

2016-03-15 | 3年生
うっかりしていました。
前提の話をしていませんでした。
沖縄で学校の宿題といえば
「がんばりノート」と決まっています。

毎日、「がんばりノート 3ページ」という具合に
宿題が出されます。

かなり自由度の高いノートで、
先生によっては「何をやってもいい」らしいのですが、
今の息子の先生の場合、

「がんばりノート 3ページ
 (1) 漢字ドリル △ページ
 (2) 計算ドリル ◇ページ
 (3) 考えて (←自由にやっていい)」

といった感じで宿題が出されます。


このシステムがダメだという保護者の意見も聞くのですが、
私は良いと思います。

自由度の高さを活かせば、かなり面白いはず。

私だったら完全に自由にやらせてみたい。
そしたら、その子の「今」が如実に見えるはず、
と夢想したりします。


**


さて。
3年生になると「宿題係さん」なるものが出現。

なんじゃそれ?と思ったら、
誰が何ページやってきたか
クラス全員の宿題をチェックする係なんです。


どんなに丁寧に宿題をやっていっても、
苦労しながら新しいことを調べても、
先生に語りかけるような日記を書いていっても、
楽しいお話を書いていっても、
チェックされるのはページ数だけ

そして先生は「見ました」のハンコを押すだけ。
(ほとんど見てないかも)


・・・子どもをバカにしている、と思いました。


当然、子どもはがっかりします。
一生懸命やった時ほどがっかりします。

最初の頃は、「今日もコメントくれなかった」
と言いながらも次に期待して
めげずにいろいろ頑張って書いていました。
特に日記。

が、やはり何もレスポンスがありません。



とうとう、私は先生にお願いしに行きました。

先生がお忙しいのは重々承知なのですが、
せめて子どもが先生に宛てた日記を書いた時は
一言でもコメントを書いていただけないでしょうか、と。

先生、快くこちらの意向を汲んでくださり、
一言、「楽しそうでよかったですね」くらいの短いコメントを
つけてくれるようになりました。


先生は、希望に沿った特別措置
してくれたという訳です。
保護者の意見をはね付ける石頭タイプの先生ではないんです。
ありがたいことです。
本当は全員に対してそうするべきだと思うけど、
いきなりそこは求めないでおきましょう。

けどね、問題は、なんというか…
あまり気持ちが入っていないようなコメントで…

いや、気持ちはあっても
書く時間が無いだけなんでしょうけど、
前年度の担任が毎日、素晴らしいコメントを
つけてくださっていただけに、落差が


仕方なく私がコメントをつけるようにしましたが、
子どもにしたら
書いている時もそばにいる親がコメントするのと
先生がコメントをくれるのでは
嬉しさが全然違うのでしょう。
わかります。

ほどなくして、子どもは全く書かなくなりました



断言します。
もともとやる気のある子のやる気を削ぐのも、
逆に、子どもをやる気にさせてグッと学力をあげるのも
先生のやりかた一つ
です。



とはいえ、今の先生が悪い先生
という訳ではないんです。
良い面がいろいろある、愛すべき先生だし、
一人の人としては好きです。

のんびりした雰囲気で、丸い感じがホッとする。
ヒステリックなところが無い。

決めごとはするけれど、押しつけ過ぎない。

先生が余分な労力を使ってくれることはなかったけれど
子どもが自由勝手な宿題をしていっても
それを非難することはない。

出来ないことを責めない。
何かできたら素直にほめてくれる。


先生は、息子の「自由さ」を長所として認めてくれ、
応援さえしてくださるので、
うん、ありがたい!それで良し!
と思えるようになりました。


子どもも、先生の良いところを愛し、
このクラスを楽しんでいます。


ただ宿題ノートに関しては
とにかく毎日やらせることに意義がある、
「宿題係さん」が当たり前で
「自分がそこに労力をかけるべきだ」という観念が
そもそも最初から全くない
ということなのでしょう。
残念ですが…。


嘆息。


と、誰かが何かをやってくれないからといって
ため息ついてるだけというのも親としては無責任だし、
そうこうしているうちに子どもは成長してしまうので、
とりあえず、うちでは
「親子交換日記」をはじめたり、
子どもに可愛い日記帳をプレゼントして、
毎日日記をつけることを習慣づけたりしました。

とにかく文章を書かせようと思って。

あ、「親子交換日記」はおススメです。
ある程度すらすら文章が書けるようになり
反抗期に入っていないこの年齢だからこそ
できることかも。
絶対、良い思い出の品になるはず!

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