olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

「出来る子」の定義の違い

2016-03-26 | お勉強(小学生)
いきなり中級クラスに入れられ
えー、ほんとにーーー?
と思いながらも(←私が)
楽しく始まった英語教室ですが、
ほどなくしてその先生が
ご都合でお辞めになりました。


次にいらしたのは、
孫もいる年代の、フィリピン人女性。
長年、公立中学校でALT(外国語指導助手)として
活躍なさっていたそうです。
ちょっと厳しさも感じる雰囲気。
日本語も話します。

前の先生とは全くタイプが違います。


その先生の初日。
先生、挨拶がてら軽く息子の英語能力を見て、
渋い顔をなさいました。

「この子はまだスラスラ読めないし、書けませんね。
 このクラスのもう一人の子は
 英検3級をうけようという子です。
 レベルに差があり過ぎたら、
 お互いに悪い影響がありますから
 あなたは初級に行った方が良い」


そうですか。
うん、そうですね。
分かりますよ。

ですが、この子のクラスは
前の先生が決めたことであって、
こちらの希望ではありません
次回から初級でも、こちらは全然構いませんが、
今日はこの時間に来ちゃったので、
とりあえず今日は中級クラスを受けさせてください。

と申しました。


・・・そして授業終了後。

そのフィリピン人先生は満面の笑みで
私に報告してくださいました。

「この子、中級で問題ありません!
 負けてないし、お互いに良い影響を与えています。
 次からも中級に来てください。」




・・・そ、そう?




これも多分、「性格が中級」ってことなんでしょう。



この先生たちの判断、文化の違いを感じて
面白いなぁと思って。


日本の学校では、
抑えが効いて、自分をあまり出さないけれど
実は勉強はできるんで、
先生から求められればとちゃんと答えられます、
というタイプの子が「良い子」「出来る子」とされますよね。

自分を出すにも、先生の許可を待つということが
「良い子」「出来る子」の条件に入っている感じ。


けど、息子は、基本、目立ちたがりの出たがりなので
先生の許可なんて待ちません
知っていることは、求められなくても
どんどん発言してアピールします。


この子のあけっぴろげな積極性は、
小学校では「困った行動」とみなされ、
待ったばかりかけられます。
先生の思惑内に納まるように
指導されるんですね。


ところが、この性格、
英語教室では…というか、
日本人的な価値観を持っていない先生には
ウケが良いみたいです。

そういう先生たちは、
先生に促されなくとも
自分をアピールする子どもの積極性
を尊び、
その子の現在の理解度・到達度が今一つでも、
その積極性を以って「出来る子」と判断するんだな、
ということが分かって、面白かったです。

現在の到達度ではなく、
未来の到達予測、伸びる可能性を見ている
という感じでしょうか。

(ま、先生の出身国や個人的な好みによって違うんでしょうけど)



息子。

もしかしたら、日本以外のどこかの国に住んだ方が
しっくりくるのでは??

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