olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

英語教室 。荒修行。

2016-03-25 | お勉強(小学生)
ということで、英語を勉強したいと言い始めた息子。

けど、習い事、もう目いっぱい詰めてて忙しいし、
とにかく時間が無い。

ので、YouTubeでフォニックスを見せて
お茶を濁していました。

なかなか良くできた動画が
気前よく公開されているので、
しめしめ、とりあえずこれ見せといたら
教材買う必要ないな!と思いました(笑)

ABCも大文字小文字も知らなかったので、
最初はこれで十分でしょう、と。

(あ、ABC、チェロで使う分は知っていました。
 ただし「アー、ベー、ツェー」のドイツ語読みで
 しかもG(ゲー)で終わりです。
H(ハー)はまだ習ってないので。)

(小学校の英語の授業もありますが、
 歌ったり遊んだりが主で、
 文字などは教えていないようです。)



…と呑気に構えていたのですが、
2,3カ月経ったある日、
知り合い伝いに、新しい英語教室の
体験講座があることを知り
行ってみる気になりましました。

モロッコ出身、オックスフォード大卒、
英語、フランス語、アラビア語を教えます

という先生に興味を惹かれて。


これも私の変なところなのかもしれないのですが、
英語ネイティブで英語しか話しませんが、
美しい英語を話します、
という先生よりも、
英語は第二言語で、訛りはあるかもしれないけど、
英語だけでなくヨーロッパ言語でない言葉も話せます
という先生に魅力を感じるのです。


いや、日本語を日本語ネイティブじゃない人が
怪しげなイントネーションで教えていたら
それはちょっと…と私も思うだろうけど…

けど、ほら、日本語と違って
英語って既に世界言語的存在だし、
ありとあらゆる色合いの英語が「我こそスタンダード
みたいな顔して存在しているじゃないですか?

別に「きれいな英語(BBC English?)」にこだわる必要は
全くないと思うんですよ。

(発音のことです。
 どんな言語であれ、汚い言葉は論外です。)

(といいつつ、BBC Learning Englishは好きですが。
 聞きやすいので…。)


英語学習では、正統性を追求するより、
むしろ多様性を認める価値観を
身に着けてほしいと思っています。


その意味で、最適な先生でした。


見た目も中身も、とにかく
ヒップホップです!

けど意外にも授業はきっちり。
低学年向けにありがちな
遊びに毛が生えたような授業じゃありません。
(そもそも低学年向けじゃないんだけど)


フランクかつエネルギーに溢れたこの先生のことを
息子はすぐさま大好きになり、
先生も息子を見て
「彼は自分の子どもの頃にそっくりだ!(ほんとにー?!)
そのうち彼は何カ国語かを話すはず。(ほんとかー?!)」
と目をかけてくれます。


そして、息子の英語経験は、
たった1,2か月、前述のYouTubeを
たまに見ただけのだというのに、
いきなり中級クラス(!)に入れられたのでした。


もちろん英語能力が中級である訳がなく、
ただひたすら性格が中級・・・
いえ、積極性とチャレンジ精神が中級レベルだったのでしょう(笑)

当然、息子にしたら
内容はかなり難しいです。
(比較級だの最上級だのという話をしていました。
 説明もすべて英語で。)


あの~…
息子、大丈夫でしょうか?
まさに初心者なので、
初級からで全然かまわないんですが…

とお伺いをたてると、先生は
「初級は彼には簡単すぎるよ。
 中級クラスの内容は、彼は知らないから
1回目は分からなくてキョロキョロしてる。
けど、2回目になるともう
理解してちゃんと答えている。
アメージング!このまま中級で問題なし!」と。

ほんとかー?と思いつつ、
まぁ、任せることにしたのでした。



先生は、とにかく口数の多い人だし、
こちらのレベルに合わせてゆっくり話す
なんてこともない。
息子が分からなくてポカンとしていても
手加減なしのまま、諦めず説明してくださいます。
自分もこうやって言葉を覚えた、と。

その疾走感(!)が息子は楽しかったのかも。


あれほど好きだった野球もやめて
英語をやる、と決めたのでした。

(何かやめないと新しいことは始められないほど
 タイトなスケジュールなんです。)



実力は伴っていないけど、
なぜか先生に認められ、褒められ、鼓舞される。
すると実力以上に頑張ろうとするらしく、

「あれ?分からない。
 けど、ぼくには分かるはず。
 だって、先生が僕はできるって言ってるし!

の一念で耳をダンボにしてくらいついて行き、
よく分からないけど分かったつもりになり
とにかく言葉を発し、
それを数回繰り返すと本当に分かってくるという
なかなかすごいレッスンです(笑)


そして、わずか数回のレッスンで、
通常モードでは考えられないスピードで
息子の英語認識が大きく変化したのでした。


ま、一種の荒修行ですかね・・・



こうして、いろんな意味で型破りな
英語学習が始まったのでした。



つづく。

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