olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

中学入学祝い

2019-05-13 | 中1
息子への、中学入学祝いをいただきました。


・・・難しそうな本!!

私はどちらも読んだことがありませんが、
でも、見るからに難しそう。
『虚数』の方は辞書並の分厚さ。
とても息子が太刀打ちできるシロモノではないような・・・。


親の欲目と言うけれど、
一方で、
我が子ほど粗が目につく
ということもあると思うんです。

私はどちらかというとネガティブ思考で
なんでも低く見積もる傾向があるので、
ひとさまから、あっけらかんと
「この子は賢いよ」と言われると
ハッとするのです。


この方が、親以上に、この子の能力を
大きく信じてくださっていることに感激。


そして、こういう本を紹介してくださったことにも感激。


中学の入学祝いにこういった本は、
普通、なかなか選べないと思います。

一般的には、もっと子どもが確実に喜びそうな
無難な本や実用書を選びがち。

そもそも、この本の良さを
自分が知っていないと勧められないわけだから、
教養が無いと選べないしね。

この方は、子どもに媚びず、
自分が本当に良いと思う本
選んでくださったんだなあ、
そして、この子ならこれくらい読める
と思ってくださったんだなあ、と。

博識な人から買いかぶってもらえて良かったね。息子。





とはいえ、この子、
もしかしたら全く期待に応えられず、
ちっとも読まないんじゃ・・・
という心配もありました。


が、
頂いた次の日には『夜と霧』を
1日で読み終わっていて、
とりあえずホッとする親。

これは、アウシュビッツを生き延びた心理学者の話で、
怖いけれど、読み始めたら止まらなかったそうです。

『虚数』は、ちらっと読んでみたけれど
さすがにスラスラと読めるものではなかったようで
断念していました。

いつか、これがすんなり分かるくらい賢くなりたい、
と言っています。

これもまた、知的な成長には欠かせないエッセンスですよね。

だいたい、文学や哲学の分厚い本や
前衛的な芸術なんてものは、
尊敬する人がそれを評価しているからこそ憧れ、
自分も理解したいと思ったり、
その仲間に入りたいから
難解だけど頑張ってかじりついてみたり、
見栄を張ってちょっと背伸びして
首を突っ込むことが多いものだし(笑)


がんばれ、中学生。


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