1回の舞台の力。そして「舞台の華」について。

8月から12月まで

チェロの舞台が1ヶ月に1回あるという

（しかも全部違う曲…）

今までのスローペースからは考えられない

怒濤の数ヶ月でしたが、

その最後の舞台が先週末に終わりました。

「1回の舞台は10回のレッスンに相当する」

という先生の言葉通り、

この半年でグッと上達したように思います。

（そういえば、バレエの先生は

「1回の舞台は100回の稽古に勝る」

と仰っていました。

バレエの場合、楽器系の舞台とは

ちょっと規模が違うから、

「100回」にも納得できる）

コロナで、多くの機会が消えてしまう中、

これだけの経験ができたのは

ラッキーでした。

その全ての舞台を見てくださった

大先生（先生の先生）に

「上手くなったんじゃない？

勢いがあって良い演奏だった」

と褒めてもらえて、

息子は大満足です。

出演者の保護者や先生方からは

「楽しそうに演奏するねー」とか、

「気持ちよさそうに弾くよね。

舞台、好きでしょ？！」

とか言われていました。

演奏には粗がありまくりだけど、

まあ、とりあえず、

そこは確かにそんな感じ。

・・・という話を

雑談でバレエの先生にしたら、

「そう、それが彼の持ち味です！

彼が出てきただけで、

舞台がぱっと明るくなるでしょう？

それが”華”があるかどうか、

ということなんです。」

「まず、”見たい”と思われるかどうかが

舞台人にとっては重要ですから。

どんなに完璧に回っていても、

つま先がきれいでも、

華がなければ、魅力を感じない。

見て貰えない。

逆に、技術とか何とかが

多少足りなかったとしても、

華があると人を惹きつけるんです。」

先生のお子さんは現役ダンサーなので、

こういうことは、

私などが考えるよりずっと

切実な問題なんだろうな、と思います。

お気楽な息子を持つ

そこそこ真面目な私としては、

「足りない技術」の部分が

特に気になっちゃうんですけどね（笑）

まあいいや。

とにかく、終わった終わった！

これからしばらくは何もないから、

お座なりになっていた

基礎練習にしっかり取り組もうね！

という話をしていたのですが、

そんなときに

「ジュニアオケの演奏会、

2回あるんだけど、

助っ人で出演してくれないかな」

という話が舞い込んできて、びっくり。

助っ人…

この子が？

そんな力、あるんかいな？

と私は首をかしげたけれど、

本人は喜んで「出る！」と。

舞台ラッシュ、まだしばらく続くみたい。

その間に、ピアノとバレエの

発表会やコンクールもあるなあ…

いいんだけどさ。

送迎、頑張らなきゃー。

*****

余談ですが・・・

「舞台の華」といえば。

バレエコンクールの審査員である某先生は、

審査中（←客席に座っている）でも、

結果発表の舞台上（←表彰状を渡す役目）でも、

ちょっとした仕草がハッとするほど美しく、

思わず目が行く、

すばらしく「美しい華」をお持ちでした。

客席を楽しませようとする

エンターテインメント性が抜群にある審査員！(^▽^)

出演した子ども達曰く、

あの先生はすごく良いリアクションで

見てくれるから、

あの先生がいるとモチベーションが上がる。

踊っている最中も

ついあの先生に目が行くし、

目が合うとニッコリしてくれる、と。

審査中もエンターテインメント性に

溢れていたのね(笑)

出演者にプラスのエネルギーをくれる

華のある審査員、

素晴らしい～～！！

きっと、現役のダンサーであった頃は

見事な「舞台の華」でいらしたんだろうな。

見たかったな。