olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

インターナショナル・スクール見学 (2・前編)

2016-03-22 | 学校とその周辺
2校目のインターナショナル・スクールの見学は
息子が3年生の時でした。

そのきっかけとなったのが、授業参観。

授業中の息子の姿を見て、
私は深く考えさせられたのでした。


息子は活発に授業に参加していました。
参加し過ぎていると言いましょうか。

先生が望む答え以上のことをどんどん口に出し
(一応、手をあげるというルールは守っている)、
先生はそれをさばききれず、授業がやりにくそう。



…とはいえ、先生に力量があれば
息子の「余計な」発言を活用して
授業をより発展的に深められる
良い発言ばかりだったんですけどね。

私は参観しながら、
あーあ、この発言を素通りするなんてもったいない!
いくらでも活かし方はあるだろうに!と思いつつ、
頭の中で指導案のバリエーション
組み立てちゃいましたよ。
(言うは易し)



息子も言っています。

「僕は2年生でも3年生でも態度を変えてないんだけど、
2年生の時は先生に褒められてばかりだったのに、
3年生になったら、クラスで一番困った子の仲間になった。
なんでだろう?」


それはね、先生の力量の差だよ


・・・って、息子には言わないけれど、
実際、そうなんです。

2年生の担任の先生は、息子の発言を喜び、
それを活用して、実に生き生きとした面白い授業

組み立ててくれました。
息子以外にも、知識が豊富で発言を好むタイプの子が
数人いて、そういう子たちが授業を盛り上げていましたねー。

いつも真摯に子どもに向き合い、
臨機応変な対応ができ、
自身も生き生きとし、かつ謙虚で
とても魅力的な先生でした。

こういう力量のある先生にかかれば、息子のようなタイプは
授業が活性化する材料になる
願ってもない存在なのでしょう。
息子が休むと、
「居ないと、クラスが寂しくて。
授業の面白さ半減だよ~。
早く元気になって、いつもの調子を取り戻してね!」
と仰ってくださいました。



…で、逆に先生に知識と余裕と力量が無いと、
ただ扱いにくいだけの生徒になる

ってことですね。



そんな姿を目の当たりにし、
このまま公立学校に行かせていいものだろうか?
と悩みはじめたのです。



息子のそんな特性を、長所だと私は思う。
失ってほしくない。
先生次第では、すごく伸びる要素になると思う。


けど、力量のある教師はむしろ少数派かも。
そもそも息子タイプは公立学校で…いや日本の学校で
求められる生徒の姿ではない
であろうことも理解できる。


今の先生は、困ったと手を焼きながらも
許してくれているから(多分)まだいいけど、
更に余裕も力量もなくて
ただ抑えつけるだけの先生にも
そのうち当たるでしょう。
中学校では、ますます自由が許されなくなるでしょう。


学年があがるにつれ、息子にとっては
授業はどんどん退屈になってくるかもしれない。
(今でさえ、そんな文句を言うのに)


誤解無きよう付け加えておきますが、
これは、息子の知的レベルが高い
とかいう話ではありません。

息子よりお勉強のできる子はクラスに沢山います。
その子たちだって、授業の内容は
簡単すぎて内心退屈しているでしょうが、
何も言わず先生に合わせてやり過ごしているから
目立たないだけです。

それもある意味、社会に生きる知恵。

息子にも自分を抑えて
周りの空気を読んで合わせる態度を身に着けさせる、
というのも一つの考えです。


・・・そんなのつまんないけどね。

子どもが空気なんか読むなっ!に賛成です。



もともと知識欲が旺盛で
向学心もある子ども達が、
そうした欲求を満たされず、
先生が許した範囲の知識だけを
ただ受動的に受け取るだけの
何の発見も感動もない授業
受けるだけの日々…

一日の大半を過ごす学校が
ひたすら退屈なものだなんて、
すごい人生の無駄!

…このままでは、
子どもの良さが伸ばされるどころか
つぶされてしまう


「空気読んで、出る杭になるな」と教えるよりは、
思い切って環境を変えて、
出る杭を面白がって伸ばしてくれる学校に
行った方が断然良いのでは?


と考えた始めたら止まらなくなり・・・。




その頃、お友達兄弟がインターナショナル・スクール
(前回見学に行ったのとは違う学校です)の
イマージェンシークラスに通っていました。

お母さんに様子を聴いてみると、
とても魅力的な授業をしている先生も
いらっしゃるようです。
公立学校が苦痛でたまらなかったお兄ちゃんも、
自分を伸ばしてくれる尊敬する先生に巡り合い、
生き生きと通学している、と。


丁度、学校見学・説明会があるよ、と
教えてもらったので、
よし、息子と一緒に行ってみよう!と思ったのです。

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