赤坂あいがさ日記

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続々独り言

2006-10-22 17:46:09 | Weblog
真琴さんへ
 「ずっと前から、そして今も、人々は政治家のために殺されている」
 マカロニ・ウエスタン映画「夕陽のガンマン」で一躍有名になり、
最近では太平洋戦争末期の硫黄島攻防戦を描いた
米国映画「父親たちの星条旗」を監督したクリント・イーストウッドの言葉(20日付け朝日新聞)です。
 仏紙ルモンドのインタビューに自身の戦争観を語ったものです。
 またイーストウッドは
「政治家たちは最前線にいる者の運命より、自らのちっぽけな権力を行使し、
保持することに関心がる」
 とも厳しく政治家を批判しています。
 この記事を呼んで、浮かんだのは麻生外相や自民党の中川政調会長の
「日本でも核保有論議を」という、まったく政治感覚の見識のない、付和雷同型の言動です。
 イーストウッドの爪の垢でも煎じて飲ませたいと心底から思いました。
この程度の政治家かと情けなくなりました。
 わが国は被爆国であり、核廃絶を世界に向かって根強く訴えていかなければならないのに、
 核には核を、の論法を軽々に口にする感覚を疑います。
ここで北朝鮮を批判できなくなりました。
 まさか「美しい国へ」の一歩ではないと信じます。
安倍首相は就任前、早稲田大学の講演で「核保有可能論」を展開していました。
 首相の最近の言動は「変節」が多いといわれますが、
核問題では従来の姿勢からの変節を大いに期待します。

 それにしても私たちはもの分りがいいのか、お人よしなのか、
「怒り」をすっかり忘れてしまいました。
 外相や政調会長の発言も、まもなく雲散霧消すること間違いがありません。
しかい政府や与党の中枢にいる2人が、
核武装論者であることを忘れてはいけないと思います。

 すでに免罪符を与えたのでしょうか、あの福井日銀総裁の「村上ファンド」利殖事件です。
 当然辞めるべきだと思ったのですが、いつの間にか、音沙汰なしです。
本人もどこかやましいと感じるところがあったのでしょう。
 利殖分を寄付することで切り抜けよう、
と逃げ道を作ったようです。
 発覚した当時の世論の「怒り」、そして総裁辞任を迫ったマスコミの集中砲火的な報道、政治家の得点争いはどこへ行ってしまったのか。
 私たち国民一人一人は弱い存在なのですから、
マスコミ、政治家に頑張ってもらわなければなりません。
 「自らのちっぽけな権力を行使し、保持することに関心がある」政治家には、
一刻も早く退散して頂きたいと思います。