赤坂あいがさ日記

赤坂の街が好きです

なのでこの街でお店を始めました

光陰矢のごとし・・・

2007-11-30 11:02:52 | Weblog
真琴さんへ

 あすは12月、まさに光陰矢のごとしですが・・・。
昨日は知人と市ヶ谷で昼食、その後一人でJR線の土手の歩道を飯田橋まで歩く。
 肌を刺す冷たい風に、歩道に積もった枯葉が舞い上がり、やがて濠の対岸にはTVドラマなどの舞台になる濠のうえに浮かぶテラスが見えました。
 法政大学キャンプスの建物の偉容さに驚きました。
都心の大学はビルラッシュでなにか異様な感じもします。

 さて真琴さんからのお誘いを無視したとのお話、大変失礼しました。
そこで米国の雑誌名から取ったと思う「ビルボード・ライブ東京」ってどこに?「cameo」って?
 ヤフーで探すも見つからず、グーでたどり着く。
六本木の劇場か、カメオではなくキャメオか・・・。
 チョット待てよ、ラップに手が届かない私のこと、キャメオのジャンルは程遠いと判断しました。
 真琴さん、悪しからず、ご期待に沿えずごめんなさい・・・。
 ここまで書いてきて、
今朝のTVワイドショーを思い出しました。
 「宮ちゃーん」といって、「あの靴はいいよね!」といえば、ブランドの靴がすぐ届けられるどこかの元エライさんの奥さんがいました。
 私と真琴さんは、「宮ちゃんと奥さん」のような関係と相似形にはなりたくありませんね。
 「清く正しく美しく・・・」、そう宝塚ですね(ここで”笑う”絵文字が入るのいいのですが。つくり方が分かりません)。


 
 

WISH LIST

2007-11-28 13:44:29 | Weblog
午前0時

○×物産のお客の歌うクリスマスソングを聴きながら日付がかわる

「オメデトウ、真琴」
こころの中でつぶやいてみる

花束とかケーキはいらない

だってママが
あんたもうおめでたい歳でもないでしょ
ってあからさまに顔に出すし

今、いちばん欲しいものは
一月のビルボード・ライブ・東京のCAMEOのチケット

繁さんに声かけたら無視されちゃったから
ほかに行ってくれそうなひと
う~ん、いるにはいるけどこちらは純粋なメル友
誘ってみようかな、勇気をだして

真琴

貧困層だな・・・

2007-11-28 10:45:41 | Weblog
真琴さんへ

 香川の祖母、孫3人殺人事件を聞いて、
私は事件の背景には「貧困」という問題があると思いました。
 作家の長谷川日出雄だと思いますが、なぜ人を殺してはいけないか、と聞かれたら、
  「夕日は奇麗だからきれいだ、
   人は殺してはいけないから殺してはいけない」
ということを子供たちに教えろといっていたと思いますが、
人殺しは理屈ぬきにいけないのです。
 そこで今回の事件で浮き上がったきたのは、どうにもならない「貧しさ」という問題です。
 医療と教育は全額国が面倒を見るのが原則ですが、
 事件にかかわった3世帯の台所は、メディアを通じて見る限り火の車だったようです。
 他所から見れば、それなりにつましく暮らせ、暮らしは本人の責任だ、といえますが、
どうにもならない「貧しさ」は当事者だけでは解決できないのが実情です。
 人間の弱さがひくに引けない底なし沼にはまり込ませ、
行き着いたところは「殺人」という悲劇になったと推測します。
 殺人事件を「貧困」という問題に一般化、抽象化するなとの意見は当然あると思いますが、
やはり事件発生の根底にある病巣は看過できません。
 地球には1日1ドル以下で暮らす人が何億人もいます。
日本でも貧困層は着実に上昇線を描いています。
 「格差」がなにかと騒がれていますが、「所得格差」にはほとんど触れられていません。
 政治が解決しなければならない課題です。
残念ながら、今の国会には何も期待できません。

 昨27日は丸の内を歩き、
 『yom yom』第5号、チェ・ゲバラ『ゲバラ日記』、そしてマンガの西岸良平『三丁目の夕日ー愛情物語①初恋の人』、こうの史代『夕凪の街 桜の街』
を買う。
 繁


デビューを急ぐならジャズピアニストを

2007-11-27 09:53:10 | Weblog
真琴さんへ

 毎日美味しいものを食べられてうらやましいです。
舌をかむ横文字の料理、スイーツを味わうようなお店には、
歳なのでしょうか、気後れして入れません、入ったこともありません。
 女性は美味しいものなら「猟犬」のごとく、
獲物に向かって突進ですか、その突撃精神に拍手を送ります。
 機会を見つけて連れて行ってください。
場違いなオジサンは雰囲気を壊しそうですね。

 先日いった街のジャズコンサート。
前触れはピアノ、サックス、トランペット、ベース、ドラムのクィンテットでしたが、
 当日は「都合によりドラムレス」とのご託宣。
 そうか、ドラムなしのクィンテット?とちょっと興ざめ、
それでもクァルテットと納得してホールに入りました。
 東京商船大、大正大の各ジャズ研究会という同好会的な集まりでしたが、
演奏はまずまずでいっ時のいやしとなりました。
 ところでピアニストは女性で、
東京音楽大学音楽教育専攻という硬派の学歴の持ち主でした。
 あっ、彼女もそうか・・・とひとり得心したのでした。
あくまでも私の想像、偏見ですが、
彼女もクラッシクの道をあきらめ、ジャズの世界を選んだのだと。
真琴さんのお店のピアノの先生によれば、都内には十指にあまる音楽大学があるという。
 それだけプロを目指す予備軍のピアニストの卵たちがたくさんいるということになります。
 すべてがソリストを目指しているとはいいませんが、
ノンフィクション作家でもある青柳いずみこ(東京芸術大ピアノ専攻)は、
早くデビューを飾りたいならジャズへとの誘いがたくさんあるとのことです。
 クラシックの世界は生易しくなくひとり立ちは狭き門というわけです。
いわれてみれば、
 最近美形の女性ピアニストがジャズ界で輩出しています。
 だからどうということではありません。
 ジャズの世界に秋吉敏子につづいて女性たちが活躍することは歓迎すべきことです。
 繁

 

贅沢の余韻

2007-11-27 01:48:39 | Weblog
日曜日に、静岡から遊びにきた友人と東京ミッドタウンに行きました。

まずはず~っと気になっていた、NYで最も予約が取れないという
“UNION SQUARE TOKYO”で食事。
土曜日に食べ過ぎているので前菜1品、パスタひと皿、メイン2品をふたりでシェアしたのですが
イベリコ豚のローストがボリュームたっぷりでまたもやお腹いっぱいに。

デザートをパスしたのは、川島直美と婚約したToshi Yoroizukaの店で出来たてスイーツを食べるつもりだったから。
が、こちらは21時閉店なんだって。
しかもね、平日でも3時間待ちなんだって。
行列で3時間じゃないですよ?受け付けして整理券に書かれた時間にお店に行けば
待たずにテーブルに案内してくれるみたいです。

じゃあしょうがないね~と歩きだしたわたしたちの目の前にリッツ・カールトンが。
「行っちゃう?」
ワインの勢いで、がーっと45階まで上がる。

エレベーターを降り緊張から解かれた鼓膜に外国人の話す英語と、サックスの音色が聞こえてきて
案内された、ゆったりとしたソファからは東京の夜景と満月とミッドナイトブルーの空が見える。
「東京の空ってこんなにキレイだったっけ~」
キャッキャしながらカプチーノを注文。

久しぶりにあう友達との話は、音楽や本や旅、お互いの仕事、家族のこと
つきることはなく楽しい。
話をしながら目を上げれば、美しい東京が見えるし。

ふたりで飲み物を二杯ずつにミュージックチャージがついて、ちょっとした贅沢をしちゃったけれど
3連休あとのだるい月曜日の仕事中も、あの空間にいたことを思い出して
自然、笑みが口元にうかんできたのでした。

真琴

TV三昧

2007-11-26 12:35:51 | Weblog
真琴さんへ

 この3連休は、街のホールで行われたジャズ演奏会に、
夜はビートたけしのテレ朝TVドラマ「点と線」、NHKドラマ「風林火山」
、そして題名は忘れましたが、
舞妓・芸妓の「女の一生」を描いたドラマなどにはまりました。
 舞妓物語の井上真央は、なぜか名前は覚えている、
私が見てもミスキャストで下手の一語につきます。
 そして現代っ子なのでしょう、肩幅が広く着物がぜんぜん似合いません。
 清張ものは原作がよく出来ているから、米倉涼子の「黒皮の手帳」にしても、
TVドラマとして、どの作品も面白くひきつけられます。
 「点と線」は東京駅に殺しの謎解きのキーがあるというもので、
本でも読みよく覚えていました。
 それにしても、昭和30年代の時代考証に耐える「舞台装置」を造ったスタッフは大変なものだと敬服しました。
 「風林火山」は景虎役のガクトが「かっこいい」。

 多香子さんからのお招き良かったですね。
 友に感謝の気持ちを忘れずに、バリバリ仕事に邁進してください。といっても過ぎたはなんとか・・・。
 真琴さんのペースは守って。
 それにしても貴女方がたべるものは、難しい横文字だらけでついていけません。
最近雑誌などを観ると、ケーキのことを「スイーツ」とか呼んでいますね。
 最初なんだか分からなかったのですが、なーんだケーキじゃないか、と呆れもしました。
 まあ、美味しいものを食べられたのだから、おめでとう。



ベジャールと三島

2007-11-26 09:14:09 | Weblog
真琴さんへ

 小春日和の日の夜、東の空に浮かぶ満月を見上げながら歩く。
ベジャールと三島の二人を結びつけたものは何か、などとも考えながら歩く。
 モーリス・ベジャールは2007年11月22日になくなった。
そして三島由紀夫が割腹自殺したのは1970年11月25日であった。
 フランスの振付師ベジャールと日本の小説家・三島を結び付けているのは、
 「M」という一つの文字である。
 象徴的なキーワードである。
三島の文学、生きざまに刺激を受けたベジャールは、1933年に、三島をテーマとした創作バレエ『M』を発表した。
 「M」は三島の頭文字から取ったものだが、フランス語でも「海」「死」「神話」の頭文字は「M」でである。
 ベジャールは2003年に『海』を初演した。
 またフランス語「海」の発音は、「母」と同じである。
 「海は母の象徴」というベジャールは、
「M」という文字の向うに三島をそして母を置き、一連の作品を自らの人生の集大成としたともいわれる。
 二人が11月にきしくも亡くなったことは、なにか「神のなせる業」であったかも知れない。
 海の青い波がうずまきながら、
女性の大きなスカートに変わってゆく幕開けの美しい場面・・・『海』は深い印象を私に焼き付けた。
  「舞踊は見る音楽である」
 ベジャールの言葉である。


TRATTORIA DELLA LanternaMagica

2007-11-25 00:47:37 | Weblog
目黒駅から住宅街へはいりこんだ場所に
ひっそりとその店はありました。

お店の多香子ちゃんに誕生日を祝ってもらいました。

目黒に住むお客さまから、
「予約が取りづらいけど美味しいイタリアン・レストランだよ」と教えてもらって
うまいもの好きなわたしたちは早速行動にでたわけです。

まずはグラスで赤ワイン。1994年のトスカーナはフルーティなミディアムボディ。好み♪

前菜は生ハム。

ゴルゴンゾーラと胡桃のペンネ。ワインがすすみます。

牛すね肉の煮込み。
けっこうな気前のいい量で、ハーブ(名前がわからない)が程よく効いていて。
おなかいっぱいに。
が、多香子ちゃんが野菜がたべたいと言いだしルッコラとトマトのサラダを追加。
トマト、小さくて旨味がぎゅっとつまってる。

締めのドルチェはパンナコッタにアメリカーノ。
パンナコッタにかかっているソースはメープル風味のやさしい甘さでした。

多香子ちゃんとふたりで食事をするのは初めてで、いろいろ彼女についてインタビューしようと思っていたんだけど
話題はどうしてもお店のことに傾いていっちゃった。

繁さんにも相談した、困った新人については彼女も同じことを感じていて
これから多香子ちゃんにもいろいろ協力してもらうことになりました。

来月はミシュランで星がついた、ポール・ボキューズのお店で
多香子ちゃんのお誕生日をお祝いします☆

*トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ
品川区上大崎2-9-26T&H MemoryBld
Tel:03(6408)1488

真琴

ベジャールの訃報

2007-11-24 00:50:30 | Weblog
今朝、いつものように新聞を後ろから開くと
『べジャール氏死去』の見出しが飛びこんできました。

去年の夏、五反田にべジャールバレエ団を観に行ったとき
体調不良とのことで、来日していなかったんでした。

現代バレエの巨匠、モーリス・ベジャールの作品でいちばん有名なものは
やはりジョルジュ・ドン出演の映画
「愛と哀しみのボレロ」でしょう。
ひとつの管楽器で始まる曲は、小節を重ねるごとに次の楽器の音を重ねて厚い協奏曲になり
その曲に合わせて、神のように円卓の上で踊るドンを群舞が囲む。

バレエダンサーの友人のすすめでこの映画を観てから、
すっかりべジャールのファンになり
なんども彼のバレエに足を運んでみて、一貫して受けとるものは切ない気持ちでした。

いつも彼がバレエで表現してきたものは
死と再生だったとわたしは思っています。

ひとはいつかはこの世を去る。
でもそれは、決して悲しいことではない。
春がくれば木が萌え花が咲くように
ひともまた、姿をかえて生まれ変わるのだから。

そんなメッセージを強烈に感じたのが
べジャールが晩年にクィーンの曲で振付けた「バレエ・フォー・ライフ」でした。

舞台に設置されたスクリーンに、ありし日のフレディ・マーキュリーが歌っている映像が流れたときは
なんだかわけもわからず、涙がとまらなくなってしまって恥ずかしかったのですが
バレエに興味はあるけど難しそうで‥というひとにこそ観てほしい作品です。

真琴

みんなアメリカが悪いのよ・・・

2007-11-22 13:21:58 | Weblog
真琴さんへ

この朝格付け本、あのミュシュラン初版が店頭に並ぶ、というわけで、ビル内の書店を昼にのぞくと、陰も形もなし、店長にきくと50冊が開店1時間で売り切れました、と。
 書棚に英語版があり、これは?数冊売れています。
日本語版の予約がいま結構入っていますとのこと。
 初版本は何万部なのか、ベストセラー間違いないですね。
これから庶民の
 あすこは行った、あすこはまだだ、などとかまびすくなるのでしょう。

 秋の好天とは裏腹に、
日本の経済は進路を失ってしまったような混乱が伝えられる今日この頃です。
 石油が高騰してガソリンや野菜まで値上がりのてんやわんや、
一方では株価が暴落するのも、
 米国のサブプライムローンの余波を受けてのこととかで、
軒並み収益を落とした大手銀行などが恥も外聞もなく、あわてぶりを見せています。

 米国は世界の1日当りの石油消費量の26%、
つまり米国だけで世界の4分の1を使っています。
 しかもその半分は輸入に頼っているのです。
 ペルシャ湾岸諸国に大きく依存している、この石油消費大国のドルが下落している、米国経済が破綻しているが、
原油価格を高騰させているのです。
 原油価格が「ドル建て」で表示されているところが、いま問題になっているのです。
 ドル安が続く限り、原油の価格上昇は避けられないというわけです。
湾岸諸国や南米の産油国では、
「ドル建て」を止めようという動きがでていると伝えられています。

 大手銀行グループのトップが先日、サブプライムローン「被害」を”想定外”と発言していました。
 私には違和感がありました。
 投資、ファンドなどには想定外が付き物と理解しますが、
プロのプロがしゃらっと記者会見で、自らの見通しの甘さを「想定外」といってしまうことの無責任さに驚いたのです。
 一義的には米国に責任があるのでしょうが、
 このローンに飛びついて、一儲けしようと企んだのは銀行側であり、商品として消費者に売っていた?のですから、
 せめて不明を恥じる姿勢を見せてくれなければ、
消費者の信用はなくなってしまい、結果は墓穴を掘ることになるとおもいます。
 市場競争万能とはいえ、
そこにはそれなりの「マナー」がなければ成立しないといっても過言ではないと思います。
 繁