赤坂あいがさ日記

赤坂の街が好きです

なのでこの街でお店を始めました

ありがとうございました。

2006-10-18 16:01:44 | Weblog
繁さんへ。

昨日は一番乗りのご来店、ありがとうございました!
Sさんともゆっくりお話したかったのですが残念でした。また来月、東京に来れるかもしれないと言い残してお帰りになったのでそのときを楽しみに。

なんだか店では来月のボージョレ・ヌーヴォにむけて頑張りましょうなんて話が、早くも出ています。
なんて思っていたら、テレビでは新年のお節料理とかお歳暮戦線の話題をやっていて、気分は年末?まだ早いって!

ただでさえ、毎年毎年一年があっという間なのにこうして先取りの報道が気持ちに拍車をかけます。
いったい誰のしわざ?

最近は気分の良くなるようなニュースもないですね。
この気分的デフレ・スパイラルを抜け出さないことには、みんな元気になれないと思います。

それでは繁さんもおからだ大切になさってくださいね。
おみやげをありがとうございました♪

真琴

黄色い道

2006-10-18 13:08:32 | Weblog
真琴さんへ
 小中学校の「いじめ問題」が後を絶たない今日この頃です。
村上春樹の短編小説「沈黙」には、主人公が高校時代に受けたいじめを述懐し、
そのときに受けた心の傷のお陰で、
「眠る妻を揺り起こし、彼女の胸元で一時間泣き続けることもある」
という一節があります。
 今いじめが自殺に直結する状況になっていますが、この問題は学校だけでは解決しないと思います。
 私には、いじめ解消策が見つかりませんが、いじめを一度受けた心は、生涯背負っていくしかないとしたら、本当に寂しいですね。
 妻の胸元で泣ける人は、それでもいいですが、こんな人は少なく、ほとんどが傷心を抱いて道を歩いて行くと思います。

 ジャズピアニストの秋吉敏子は戦前の満州で、日本人に対する偏見を感じ
(中国人にしてみれば、日本人は侵略者であったのですから当然かも知れません)、
満州の黄色い大地を歩むように、黄色人種として生きる決意をしたのです。
 その悲壮な心が名曲「ロング・イエロー・ロード」に結晶しました。
秋吉はビッグバンドのリーダーとして、この10月に全米芸術基金の「ジャズマスター」に選ばれました。
 文字通り秋吉は、世界のジャズウーマンになったわけです。
 イラク戦争に抗議する意味も込めた組曲「ヒロシマ」もあります。
山野楽器まで足を延ばしCDを探索することにします。

 村上春樹の短編集の中に「ねじまき鳥と火曜日の女たち」があります。
3人の女性を相手に、失業中の男が料理をしたり、
飼い猫を探したりする日常生活を淡々と描いた小説ですが、
突然見知らぬ女性から電話が入ります。
 「10分間時間を下さい」と言うものです。実は電話でエッチをしようという誘いなのです。
 このほかに仕事に出ている妻からの電話もあるのですが、「電話」が効果的に使われています。
 小説家の妙なる技ですね。