仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の写真から 2】 1981年の今日(5月4日)、芦生の京大演習林にて

2020-05-04 09:18:12 | 昔の写真から

 

貴重な写真を見つけました!(その2)
 
これは、1981年5月3日から5日までの2泊3日で、京都の山奥、芦生にある京大の演習林に釣りに行った時の写真です。
3人で行ったのにテントは4張りあるのが不思議なんですが、中央左寄りにある1~2人用のエスパースが当時ぼくが愛用していたテントです。
1977年5月の仙丈岳から1992年3月の八ヶ岳まで15年にわたって、ぼくの相棒をつとめてくれました。
 
人物は右奥で寝起きの雰囲気を漂わせているのが大野さん。
この人は当時住んでいた学生アパートの隣室の住人で、よく一緒にツーリングに連れて行ってくれた先輩。
左手前が大野さんの友人、マツモトさん。
この人に会ったのはこれが最初で、たぶんこれが最後だったんぢゃないかな?
 
 
じつは昔の手帳があって、その中に書かれていたのが【】内の文。
「」内の文章は、2011年の今日(5月4日)、ぼくのブログに書いた文章です。
当時は歴史的仮名遣い&正字で書いていました。
 
 
・・・以下、引用です。・・・
 
1981年5月4日 (2回生)
芦生
アブラハヤ1匹。フライで釣れた
 
「前日、 芦生の京大演習林 にテントを張つて1泊し、この日は釣り三昧。
釣り三昧と云つても、わたしが釣つたのはアブラハヤ1匹だけ。
そもそも、私は溪流釣りをしたのはこれが初めてのことで、フライフィッシングも初めて。
オオノさんにフライのキャスティングを教へて貰つて、なんとかラインを伸ばせるやうになつた。
でも、狹い澤ではフライは難しい。
何度、背後の樹木にフライを喰はれたことか・・・
この日もう1泊。
大自然の中の焚き火は、火を見つめてゐるだけで落ち着けた。

後年、私はこの時の經驗を活かして、日本古來の「テンカラ釣り」を始めた。
これはフライフィッシングと同樣に毛針を使ふ釣りなのだが、リールを使はないので遠くまで飛ばすことは出來ないが、背後の樹木に毛針を喰はれることが少ない。
いまはもうしてゐないが、振り返つてみると、阪神大震災以降行かなくなつた。
當時は吉野の山奧や兵庫縣の山の中の林道が、崖崩れの恐れがあるとのことでずゐぶん通行止になつたものだつた。」
 
・・・引用終わり・・・
 
 
テン場から上流に行ったところ。
とにかく、人の手の入っていない原生林なので、大袈裟にいえば太古の雰囲気が味わえるのです。


 
アブラハヤを釣ったのは、このあたりだったかと。
白い急流の手前あたりだったと思います。
アマゴを釣りたかったなあ・・・ 
 
 
 
 

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2 コメント

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京大の演習林 (ヒトリシズカ)
2020-05-04 19:39:23
仙丈さん

まず、阪神タイガーズのテーマに対しては、関西圏の方々の反応はすごいですね。

さて、京都府南丹市美山町にある「芦生研究林」という京都大の演習林は、たぶん日本での貴重な天然林になっており、原則、人間は入れないので、山野草や木々、昆虫や魚や動物などの固有種の保存ができています(このため、今は入れないと思います)。

日本で一番広い大学の演習林の一つは、千葉県の房総半島の中にあります。東京大の演習林の天然林です。ごくたまに、NHK総合などが自然観察ものを放映します。

日本で何番目かの広さの演習林は、東北大の宮城県・川渡温泉の奥にあります。温泉近くの麓地区の牧場地区にセミナーハウスがあり、各大学などが利用できます。ここを利用した時に「どこまで続いているのですか」と伺ったら、「岩手県、秋田県堺まであり、一番奥まで入ったことはない」との返事でした。台風の被害などで奥は荒れているとのことでした。たぶん、マタギのような世界です。

たぶん、(入れない)奥の渓流にはイワナなどが多数いると想像しています。
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ヒトリシズカさん (仙丈)
2020-05-04 20:16:56
いまは「研究林」なんですね。
昔は演習林って言ってたんですけれど、学生が演習することがなくなって、研究者の研究に資するという位置づけになったのかも・・・
となると、今は研究者・学生以外は立ち入り禁止になっているかもしれませんね。
でも、山は繋がってますから、入ろうと思えば何とでもなりそうですが(笑)

東北大の演習林、いいですね。
岩魚釣りしたい!
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