場所 :丹澤山系
時期 :1977年6月
ワンポイント :個人山行
コース :宇津茂集落 ~ 寄小屋 (泊)~ 瀧郷澤出合 ~ 瀧郷澤左俣 ~ 檜岳 (1167mH) ~ 雨山 ~ 寄澤 ~ 宇津茂集落
<メンバー(假名)>
日下、私
バスを降りて、眞つ暗な林道を、ヘッドランプをつけて日下と歩いた。
曇つてゐたので、月あかりもなく、正眞正銘の眞つ暗闇。
ちやうど現代國語の時間に、梶井基次郎の「闇の繪卷」をやつてゐた時だつたので、
闇のなかを一本の棒をたよりに突つ走る泥棒の勇氣、
「裸足で薊を踏ん付ける」と云ふ言葉がすとんと胸に納まつた。
寄小屋は情報によれば「期間外開放」だつたので、利用した。
でも開放と云ふ感じではなかつたので、もしかすると無斷宿泊になつたかもしれない。
山小屋と云ふよりは民家といつた感じで、確かどこかの企業の所有物件だつたと思ふ。
夜中にネズミの走り廻る音に惱まされた。
瀧郷澤出合には、フリーではまず絶對に登れない瀧が落ちてゐるので、高卷いて澤に入る。
小さな瀧が連續するが、いずれも簡單に登ることができる。
大瀧もホールドは細かいものの、案外簡單に登ることができた。
詰めは右岸斜面に出て、少し薮を漕いだら尾根にでる。
かすかな踏み跡(たぶん、けものみちだらう)を辿り、檜岳の頂上につく。
展望はないが、靜かで落ち着く頂上であつた。
雨山を越えて、下りきつたあたりから尾根を外れて澤を下り、寄澤本流沿ひの登山道にでる。
我々以外の誰にも遇ふことのない、靜かな山登りであつた。
時期 :1977年6月
ワンポイント :個人山行
コース :宇津茂集落 ~ 寄小屋 (泊)~ 瀧郷澤出合 ~ 瀧郷澤左俣 ~ 檜岳 (1167mH) ~ 雨山 ~ 寄澤 ~ 宇津茂集落
<メンバー(假名)>
日下、私
バスを降りて、眞つ暗な林道を、ヘッドランプをつけて日下と歩いた。
曇つてゐたので、月あかりもなく、正眞正銘の眞つ暗闇。
ちやうど現代國語の時間に、梶井基次郎の「闇の繪卷」をやつてゐた時だつたので、
闇のなかを一本の棒をたよりに突つ走る泥棒の勇氣、
「裸足で薊を踏ん付ける」と云ふ言葉がすとんと胸に納まつた。
寄小屋は情報によれば「期間外開放」だつたので、利用した。
でも開放と云ふ感じではなかつたので、もしかすると無斷宿泊になつたかもしれない。
山小屋と云ふよりは民家といつた感じで、確かどこかの企業の所有物件だつたと思ふ。
夜中にネズミの走り廻る音に惱まされた。
瀧郷澤出合には、フリーではまず絶對に登れない瀧が落ちてゐるので、高卷いて澤に入る。
小さな瀧が連續するが、いずれも簡單に登ることができる。
大瀧もホールドは細かいものの、案外簡單に登ることができた。
詰めは右岸斜面に出て、少し薮を漕いだら尾根にでる。
かすかな踏み跡(たぶん、けものみちだらう)を辿り、檜岳の頂上につく。
展望はないが、靜かで落ち着く頂上であつた。
雨山を越えて、下りきつたあたりから尾根を外れて澤を下り、寄澤本流沿ひの登山道にでる。
我々以外の誰にも遇ふことのない、靜かな山登りであつた。
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