仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 12月3日 (83年:H來訪)

2011-12-03 00:01:00 | 昔の手帳から
【1980年】(1囘生)

バイト ¥4,200
イチハラより手紙
クサカにTel。 モギよりTel。

水曜日。

前日の事故で單車を大破させたため 、バイトへは叡電で出かけることになつてしまつた。
鞍馬への往復の交通費がかかる分、收益は少なくなつた。
單車の修理代がいくらになるか、この時點ではわからなかつたが、さらに一生懸命バイトしなければならなくなつた。

イチハラは高校山岳部の同期。
この年の年末年始に北アルプスの蝶ヶ岳に登らうとしたので、この手紙はその誘ひか、山行の打ち合せをするものだつたのだらう。
クサカも高校山岳部の同期。
イチハラからの手紙をうけて、クサカに電話をしたらしい。
年末年始の山行に關することだらう。

モギは高校の同級生で、同じ大學の學生。
モギからの電話は珍しい。
なぜなら、單車を買つてからは、毎日のやうにモギの下宿に立ち寄つてゐたから。




【1983年】(4囘生)

文學部一般講義終了
H來訪。

金曜日。

この年の一般講義はこの日で終つた。
あとは集中講義。
と云つても、集中講義を受けない學生が大半をしめるので、一般的には文學部はこの日で店仕舞ひだ。
文學部の年間講義時間て、どんだけ短いのだらう。

Hが訪ねて來てくれた。
前々日の1日に電話をした のだが、その時にあまり愉快でない會話があつたらしく、「俺は飼犬ぢやないぞ」などと手帳に書いてゐる。
私が愉快でなかつたといふことは、Hにとつても愉快だつた筈はない。
それなのに、その2日後に來てくれたHに感謝。
曖昧な記憶だが、Hは近くの電話ボックスから、「いまから行つてもいい?」と電話して來たやうに思ふ。
もしかすると、2日前の電話での後味の惡さを彼女なりになんとかしようと思つたのかもしれない。
ともあれ、彼女が訪ねて來てくれたお蔭で、私は倖せだつた。
しかし、いまから思へば、この時點ですでに彼女は倖せではなかつたのかもしれない。
この逢瀬がラス前になるとは、私は思ひもしなかつた。


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<1982年>
10月9日:京都。再會~H宅。
12月10日:シンフォニーホール。ヘンデルのメサイヤ
12月24日:梅田。クリスマスイヴ。
<1983年>
2月18日:花房晴美リサイタル。ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番ほか。
5月14日:京都。「楢山節考」。
5月26日:大阪城など。(秋田沖地震)
6月2日:みゅーず → 圓山公園 → 枚方。  
6月11日:「細雪」 → 須磨海岸。
6月17日:藤原眞理のチェロ。
7月20日:ピカソ展 ~ 銀閣寺。
8月2日:鞍馬寺、夕立。
9月23日:H宅訪問。
10月1日:三宮、「陽暉楼」。
10月18日:H宅まで深夜ドライブ。
11月12日:H來訪。




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