仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

20121012_京都でハシゴ

2012-10-15 01:33:35 | 仙丈放浪記
立命館で個別企業説明会&1次面接。
珍しく男子学生のほうがよかった。
男子学生2~3名を2次面接に上げるつもり。

衣笠からバスで四条烏丸へ。
帰ろうかどうしようか迷ったけれど、結局、京都の空気に負けてしまった。
歩いて木屋町三条界隈まで行き、すでにオープンしている居酒屋を見つけて入る。
「よしみ」という店。
奥に座敷がいくつかあり、手前に調理場を囲んだコの字型のカウンター。
先客は3~40代のカップルが1組。
カウンターに陣取って、「はもこ煮」、「わかさぎ天ぷら」、「特製コロッケ」、「おでん4種」を頂く。
なかでも秀逸だったのは「はもこ煮」。
鱧の子を出汁で煮付けたものだが、出汁が効いていて旨い。
ビールをさっさと開けて、あわてて日本酒を頼んだほど。
これで3千円とは安い。

「京都ネーゼ」開店直前に挨拶に伺う。
前回のお詫びを云っておきたかった。
すると、あの時の客、その日の深夜に電話をしてきて、云いすぎましたと謝ったらしい。
ああ、よかった。
「ワインバー ヴィオラ」の石井さんの誕生日だという情報を入手。
時間はまだ早いが、とりあえず「ヴィオラ」へ。

まだ6時過ぎだというのに、下から見上げると電気がついている。
そこから電話をしたら、もう開店してますとのこと。
7時開店だとばかり思い込んでいた。
入店して、「お誕生日おめでとうございます」
ところが、石井さん、事故に逢って怪我をしてしまい、この日が久しぶりの営業なのだとか。
頼んだワインを抜栓するのも痛々しいし、注ぐのにも片手では出来ない状態。
近々コンテストの決勝に出場すると云うのに、心配になってしまう。
カウンターに並べられているショップカードの1枚が見慣れないものだったので手に取っていたら、
「そのオーナー、仙丈さんもご存じの方ですよ」と石井さん。
訊いてみると、数年前に私が建仁寺で体験した不快な経験をこちらで話していたら、それは私が浄土真宗の坊主と間違えられたに違いないと教えてくれた人が開いた店だとのこと。
確かデザイン系の会社の社長さんだった筈だが、趣味が高じてソムリエの資格を取り、ワインバーを始めたらしい。
ああ、素晴らしき人生よ!
これは行ってみなくては!

というわけで、 「Winebar Boire (ぼわーる)」 へ。
入店するとオーナーソムリエの勝沼さんと目があった。
私のほうはすぐにわかったが、勝沼さんのほうは私の顔は覚えているのだがどこで会ったのだろうと頭フル回転状態。
ヴィオラで「坊主の話」をしたことを云ったら完全に思い出してくれた。
こちらでは赤ワインを3つ。
そのうちのひとつがブショネだった。
もちろん勝沼さん、テイスティングして気付いたわけだが、私からお願いして私もテイスティングさせて貰った。
勝沼さん曰く、ブショネにも程度差があるがこれは最高のブショネ?だとか。
10段階評価をするとすれば10ブショネ。
こんな凄いのには滅多にお目にかかれないとのこと。
確かに匂いは妙な匂いだし、口に含むとべったりとした味が舌にこびりつく感じ。
そうか、これがブショネか・・・
いい勉強をさせて貰った。
もちろん、このブショネに代えて、同じワインのヴィンテージ違いを頂いた。
滅多に出会えないブショネ、常連さんたちに知らせてブショネを味わう会でも開いたらどうだろう。
みんな喜ぶんじゃないかな?
坊主つながりで、 「坊主BAR」 という店を教えて貰った。
この店、現役の坊主(浄土真宗らしい)がやっているから「坊主BAR」なんだとか。
油小路を四条に向かって下がり、錦小路の手前東側にあるとのことで、地図を書いてくれた。
とてもアバウトな地図で、見つけられずに四条手前まで行ってしまい、店に電話を入れてやっと到着。

テーブル数席とカウンター10席ほどの店で、ビールと国産ワインとシングルモルトが楽しめる。
なかでも凄いのが国産ワインで、その数100種類。
国産ワインをこれだけ揃えている店はそうそうないだろう。
ソムリエ―ルの長野さんに勧められるワインを頂く。
そうこうしているうちに、あとから私の隣の席に座った40代なかばほどの女性と意気投合。
どうやらこの人も浄土真宗らしく、「空如(くーにょ)」と名乗っていた。
仕事は介護士もしくは看護師。

「京都ネーゼ」 に電話を入れて「深夜ネーゼ」の予約をしておいたら、23時前に電話がかかってきた。
空如さんが行ってみたいと云うので一緒に出かけた。
6時前に挨拶に伺い、そこから紹介繋がりで始まったハシゴが、5時間後これで円環を完成した。
このあたりで既に記憶はあやうい。
「京都ネーゼ」で「ぼわーる」の話をして、森シェフに「ぼわーる」のカードをお見せしたのは覚えている。
でも何を食べ、何を飲んだのだったか・・・

「京都ネーゼ」を出た記憶はないが、そこから徒歩1分のところにある 「Vierge」 に行った記憶はある。
先斗町にある1号店の女性店長が、きょうは2号店で働いていた。
あ、きょうはこっちなんだ。
そんな記憶があるだけ。

例によってホテルに戻った記憶はなく、スーツを着たままベッドに仰向けに倒れている自分に気付いたのは朝だった。
挨拶しただけの最初の「京都ネーゼ」を除外しても、6軒。
これは私の人生の中での最高記録だろう、たぶん。
たぶん、というのは、行った店をすべて覚えていないこともあるから、正確なことはわからないからだ。
それにしても楽しかった。
このところの重苦しい気持ちが、束の間のこととはいいながら、軽くなった。




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