パリーグのプレーオフ第2ステージ第3戰。
ロッテが王手をかけてゐるこのゲーム、ソフトバンクの意地に期待したい。
序盤から投手戰だつたが、ロッテが3囘に集中打で2點先行。
その後8囘表に、決定的な追加點をあげ、4-0。
試合は決つた。
と思つたのだが、9囘裏、ソフトバンクが意地を見せてくれた。
ロッテのピッチャーはこの囘から、ストッパーの小林雅。
しかし、小林雅、緊張のあまり、本來のピッチングが . . . 本文を読む
崇神天皇とヤマトタケル―三王朝交替の謎を暴く学習研究社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆☆
著者曰く、本書は前著「消された大王饒速日」(下記參考)の續篇である。
この「消された大王饒速日」で展開されてゐる説は、不思議なことに、
小椋一葉「消された霸王」にとても似てゐる。
「消された霸王」は1988年の刊行なのだが・・・
それはさて措き、本書について。
神武が壻入りしたことで成立した「 . . . 本文を読む
消された覇王河出書房新社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆☆☆
私は、日本古代史の最大の謎、すなはちこの日本列島に「國」がいかにして成立したか、
を解明するには、スサノヲとニギハヤヒを解明することが必要だと思つてゐる。
本書は、日本各地の神社の祭神と傳承を徹底的に調べあげて、壯大な建國のドラマを再現してみせた。
古代の太陽神は天照大御神ではない。
天照大御神は本來、太陽神を祀る巫 . . . 本文を読む
古事記学習研究社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆+α
本書は、梅原さんの譯出による現代語譯「古事記」と、古事記に關する梅原さんのエッセイからなる。
後者はわすかに50ページあまりだが、私はこの部分を讀みたくて本書を購入した。
あとがきに書かれてるが、梅原さんが古典の現代語譯にチャレンジしたのは、「歎異抄」に次いで、これが2度目なのださうだ。
「古事記」にはいまだにわからない言葉が . . . 本文を読む
贄門島 (上)実業之日本社このアイテムの詳細を見る
贄門島 (下)実業之日本社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆☆
房總半島の先端近くにある美瀬島は別名「贄門島」と呼ばれてゐる。
そこでは、海に生贄を送る風習があると噂されてゐる。
21年前、淺見光彦の父は、この島でボートの顛覆事故で九死に一生を得た。
その時、彼は「そんなにつづけて送ることはない」「そうだな、來年に廻すか」といふ . . . 本文を読む
聖徳太子の秘密 「聖者伝説」に隠された実像に迫るPHP研究所このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆☆
聖徳太子は、聖者傳説のヴェールに覆はれて、その實像が見えてこない。
梅原猛は「隱された十字架」において、「法隆寺=聖徳太子の怨靈封じこめ」説を展開した。
聖徳太子は、息子の山背大兄皇子を蘇我入鹿に殺され、その黒幕が中臣鎌足だつたため、藤原氏に祟つたのだといふ。
ずゐぶん以前にこれを讀ん . . . 本文を読む
日本書紀塗り替えられた古代史の謎実業之日本社このアイテムの詳細を見る
お薦め度:☆☆☆+α
歴史書は何かを隱すために書かれることがあるやうだ。
「日本書紀」はいつたい何を隱さうとしてゐるのだらうか。
この本は、「日本書紀」が千數百年もの長きにわたつて隱し續けてきたことを、明らかにしやうとしてゐる。
「日本書紀」は天武天皇禮讚のための歴史書ではないのだ。
2005年7月29日読了
. . . 本文を読む