■北村氏は長年国家安全保障局長として活躍してきたが、病気を理由に退任した
政府は6日の閣議で、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障局(NSS)の北村滋局長(64)を退任させ、秋葉剛男・前外務事務次官(62)を充てる人事を決めた。7日付。北村氏が股関節の治療で手術と入院が必要となったため、退任させる。
警察庁出身の北村氏は、2006年9月に発足した第1次安倍政権で首相秘書官、民主党の野田佳彦首相、首相に返り咲いた安倍晋三氏のもとで計8年近くにわたり内閣情報官を務めた。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASP7642KVP76UTFK005.html
▼各国の要人も絶大な信頼を寄せていた北村滋 前国家安全保障局長とは何者か?
国家安全保障局とは、安倍前総理が創設した国家安全保障会議の一組織である
【国家安全保障局とは何をするところ??】
国家安全保障局は多省庁間にまたがる政策調整、情報収集などを機能的に行います。
また、日本版NSCができることによって、他国の同様な組織のカウンターパート、すなわち対話相手として受け皿ができるようになり、他国との連携がスムースに行くことを期待されています。
・国家安全保障会議を恒常的にサポート。内閣官房の総合調整権限を用い、国家安全保障に関する外交・防衛政策の基本方針・重要事項に関する企画立案・総合調整に専従。
・緊急事態への対処に当たり、国家安全保障に関する外交・防衛政策の観点から必要な提言を実施。(事態対処のオペレーションは、危機管理の専門家である内閣危機管理監等が引き続き担当。)
・関係行政機関等に対し、適時に情報を発注。また、会議に提供された情報を、政策立案等のために活用(情報の「総合整理」機能)。
日本の安全保障のためには絶対必要であるスパイやテロ行為特定秘密保護法も整備
北村氏は内閣情報官のとき、特定秘密保護法の整備に携わった。NSCの会合は、まさにブラックボックスだ。「北朝鮮情勢について」など議題が明らかにされるだけで、議論の中身が一切、公開されない。
引用元:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-08-18/2016081801_03_1.html
北村氏は、現在の外事警察の体制に関連して、「我が国の機密を保護するための防諜法規が未だ整備されないなど、決して十分とは言えない状態にある」などと不備を指摘し、「秘密保全法制」(秘密保護法のこと)の必要性を強調しています。
引用元:https://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-08-18/2016081801_03_1.html
▼【アメリカ】トランプ前大統領や当時の政府高官も北村局長に異例の”敬意”を払っていた
トランプ前大統領「君がシンゾーの『ナショナル・セキュリティ・アドバイザー』か!」(2020年1月8日)
君が俺の親友、シンゾーの『ナショナル・セキュリティ・アドバイザー』か!」
2020年)1月8日(日本時間9日未明)、米ワシントン・ホワイトハウス。訪米中の北村氏は、建物の主であるトランプ氏から歓待を受けた。
(中略)
米大統領が海外政府の首脳以外と面会することは極めてまれだ。米国が北村氏の存在に一目を置いていることを裏付けた。
引用元:https://www.sankei.com/article/20200210-7DUVCGUDBZNSDI3W6D7NVQMP44/
当時のポンぺオ国務長官も最も敬意を表す”最敬礼”で北村局長を迎えていた
当時、アメリカの国務長官であったポンぺオ氏は北村局長を”最敬礼”で出迎えていた
昨年9月24日、ポンペオ国務長官に面談したが、なんと最敬礼を受けたのだ。以下の画像をご覧いただきたいが、国務長官は右手を胸に当て微笑んで、北村局長を迎えている。
いうまでもないが、米国では右手を胸に当てるのは、聖書や国旗に対する態度であって、「最敬礼」、最も相手に敬意を示す態度だ。
2021年1月26日には北村局長に対し、民間人や外国人などに授与する最高級の勲章である米国防総省特別功労章を授与!!
政府は26日、北村滋国家安全保障局長が米国防総省特別功労章を授与されたと発表した。米政府は理由について、日米同盟の強化や「自由で開かれたインド太平洋」の協力、日米豪印の4カ国での協調への推進への貢献を認めたと説明した。受章は2020年12月付。
同功労章は1947年に創設された。米国防長官が民間人や外国人などに授与する最高級の勲章になる。国家安全保障局によると日本人の受章は極めて珍しい。
引用元:https://www.sankei.com/article/20200210-7DUVCGUDBZNSDI3W6D7NVQMP44/
▼北村氏は現在は民間の立場ではあるが……氏の著作を外交評論家が絶賛!
外交評論家・船橋洋一氏が絶賛した北村氏の著作
船橋氏はこれまでも国益をグローバルな視点から考察してきた
船橋 洋一(ふなばし よういち)
日本の評論家、コラムニスト、元新聞記者。学位は法学博士(慶應義塾大学)。元朝日新聞社主筆。大佛次郎賞選考委員(2011年より)。三極委員会メンバー。一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。]
本書は、日本のインテリジェンス・ツァーとして米国、韓国、ロシアなどの主要国のインテリジェンス機関トップと丁々発止やりあった情報のプロ中のプロによる国家インテリジェンス論である。著者は、民主党の野田佳彦政権、自民党の安倍晋三政権と菅義偉政権の3代にわたって官邸中枢でインテリジェンスと安全保障政策の双方を担当した稀有な経験を有する。
引用元:https://chuokoron.jp/culture/118836.html
安倍政権の下、日本の政府も国家安全保障局の設置をはじめ「国家安全保障国家」としての「国の形」を形づくりつつあるが、にもかかわらず、インテリジェンス機構はまだそこに明確に組み込まれていない。
著者は、「内閣情報官は実質的に内閣情報調査室の長であるにもかかわらず、法令上は官房長官や副長官といった官邸要路を補佐するスタッフとされ、まるで個人商店のようです。情報機構としての恒常性を持つ組織にすることが大事だと思います。残念ながら、在任中には実現できなかったですが、それがこれからの課題だと思います」と述べる。
引用元:https://chuokoron.jp/culture/118836.html
北村氏の指摘を「重い」として「為政者は耳を傾けるべきである」としている
この指摘は重い。政治家によっては内閣情報官を「情報関心」ではなく、「政治関心」に基づく"御庭番"として使おうとするかもしれない。また、現在の「個人商店」型のインテリジェンスは、本来、担保されるべきインテリジェンスの独立性、つまりは政策立案との「垣根」をあいまいにする危険がある。
英国の歴史家のイアン・カーショーが名著『運命の選択1940-41――世界を変えた10の決定』で指摘したように、戦前の日本の戦略と統治の失敗の一つが、このインテリジェンスと政策立案の「垣根」の失敗だったこと、そして福島原発事故の背景に「リスク評価」と「リスク管理」の「垣根」の失敗があったことを我々は想起しなければならない。
引用元:https://chuokoron.jp/culture/118836.html
現在は経済安全保障を中心にコンサルティングする会社を経営している北村氏
10年近くにわたり、政権の中枢、総理大臣官邸で「インテリジェンス(情報収集・分析)」と「安全保障」に深く携わった人物がいる。
北村滋。
安倍政権では“最も総理に面会した男”として、史上最長の政権を情報面で支えた一方、職責上、業務の内容がほとんど公にされず、活動は謎めいていた。
彼は何を目指し、何を成し遂げてきたのか。単独インタビューで迫った。
引用元:https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/77988.html
政府のNSS=国家安全保障局の局長を去年(令和3年)7月に退任し、会社経営を始めた北村。
私は、若者であふれかえるオフィスに少々面食らいながら、いま何をしているのか聞いてみた。
「コンサルティング。クライアントに経済安全保障を中心にアドバイスする仕事ですよ」
引用元:https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/77988.html
民間の立場ではあるが、今でも北村氏はインテリジェンスの世界に身を置き日本の安全保障のために力を尽くしている
「安全保障はね、『DIME(ダイム)』なんだよ」
DIMEとは、
diplomacy (ディプロマシー=外交)
intelligence(インテリジェンス=情報収集・分析)
military (ミリタリー=軍事)
economy (エコノミー=経済)
この頭文字をとった言葉だ。
「4つ全部で安全保障なんだよ。決して外交と防衛だけが安全保障じゃない。その間にはいろいろあって、中でも日本はインテリジェンスと、エコノミーが欠けていると言われている。ただ、今回、経済安全保障法制ができれば、わが国もようやく『DIME』に入りつつあるって事だよ」
引用元:https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/77988.html
インテリジェンスの専門家ゆえ、北村は、他省庁から警戒され、時に対立も招いた。
一方、北村はアメリカ政府やオーストラリア政府から、日本人として初めて、情報業務で顕著な功績のあった人物として、表彰されている。
北村自身は、みずからに対する毀誉褒貶はものともせず、インテリジェンスの世界に身を置き、日本の安全保障を完全なものとすべく奮闘するのだろう。今後の活動に引き続き注目していきたい。
引用元:https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/77988.html
現在は自民党の安全保障調査会勉強会にも出席し、岸田政権のサポートに徹している模様
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