■結局出すの?出さないの?内閣不信任案をめぐる立憲民主党の煮え切らない態度に批判が殺到
●内閣不信任案の提出に否定的な姿勢を示した野田代表
立憲民主党の野田佳彦代表は26日、夏の参院選に向けた産経新聞の単独インタビューに応じ、今国会での石破茂内閣に対する不信任決議案の提出について「総合的に判断する」と語りつつ、見送りを示唆した。米政府の関税措置を巡る日米交渉に言及し「国難といわれるテーマで国益をかけた交渉をしているときに『不信任案を出します』と言って足を引っ張っていいのか」と述べた。自民、公明両党と大筋合意した年金制度改革法案の修正協議なども考慮する考えを示した。
引用元:https://www.sankei.com/article/20250526-HUNWPWB76ZIHRM7VRZQA7UZHEA/
国会会期末に向けた焦点の一つとなる内閣不信任案について、立憲民主党の野田代表は「総合的に判断する」と述べるにとどめ、動向を見守る考えを示しました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「対決するものは対決する、結論を出すことは出さなきゃいけない。(野党が主張する)企業・団体献金の禁止もある種、対決ですけど、一方で国民のために必要なことはきちっと実行するメリハリの利いた姿勢を示すことが大事」
引用元:https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000428172.html
●これまでは会期末の風物詩とも言われていた内閣不信任案
公明党の石井啓一幹事長は(2023年6月)16日、立憲民主党が提出した岸田文雄内閣不信任決議案が反対多数で否決されたことについて「圧倒的多数で否決されたことは、当然の結果だ」と述べた。同時に「まったく緊張感がない不信任決議案の投票行動だった。立民のパフォーマンスだ」とも指摘した。国会内で記者団の取材に答えた。
引用元:https://www.sankei.com/article/20230616-AUEZBWM7KVM7FDMJ24PSMSN2MY/
▼どっちつかずな立民を批判する日本維新の会と国民民主党
石破茂内閣への不信任決議案提出をためらう立憲民主党の野田佳彦代表に対し、提出を求める内外の圧力が強まってきた。日本維新の会の前原誠司共同代表と国民民主党の玉木雄一郎代表は野田氏をあおり、身内である立民の小沢一郎衆院議員も「出さないのは国民にばかにされる」と突き上げるような言動を繰り返しているのだ。野田氏は米政府の関税措置を巡る日米交渉を理由に、慎重姿勢を崩していないが、提出を見送った場合は「弱腰」との批判が避けられない。
引用元:https://www.sankei.com/article/20250605-S4VCNCFY45K4DF3AMTV2AYVOSI/
前原氏は5日の記者会見で、不信任案について「出すと決めることができるのは野党第一党だ」と述べ、提出の判断を野田氏に委ねる考えを示した。5月22日には「首は取れるときに取りにいかなければ、取ることはできない」と野田氏を挑発するように言及していた。玉木氏も今月3日の会見で「政権交代を目指す野田氏としては出すべきだ」と提出を促した。
引用元:https://www.sankei.com/article/20250605-S4VCNCFY45K4DF3AMTV2AYVOSI/
▼しかし他の野党から批判を受けた途端、逆ギレする野田代表をはじめとした立民執行部
内閣不信任案を巡り、立憲民主党の野田代表は「共同提案するつもりはあるのか」と述べ、提出するべきだと発言する他の野党を牽制(けんせい)しました。
立憲民主党 野田代表
「どうしても不信任通したいんだったら共同提案するつもりありますか。我々だけに何かしろしろじゃなくて、ご自身たちはどうなんですかということを問いたい」
不信任案を巡っては、提出されれば石破総理大臣は衆議院解散に踏み切るのではないかとの見方が広まっています。
野田代表は、こうした情勢も踏まえて「急に出したら皆が驚く」と述べ、事前に他の野党と協議する考えを示しました。
引用元:https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000430632.html
●辻元清美代表代行も「一緒に腹くくれんのか!?」とけん制
野党の伝家の宝刀とも言える内閣不信任案の提出について、立憲民主党の辻元代表代行は「肝試しではない」として、提出を促す維新や国民民主など他の野党の覚悟を問いました。
立憲民主党・辻元代表代行:
不信任案は肝試しではないと思う。主要野党は一緒に腹くくれんのか。内閣総辞職に一挙に行ったら、首班指名は一緒に行くのかが大きい。
辻元氏は、不信任案の提出は可決後の野党の結集が前提になるとの考えを示し、他の野党を牽制しました。
引用元:https://www.fnn.jp/articles/-/884048
▼また、内々でも内閣不信任案を巡り意見が分かれている立民
●「国民をバカにしている」と執行部を批判する重鎮の小沢一郎氏
立憲民主党参院選総合選挙対策本部長代行の小沢一郎衆院議員が28日、夏の参院選大阪選挙区(改選数4)に公認で立候補を予定する新人の弁護士、橋口玲氏(56)とともに大阪市内で会見した。石破茂内閣への不信任決議案について、小沢氏は「(野党が衆院で)過半数あるのに出さないのは、国民にばかにされる」と語って提出を支持し、「自民党の腐敗政治を潰すことに最大の野党の使命がある」と強調した。
引用元:https://www.sankei.com/article/20250528-DSU6SAMHUBL7NDUHNYK7MIIKWM/
●一方で慎重な姿勢を示す枝野幸男元代表
立憲民主党の枝野幸男元代表は7日、宮崎市で講演し、内閣不信任決議案を提出すべきではないとの考えを示した。石破茂首相が衆院解散で対抗すれば、日米関税交渉が継続中に政治空白を招くとして「国益の観点から大変問題だ」と述べた。
衆参同日選になった場合は「国会も内閣も事実上機能しない」と強調。「野田佳彦代表は党利党略よりも国益を優先した判断をする方だと信じている。参院選単独の選挙になると思う」とした。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA072HZ0X00C25A6000000/
これまでは会期末の風物詩のように扱われてきた内閣不信任案だが、今回は提出するしないで立憲民主党が揺れているようだ。
他の野党からの批判には逆ギレのように反発し、党内の意見もまとめることができない立民が野党第一党とは片腹痛い。
この様子では、参院選で惨敗する将来しか見えてこない。