Sky from a jewelry studio---

どんな時間を生きていても、誰の上にも広がるそら。

最後の課題

2005-02-28 20:37:21 | jewelry
ここで教えるようになると同時に、昨年秋まで一緒に働いていたジュエリーデザインの講師のYさんに約一年間、デザイン画の描き方を教えてもらっていました。

しかししかし、自分でも本当にいやになるほど、私は不肖の生徒でした。
デザイン画は描くのにそれなりの時間と集中力を要するため、どうしても宿題をレッスン以外の時間にしないことには次へ進めないのです。それを次のレッスンまでにやりこなせない自分をずうっと恥ずかしく、もったいないことをしていると思いつつも、やらない。

デザイン画を描くのは決して嫌いではありません、どちらかといえばとてもはまるのですが、描き始めるまでに自分の生来の優柔不断な性格が邪魔をします。この方がいいんじゃないか、色の組み合わせはどうしようか、とか。それでもんもんとしてるうちにどんどん時間ばかりが過ぎていくんです。

今頃わかりました。あかんかったら、また何枚でも書き直せばいいんですよね。
紙と色鉛筆がある限り。
今回アップしたのは、Yさんのジュエリーショップへの就職が急遽決まり、習っている間に間に合わなかった最後の課題です。おとといやっとできあがりました。
これからは、もっと早く描けるようになりたい。せっかく作る前に絵でシュミレーションできるのだから、失敗など恐れずに何枚でも同じものについて描こう、でないと次へ進めない。

Yさんは、私のデザイン画の先生であるだけでなく、ジュエリー人生のよき先輩であり、理想の女性像のひとりでもあります。彼女の何に対しても臆せず、凛として立ち向かう姿。ここでの仕事においても、これまでの経験談を聞いていても、ずうっと自分になくうらやましく思ってました。

彼女の生き方そのものが、デザイン画の描き方そのものだったのに、なんで近くにいるときにはわからなかったのだろう。