sokkenaiの星間鐵道 〜天の川線 アンドロメダ方面行〜

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ハッピーな事、辛いこと
記憶を記録として残して

ボトルネック

2016-10-11 22:39:42 | 小説

こんばんは

いやー仕事だるいっすね
そんな時こそフィクションです。

東京喰種の月山さんが金木くんに言った
言葉で好きな言葉があります。

君の命を守るのは
矛でも盾でもなく、
枕元に忍ばせた短剣だ

そして本を手渡す月山さん

ほーん、ロマンチストやなあ

短剣と探検を掛けているのか
昔から枕元にナイフは良くある話
昔から枕元に小説は良くある話
そして昔から安眠の為には
必要とされてたりなんかして
ゆっくり休みたまえ
という事も含んでいるのかもしれない

そんなに考えてないのかもしれない、、


そういうわけで、今日も読書ね
今日は
米澤穂信さんの『ボトルネック』

これも当たりでしたねー
パラレルワールドですね。

粗末な家庭、崩壊した人間関係
好きな人との死別
もう、人生そんなもんさと決め込んだ中学生が主人公です。

主人公は好きな人の弔いの為
彼女のなくなった東尋坊へ向います

そして、超常パワーで絶壁に落ちてしまいます。気がつくと、何故か家の近くのベンチにいる。

死んでない、イミワカンナイ
まぁ帰るか、、、、帰りたくない家に
家に帰ってびっくり、殆ど違いはないのだけれど
自分が生まれなかったパラレルワールド
にきてしまっていた!

そこには、自分の父母の娘と名乗る
女の子が、、、
話をするうちに、この女の子が
自分の両親の間にできたが流れてしまった
女の子であることにたどり着きます。
自分の元いた世界ではね


しかし、こちらの世界は
その女の子(姉)が産まれて
子供の数を限定していた両親により

主人公が産まれなかった世界でした


姉と主人公は似たようなイベントを過ごし

主人公は、元々の世界で何事もうまくいかず
姉はこちらの世界でうまくやってきた


二人の言動の差が
この二つの世界の『違い』を生んでいるのです

そして、姉の世界で
家族は円満、好きだっだ女の子も生きている
好みだった食堂の店長も活躍している


主人公は自分のこれまでの人生と
姉の人生を比較して、選択を誤ってきて
しまったのだと内心理解してしまいます

そして、姉が産まれるべきで、自分のは産まれるべきでは無かったと悟ってしまいます。

そして、自分の醜さや無価値を痛感したところで、元の世界に帰ります。もう、生きたくないと感じて戻ります
ここからは数ページ

戻ったところで、過去は変わらない、
この先上手く行かないことが有ったら、姉なら上手くやっただろうという意識が芽生えてしまうだろう
そう考えた、主人公はこの先に展望を見出すことができなくなります

東尋坊の上で途方に暮れて海を眺めているところに

元の世界の母から
もう帰ってこなくていいですとのメールが入ります。


ここで小説は終わりです。



この後のどうなったかは読者の想像にお任せしますのタイプです

ちなみに、私は主人公は
東尋坊から飛び降りたと考えています

あとは読者の想像にお任せします
の終わり方する小説は本当に多いですが、
小説じゃなくて、映画とかなら結構なブーイングだぜ!最近は映画なんかでもこーゆうの増えたけど



感想

実写化したら面白いと思います
読んでいて 僕だけがいない街の きゃらくたーと被るところが多くあったので、

私の頭の中では、僕街のきゃらくたーや街のイメージを頭で動かす感じになってしまいました。

なににしても、パラレルものは同じようなものが多いですからね
箱庭図書館の最後も同じような世界観ですし

まぁ、似てても
面白いんだよね

パラレルものが飽きられない理由は
人の後悔と好奇心と未知への興味によるものが大半ですね!


楽しめますよ!おすすめ