1月雪が降っているのに、春を待ちきれないというように、芽をふくらませる。3月になると、もう若葉の間に白い蕾をのぞかせます。
袖ヶ浦市の農家の人は、畑と畑との境界にウツギやニワトコを植えるので、ニワトコをサカイギ(境木)と言う。クサジ、クサジイと言うこともある。これは若い茎葉を刈り取り、田畑に敷き込んで肥料として用いた草敷から、緑肥としてはコナラも使いました。
万葉集には「山たず」といって、葉や枝 . . . 本文を読む
津市小櫃(おびつ)の迷信に「ニンニクを軒端(のきば)に吊るすと悪病が入らない」というのがあります。ニンニク(大蒜・蒜・葫)・ネギ(葱)類の薬効や民間療法を調べている時、ふと目にした資料に出ていました。ジャガイモやトウモロコシではなく、何故ニンニクなのだろうか。何か理由がありそうだと、ニンニクの臭いに惹きつけられたように胸が騒いだ。それから「ニンニクについて、言い伝えみたいなみのはないでしょうか」 . . . 本文を読む
中国原産、日本の南部で自生している。山口県北部の山間部川上村遠谷金山の急斜面約2平方メートルが、ユズ及びナンテンの自生地として1941年12月13日、国の天然記念物に指定され、その後盗掘・枯死で数が激減、今ではすっかり忘れられ、数年に1人の見学者があるとか。
中国名は南天竹。漢名の南天は、南天竹あるいは南天燭の南天からつきました。
難転(ナンテン)にかけて、難・災いを転じるというので、松・竹・梅・ . . . 本文を読む
家庭菜園の定番、小松菜、白菜、キャベツ、ブロッコリーなどお世話になっています。このご一族は、芥子(からし)になるカラシナ、ワサビ以外は、ナスのご一家と違い、穏やかで親しみがあり、気心のある皆様です。種子から油が採れるのでアブラナ科と言い、花びらが4枚で十字科植物とも言っていました。
大きく分類しますと分かり易くなります。ザックリとアブラナ、カンラン、カラシナ、ダイコンのグループです。アブラナ . . . 本文を読む
ナスのご一族は、圧倒的に毒で盛り上がっています。毒のお好きな方々。私の書棚にも、毒の話・山崎幹夫・中公新書、危ない薬・青山正明・データハウス、身近にある毒草100種の見分け方・中井将善・全国社、有毒植物・矢萩信夫・ニュー・サイエンス社などにたっぷり記述されています。
瞳パッチリの美女、発狂して走り回る方、殺虫、防カビ、鎮静、催眠、鎮咳、麻酔、強壮など多士済々。手に負えません。食用のジャガイモ君 . . . 本文を読む
葉は、サツマイモの葉に似たハート形、緑色でヘリに赤みがさします。初夏に花が咲き、4枚の十字形の白い花びらのようなものは、花のついているところの全体を包んでいる総(そう)苞(ほう)です。大きいのが1枚、それに向き合っているのが一番小さく、他の2枚は中ぐらいの同じ大きさです。つまり、大小の花びらを軸とした1軸対称の花です。力学的に一軸対称は、横向きに咲くとバランスがよい筈。ドクダミ(漢字名" . . . 本文を読む
言葉に出てくるのは、ヘビイチゴ。ヤブヘビイチゴ、シロバナノヘビイチゴ(以上バラ科)、果実が真っ赤でいかにも毒のようですが、毒はなく味もなく匂いもない。枝の棘が鋭いので蛇が登らないというので、ヘビノボラズ、ミヤマヘビノボラズ、ヒロハヘビノボラズ、アカジクヘビノボラズ(以上メギ科)。果実が蛇そっくりに細長くくねっているヘビウリ(ウリ科)。シダ植物にヘビノネゴザ(メシダ科)。
別名では、ウラシマソウ . . . 本文を読む
鳥もちは、売っていたが買うとお金がかかるし、何よりも粘りが悪く、くっつく力が弱かった、1960年ごろのことです。山に行ってモチノキ(モチノキ科)の皮を剥いできて、その皮を7~10日間水に晒(さら)し、臼(うす)に入れ搗(つ)いて粉のように細かくし、団子に丸める。それを水で洗うと鳥もちが残る。鳥もちに菜種油を混ぜ、充分に練り展(の)ばす場合もあった。自分で作った鳥もちは、鳥が一旦付いたらめったに . . . 本文を読む
ススキがまばらに生えた明るい丘陵に、センブリの白い5弁花が秋の風に揺れるのを見るのが楽しみでした。造成であっという間に消えてしまい、まぶたの中で咲いています。
日本特産の有名な薬草ですが、群生はめったに見られません。2年草なので、1年目は小さな根生葉、2年目になって伸びます。従って根生葉の時、背の高い他の草の陰になれば枯れるし、2年目に伸びた時、草刈機で刈り取られたら駄目になります。つまり、 . . . 本文を読む
タンポポ(蒲公英、鼓草)。 根を細かく切り乾燥し、フライパンで香の出るまで炒る。 コーヒーミルで粉砕し、コーヒー、紅茶のように飲む。 いたって簡単で健康によいそうです。
キク科の多年草。葉のギザギザの部分からライオンのたてがみや歯の形に似ているので、英語ではダンデ(歯)ライオンといいます。薬草というよりは、いろいろと楽しめる楽草です。
やる気が出ない時、体調のすぐれない時、花や葉をてんぷら、 . . . 本文を読む