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幸せの植物楽

自然の力をプレゼント。
身近な植物に託した想いや、日常雑記を心のままのびやかに表現したい。

苦い植物のヒキオコシ

2012-11-12 12:52:20 | 植物
約25年前、ヒキオコシの種子を庭にまいたところ、同じ場所から毎年芽が出てきます。あまり日の当らない場所に植え、草丈が伸びると刈ったりして、冷たくあしらっているのに大変じょうぶな多年草です。苦味健胃用として植えていますが、幸いなことにヒキオコシにすがったことはありません。草丈は50から150センチになり、茎は四角く、下向きの毛が密生し、葉は広卵形で先はとがり、縁に鋸(きょ)歯(し)がある。茎葉とも強 . . . 本文を読む

香り高いフジバカマは女性の味方

2012-11-12 12:38:20 | 植物
香り高い香草なので庭に植えて楽しんでいます。フジとバカのマ〔間〕とは、どういう意味なのだろうと悩んだ。というのは、ヘチマ(ウリ科)は古くはイトウリ(糸瓜)のイを略してトウリと言い、このトはイロハニのへとチの間、つまりヘチマとなったとの説があるし、カスマグサ(マメ科)は、カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間の大きさ、カス間からカスマグサになったというのを思い出したからです。 マが抜けているの . . . 本文を読む

まぎらわしい植物名のヒエとヒユ

2012-11-12 10:25:29 | 植物
ヒエとヒユを人に言う時、一字違いで語感も似ているのでまぎらわしい。口をよく開き、きっちりと発音しないと聞き間違いをするかもしれません。 ヒエ科の主なものは、ヒエ、イヌビエ、ケイヌビエ、スズメノヒエ、シマスズメノヒエ、シコクビエ、アメリカスズメノヒエ、ナルコビエ、ヒエガエリ、コウボウビエなどです。 ヒユ科の主なものは、ヒユ、イヌビユ、アオビユ、ホソバイヌビユ、アメリカビユ、イノコズチ、センニチコ . . . 本文を読む

彼岸花の歴史と毒の利用

2012-11-12 10:04:51 | 植物
田んぼのアゼ、堤防、墓地など人里で見られる多年草で、全草が毒です。万葉名は壱師(いちし)。  路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ わが恋妻を柿本人麿歌集 (巻11-2480) 歌意は、「道端に咲くヒガンバナが著しく人目につくように、人々は皆んな知ってしまった、私の恋を」。 別名の曼珠沙花を筆頭に、別名の多い植物です。 秋の彼岸のころに、赤い炎のような花をつける。花が咲き終わった後、 . . . 本文を読む

農薬を使わない虫除け植物クララ・ハエドクソウなど

2012-11-11 19:59:53 | 植物
ハエドクソウは、1科1属1種の孤独(特異)な植物さんで、クマツヅラ科の近縁。朝鮮半島 中国、ヒマラヤ、東シベリアなどの温帯から暖帯に分布。丘陵の暗い林床に普通に見られる多年草です。 花は夏、下から順次に咲く。初め上向き、開くと横向きとなり、果実のとき下向く。ヒユ科のイノコズチの果実に似ており、人や動物に付着して散布される。高さ30~70cm、節の上部はふくらむ。葉は両面、特に葉腋上に細毛がは . . . 本文を読む

便秘に使う植物

2012-11-11 12:53:57 | 植物
昔は、下剤にヒマシ油(トウゴマ・トウダイグサ科の種子から)。そし便を緩くするといわれているものには アロエ・ユリ科、ハブソウ・マメ科、エビスグサ・マメ科が代表選手。 センナ・マメ科には2種あって、日本に輸入されているのは、インド南部で栽培されているチンネベリー・センナで葉を利用します。センナの種子の寿命は長く、87~158年という記録があります。エニシダ・マメ科も84年の記録があります。 ハ . . . 本文を読む

お歯黒は女性の身だしなみ

2012-11-10 17:55:52 | 植物
ウルシと同じように樹液を塗り物に使用したことから、ヌルデという名前がついたと言われています。葉軸に目立った翼(よく)があり、翼がないのは、タイワンフシノキといい、八重山諸島のみです。本州でも稀に翼がないものがあり、ハネナシヌルデといい、豊橋付近から報告され、タイワンフシノキに似ているそうです。  雌株(雌雄異株)に果実が熟すと、白くキラキラと輝く粉で包まれます。なめると少し酸味のある塩です。酸性 . . . 本文を読む

苦い植物と陀羅尼助とニガキ

2012-11-10 13:17:25 | 植物
自然観察会で、ニガキの若い枝の皮を指導員から「なめてみて」と言われ、素直な人はそのニガサに顔をしかめたことでしょう。  ニガキは熱帯から温帯にかけて8種ほど分布している。カシン(クワッシン)、ニガキラクトン類などの苦味質を含む。西インド諸島に産するジャマイカ・カッシア木、つまりジャマイカニガキで作った水飲みコップは土産品とされ、コップを使用するたびにカシンが溶け出し胃の健康によいという。 日 . . . 本文を読む

ネズミモチの黒い実とネズミモチコーヒー

2012-11-10 07:19:58 | 植物
 年をとると髪の毛も白髪が増えたり、黒目も白っぽくなったり、皮膚の色も白っぽくなる。黒い色が失われないように、食べ物で補わなければならないが、黒い色の食品・昆布、黒ゴマ、黒豆などは意外に少ないし、心がけて食べてはいないのでしょう。  生垣や公園、道路の植え込みなどでよく見かけるネズミモチの果実は、髪を黒くし、内臓を若返らせる妙薬?といわれています。 ネズミモチは、果実が黒紫色に熟し、ネズミの糞に . . . 本文を読む

肉桂は日本産が一番だ

2012-11-09 08:31:02 | 植物
クスノキ科の葉をもむと、芳香があり、目立つ大きな脈が3つあります。ニッケイは、芳香健胃薬やシナモンの名で菓子の香料に用いられている。中年の方には、夜店や縁日でのニッキ水、ニッキ飴、赤い帯紙に束ねた根を売っていたのを懐かしい思い出としておられることでしょう。葉の形は、先が細く伸びて優雅、なによりも3つの葉脈がスッキリと目立つ。ちなみに、桂という字の右側の部分は、ニッケイの葉脈の形から作った象形文字 . . . 本文を読む