
桜も咲いて。
すっかり春です。
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思えば。
冬らしい冬もほとんどなかったから。
ずいぶん早い春の訪れに戸惑ってもいた。
立春、雨水、啓蟄、春分と過ごしながら。
なんだか、寝不足なような。
目覚めの悪いような。
「春眠暁を覚えず」な日々も、例年よりだいぶ早く僕に訪れた。
なんだか調子の整わないままに。
ふきのとうが顔を出し。
梅咲き、菜の花咲き。
柳は緑、ヨモギも緑。
春の嵐もやってきて。
光のどけき日もやってきて。
そして、すっかり桜も咲いて。
木々には、芽吹き。
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で。
何だっけ?
そう。
選挙。
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クマは、冬眠から目覚めると、まず、ふきのとうを食べてまわるそうだ。
その時期の貴重な食糧だから、ってのもあるけれど。
冬に育まれた土の苦味を摂ることで、カラダとココロを目覚めさせる仕事なんだって。
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ヒトの世界でも、「春眠暁を覚えず」、なんて言う。
冬眠しないヒトも、冬から春へと旅する中で、カラダに変調が現れる。
日が長く明るくなって、暖かになって。
冬の間に縮こまったカラダが緩んでくると、だるいような、眠いような感じになる。
ココロも揺れて、頭もスッキリしないもの。
そのうち、薄桃色や黄色の花々が咲くのを眺め、芽吹きの姿や新緑を眺め。
少し薄着をしたり、少しずつ体を動かしたりするうちに。
冬から春・春から夏という季節の巡りと“わたし”とが、段々と寄り添うようになる。
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で?
なにを言いたいか、って?
そう。
選挙。
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春は、選挙に向かないよ。
特に、ちょうど今頃は。
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この季節には。
カラダとココロを目覚めさせてやるのが、一番の仕事。
それも、ゆっくりやるのが“自然”。
ヒトも動物なんだから。
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「木の芽時には、気●いが増える」
なんていう諺も、物騒に聞こえながら、実は、至極“自然”、当たり前、全うだ。
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だから。
「選挙」だなんていう、人間らしい、頭を使う仕事は。
一年のうちで一番ボンヤリする、この季節を選んで執り行うようなことじゃあないんじゃない?
一年のうちで一番「気●いが増える」ようなこの季節に、わざわざ大切な選挙を持ってくる、なんてのは、スマートじゃあないんじゃない?
どうだろう?
偏見かな?
そんなケモノみたいなのは、ヒトの中でも、僕だけだろうか?
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2007年は、選挙の年で。
「選挙」ってのは、この議会制民主主義の国と言われる巷では、実に重要、ってことになっている訳だけれど。
そんな小難しいことを言うより先に。
選挙も政治も、自然の理から離れていていいものではない。
そういう当たり前のことを。
コモン・センスを。
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しばらく、ここで政治・選挙について書いていくに当たって。
まず、最初に書きとめておきたかったのは、そういうことだ。
< つづく … 次回は、“選挙の前に、やっておくこと”について … >
画像: ヒトもイヌも、おんなじ一日。 ネパール、バクタプルにて。
関連記事:
【シリーズ】 マイ政治・マイ選挙2007
【アーカイヴ】 マイ選挙・マイ政治 ~ 超・政治的政治論【アーカイヴ】 『私の人生観』 小林秀雄 ~ 「美しい国、日本」とは???
政治するひと ~ 2007年は市民政治の夜明けに?それとも…?
何事も、自然、に従いたいもの。
僕ら自身も、自然、そのものなのだから。
え?
“選挙には、政治には関係ない”って???
いやいや。
大アリだと思いますよ。
それは、追って書いていきます。
参考:
「コモン・センス」 1 ヒトは、動物である。
http://blog.goo.ne.jp/so-kuu/e/944789bd7b49ee9fb40d77e557e4e2fa