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空をみるひと

そらをみながら あるいていこう なんでもない ひとであろう …日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

ピースガーデン日記2006 7 パーマカルチャーとピースガーデン

2006-07-25 | LearnTheFlowers 自然・農
  

週末は、山中湖へ。

パーマカルチャー式のガーデンを作る、ワークショップ。
第1回のテーマは、「スパイラル・ハーブ・ガーデンをつくる」。

---

「パーマカルチャー」。

“簡単に言うと自然の仕組みに倣って持続可能な生活をデザインすること。
大げさに言うと生活の仕組みを地球の仕組みとリンクするようにデザインすること”

(テキストより)

---

「スパイラル・ハーブ・ガーデン」

…画像参照


---

さて。

僕の「ピース・ガーデン」の真ん中の「9・スパイラル・ガーデン」は、
これをアレンジしたもの。
愛着もあって、気に入っている。
けれども、勝手な素人仕事。
グリーンたちも、元気な子も、うまくいかなかった子もいる。

なので、このワークショップで、プロからコツを教えてもらえたら、と思った訳。

特に、一番低いところに池を増設したいので、作り方の実際のところを、体験してみたかった。

---

ワークショップの様子、画像はこちら。 

→『空をみるひと』ライブラリ


---

学ぶところ多々。

普段、書物をみたりしながら勝手流で試行錯誤しているインチキ百姓の僕には、
プロの仕事の実際をみられるのが、嬉しい限り。

また、「科学の目」で畑をみること、土の成分を分析すること、手を入れて収穫を豊かにすることの大切さと面白みを、改めて実感。

そして、なにより。
自然の姿を観察すること、すなわち、「よーくみてごらん」ということを再確認できた。

五感全開の、楽しい2日間。

---

嬉しい出会いも。

講師・スタッフ・参加者も、みなさん、ナイス。
参加のきっかけや目的も様々ながら、それぞれに、目を輝かせていた。

行き帰りは、僕が借りた車を、4人でカー・シェアリング。
早い・安い・楽しい、のドライヴ。

---

帰りも道が空いていて、明るいうちに家に戻れたから、その足で僕の畑へ。

ワークショップで作ったのに比べると、ずっと小さなスパイラルガーデン
近くで大きな石を拾うのも難しい、東京郊外の片隅の5メーター四方の畑。

それでも。

ここが、僕の畑。

みれば。

ゴボウが根を張り。
ゴーヤが蔓を伸ばし。
ルッコラが葉を広げ。
ヒマワリが咲き。
パセリが種をつけ。

ハチが飛び。
ミミズが這い。
スズメが来て。

夕暮れの光が差して。
ここにも、雨が降っている。

そうだ。

ここが、僕の場所。

---

city...country...city...country...city...を繰り返して。
いろんな景色をみて。
いろんなひとと会って。



いま・ここ、を生きよう。



すべては、つながっているから…。





 2006年、文月ついたち

  kuu





***

関連:

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…


「よーくみてごらん。」シリーズ

よーくみてごらん。1 かわいい苔の…
よーくみてごらん。 2 東京の谷間に…
よーくみてごらん。 3 さくらのはな…
よーくみてごらん。 4 PSE法 ~法律・官僚と、個人・動物



ピースガーデン日記2006 6 雨が降ったら畑に行こう

2006-06-18 | LearnTheFlowers 自然・農

   
雨が降っても、畑に行くよ


待っていても、止みそうにないし

Tシャツと短パンに、山旅用のレインジャケットとパンツを着込んで

裸足にサンダルで

自転車のかごに、鋏と鎌とバスケットとカメラだけ載せて

道々のあじさいを眺めながら、10分ほど自転車を扱いでいく


***


雨のピースガーデン

芒種の節気
月欠けてゆく頃

5日ぶりの畑は、思ったより変わっていない

少しばかり、草を刈って、土を寄せて
少しばかり、ハーブを摘んだら

特にやることもない

雨は、本降り
GORE-TEXのジャケットも、すっかり濡れている


けれども

なんとも

気分がいいんだ

特にやることがなくても
GORE-TEXのジャケットが、すっかり濡れても


だって

雨の畑は、とても、キレイ


草花はすきとおる

ナスタチウムの葉の上



天から降ってくる

水の珠

風に吹かれて落ちる

土の色



しっとりと濃い

鳥も虫もミミズも

ただ

濡れている


そんなことを

じっとみている

なにをするでもなく

ただ

うっとりと

すぶ濡れになりながら


レインジャケットのフードから

鼻先に滴り落ちる

水の珠


空を映して


***


雨が降ったら、畑に行かない?

雨の畑は、雨に日にしかみられないから…





***

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…





あじさい2006 ~ 時は今…

2006-06-13 | LearnTheFlowers 自然・農
  
  
いつもの道の、あじさいがきれい。

黄緑色の蕾が。
膨らんで。
白くなり。
青みを帯びて。
ふんわりと丸い。

それはそれは見事に咲いて、今、盛りなり。

湿った旧暦五月の気を呼吸している。


時は今 あじさい青む 五月かな


僕は、思わず、その丸々とした花房に、手を伸ばしてみる。

しっとりと、冷たく、沁みわたる心地・・・。


それこそまさに、五月の感触・・・。







参考:

***

時は今 天が下しる 五月かな

 明智光秀

***





ピースガーデン日記2006 5 新月だから…

2006-05-30 | LearnTheFlowers 自然・農
  
  
雨が止むのを待っている。

新月だから。

---

心静かに。

雨空を眺めながら。

雨音を聴きながら。

雨の止むのを待っている。

---

翌日、日曜の午後、畑へ。

しっとり、黒々とした土。

草の葉に梅雨。

雨上がりの、畑の匂い。

---

種を蒔こう。

新月だから。

---

月が満ちてゆくとき。

種も、芽も、空に伸びる。

月の引力に引っ張られて。

この地球の上で。

この宇宙を巡りながら。

僕らは生きているんだ。

---

朝顔も咲いた。

蔓も藪から立ち上がってきた。

---

雨上がりの畑の。

草を除け。

土を払って。

一粒の種を蒔く。

薄く土を被せて。

刈り取った草で覆う。

---

ニンジン。
ディル。
ラディッシュ。
オクラ。
コーン。

---

耳元に虫の音。

夏だな。

「9スパイラル」ガーデンに、ゼラニウム・シトロネラ・レモングラスでも植えて。
手作り虫除けスプレーでも作ろうか。

---

旧暦皐月。
梅雨も来る。

僕の「ピース・ガーデン」も、いよいよ、勢いづく頃。






追記:


先週は、雨続きなのと慌しいのとで、畑に行けずにいた。
新月を待って、種まきばかりを気にかけながら、畑に行って、ビックリ。

ラディッシュが、それはそれは育っていた!

こないだの日曜に土寄せしておいた株が、大きな赤い球を覗かせていた。
2センチくらいの球になったら収穫していい品種なのだけれど、その倍はある。
残念ながら、多くは割れてしまっていた。

思えば。

先の満月を過ぎて新月までの期間は、樹液が根に向かう時期。
根もの野菜の育つ時期なのだ。
ましてや、成長の早いラディッシュ。

そりゃ、そうだ。
失敗、失敗。
僕らの都合ばかりではなく、野菜の都合になってみなくっちゃ。

と、同時に。

・・・自然って、自然だなあ・・・

と、つくづく感じ入って。

なんかこう、どこからか、深いところから来る、おっきな安心に包まれる。

それでも、楽しく収穫して、その場でちょっとつまみ食い。
割れたものは、スライスして、ピクルスに。)











---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
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ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…








ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…

2006-05-24 | LearnTheFlowers 自然・農


雨の卯月

濡れた雀の

痩せてをり








追記:



翌日。

同じ場所で。

夕暮れの空をみていた。


柵の上に。

雀がとまる。

くちばしにミミズ。


雨上がり。

地面に顔を出したんだろう。

それを待っていたんだろう。


雨が降って、止んで。

日が差して、夜が来て。


僕らの住む、この星では。

全ては、巡りめぐっているよ。


この、小さな、ピースガーデンにも。

今、命が輝いている。




---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
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ピースガーデン日記2006 5 新月だから…











高尾さんから家に戻って・・・

2006-05-21 | LearnTheFlowers 自然・農
  
  
高尾さんから、家に戻って。


玄関で、履物を脱ぐ。

雪駄に付いた土を払う。



・・・雪駄に、土・・・



なんだか、フワッと、いい気持ちになる。



・・・雪駄に、土・・・



高尾山から、家に戻って。



・・・ソラ、カラ、クウ・・・



...city...country...city...country...city...






(…高尾さんでの「ラフ野点!」のお話は、改めて書いてみるつもり…)




【PHOTO】 森の茶会 ラフ野点! at TREEDOM Cafe 高尾 

2006-05-21 | LearnTheFlowers 自然・農


日曜日は、お山でお茶。

『空をみるひと』フォト・アルバムの中に、画像をいくつか、アップロードしてあります。

いかが?

ヴァーチャル「森の茶会」…。



http://photos.yahoo.co.jp/ph/sora_wo_miru_hito/lst?.dir=/affc&.src=ph&.order=&.view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/




*関係各位:不都合のある場合はご連絡を。訂正・削除します。



レッツ・ゴー、 高尾さん!5 【EVENT】ラフ野点!“樹上の茶会”で一服、いかが!?

2006-05-17 | LearnTheFlowers 自然・農
  
 
高尾さんに棲む天狗たちが、茶会を催す、という。

彼らのアジト、森の、樹上の、小さな茶室で。

裏高尾、日影の森の、美しいツリーハウスで。

なんとも、なんとも。

風流な天狗さま!!!


******

「ラフ野点!」

at 裏高尾 TREEDOM cafe

5月21日(日) *雨天決行

******

「茶会」と言っても。

格式ばった、堅苦しい集まりではないらしい。

***

野点=野外でのお茶会を開催します♪

お茶のたしなみのある方、お茶会初体験の方、男性でも女性でもどなたでも気軽に参加できる、「ラフ野点」は如何ですか?

美味しい抹茶と手作り和菓子をツリーハウスでゆる~りと味わいましょう。
まわりの新緑に目を奪われつつ、五月の風の薫りに酔いつつ、楽しんじゃいましょう。

作法なんてこだわらなくてもOK!
服装も自由。着物でもジーパンでもお好きな格好でどうぞ。

お茶のこころは、自然を「場」に取り込むこと。
自然といっしょに呼吸し、お茶の力をちょっと借りて「心地好さ」を頂くこと。

ツリーハウスでお茶会なんて、ちょっと素敵な体験だと思いませんか?

***

…なんだか、面白そうじゃない???

---

天狗は、とかく悪戯好きだというけれど。

高尾さんの天狗は、どうやら、本当に遊び好き。

とりわけ、訪れるひとを楽しませるのが好きな様子だ。

---

季節きせつに美しい、高尾さん。

今頃は。

若葉から青葉へ。

初夏がゆく頃。

お山散歩をしながら。

行ってみよう。

高尾さんの天狗に会いに。

美しい日本の私、に会いに。

---


あなたもいかが?


…萌えるいのちの、緑の中で…

…緑の一わんの、萌えるいのちを…


レッツ・ゴー、 高尾さん!




(…僕、kuuも、天狗さまたちのお手伝いにいくつもり…)




* How to ge to TREEDOM cafe???

JR「高尾」駅
北口バスターミナル
②番乗り場だったかな?
「小仏」行に乗車
高尾駅-小仏バス時刻表はこちら)
乗車、10分強
途中、建設が進む「圏央道」が見えます…Terrible!
「日影」バス停で下車
進行方向に1分歩いたら、頭上を見上げましょう
多分、高尾の天狗たちが空を飛んでいます!




***


画像:wwwより。

ご紹介:

エコアクション虔十の会
「高尾山の自然をまもる市民の会」 …トンネル建設反対インターネット署名も出来ます
圏央道高尾山トンネル建設計画に反対(天狗参上!高尾のお山に住む天狗による独白記)

ツリーハウスについて:

Tree House Creation Co., ltd.
ジャパン・ツリーハウス・ネットワーク


高尾の森などどうでもいい人たちのページ:

圏央道を推進する市町民の会連絡会

***


シリーズ「レッツ・ゴー、高尾さん!」:

レッツ・ゴー、 高尾さん! 1 街に住む 君に見せばや 山桜…
レッツ・ゴー、 高尾さん! 2 kuuお勧めコース/木々の名前を覚える、ということ
レッツ・ゴー、 高尾さん! 3 高尾を歩く 、美しいひとたち…
レッツ・ゴー、 高尾さん! 4 高尾を遊ぶ天狗たちのアジト


高尾さん関連記事:

ツリーハウスはエコハウス? 高尾の森 ~patagonia スピーカー・シリーズ
高尾山にツリーハウス ~「都会の山で起こっていること」
TREEDOMワークショップ@高尾山
ツリーハウスの屋根を葺く…


茶 関連:

「一わんからピースフルネスを」

「喫茶去! …茶道のことなど」カテゴリーの記事はこちら

美しい日本の私




ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃

2006-05-16 | LearnTheFlowers 自然・農
 

***
  
♪田草とるなら十六夜月夜♪

*** 

で、十六夜の晩を待って、畑の雑草とりに行ってみる。

---

で、行ってみて、考えてみれば。

僕の畑「ピースガーデン」は自然農園
雑草も、抜かないんだった(笑)。

---

立夏となって。
半月から満月へと、月が満ちて。

畑の緑は、芽を茎を、葉を花を、すくすくと育てている。

それは、作物も、雑草も、おんなじだ。

お月さまは、誰にでも優しいからなぁ。

---

雑草たちは、確かに勢いづいてきたけれど。
旧暦卯月の、関東の、初夏の畑では、まだまだ、可愛いもの。

---

冬を越えてきたハーブや、早春3月に植えた作物のほうが、まだまだ大きい。

蒔いた種も、月の引力に引っ張られて、芽を伸ばしてきた。

ナスタチウムの可愛い丸い葉。

ギザギザのパセリは、今年のホープ。
溜め池の周りに沢山種まきして、今年は、株を増やしたいのだ。

2年目のイタリアンパセリに花がつき始めている。
固定種だから、種取りが楽しみ。

ルッコラのさやも膨らんで。

---

「9スパイラルガーデン」のハーブたちも元気。

ローズマリー
オレガノ
タイムの花
ペパーミント
スペアミント
パイナップルミント
パセリ
イタリアンパセリ

ここには、今年、他にも。
ナスタチウムやマリーゴールドも咲くはず。

花咲く畑に。

もう少し新しいのも育てたいところ。

---

ジャガイモに花芽がついている。
背丈は、この市民農園の周りの区画にあるものと比べると、だいぶ小さいな。

“…うちの子、大丈夫?…どうしよう?…”

いやいや。

そんな、子育てノイローゼのママみたいな心配はしないのだ。

いいのいいの。
発育が遅いなら遅いでいいんだから。

僕がどうにかするんじゃない。
自然がどうにかするんだから。

(…もちろん、「百姓道」として、農作物を上手に作る技術は修業するつもりだけれど…あくまで、自然に、自然に…)

---

パセリをつまみ食いしながら、ハーブを収穫して。

ラディッシュ収穫と、土寄せ。

周りの作物より丈が長い雑草だけは、根を残して鎌で刈りとって、土にかぶせて。

たいした仕事もせずに、おうちに帰る。

---

卯月、初夏の畑。

まだ小さな命が、いよいよ大きく育ち始める頃。

ヒトの子育てになぞらえるなら。
2、3、4才くらいの。
世にいう「一番可愛い頃」ってやつにも似ているかも?

穏やかな畑が楽しくて愛おしい、今日この頃なのだ…。

---

とはいえ。

農作業の暦は常に巡っていて。
5月蒔きの種、苗の移植など、畑の忙しくなる季節でもある。

梅雨入りしたかの、今年の立夏も往き、小満へ。

爽やかな晴れ間も来るかな?

畑の緑も、色濃るかな?

雑草も、グングン!?

---


ピースガーデンよりお便りしました。

月は欠け、また、満ちてゆきます。

皆さんも、お元気で。





---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
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ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…








レッツ・ゴー、 高尾さん! 2 kuuお勧めコース/木々の名前を覚える、ということ

2006-05-01 | LearnTheFlowers 自然・農
 

新暦5月は、旧暦4月(卯月)。
節気もいよいよ穀雨から立夏・小満へと移ってゆく、この頃。

街では、ソメイヨシノの花はとうに去り、枝に緑が青みゆく時。

では、山では…?

---

エヘン。

「レッツ・ゴー、 高尾さん!」

東京が誇る、緑の宝庫、高尾山。

しかも、新宿からわずか1時間。
子供からお年寄りまで登れる山。
ケーブルカーあり、リフトあり。
売店あり、ガイドセンターあり。

静かな山道と、涼やかな沢。
空は広くて、風も爽やか。
豊かな木々に、いろんな生き物。
オオタカが飛び、ムササビが飛び、天狗も飛ぶ山。

…ああだこうだは尽きないけれど。

とにかく。

行ってみません?

高尾さん。

GWには沢山の人で「ハイキング渋滞」かな?
その後の平日なんかは、ひっそりしているかな?

---

さて、今日は。

「ゴールデンウィーク」に因んで。

自称“ウルトラライト・バックパッカー”、僕、kuuの、
“高尾山お勧めモデルコース”を、紹介してみようと思います。

主に、高尾山と聞いてもピンと来ない方、お山を歩く、ということに親しみのない方を対象に。

お天気も「絶好の行楽日和」らしいですよ!

---

●アクセス/トレイルヘッドは?

都心からは、JR中央線か、京王線にて、高尾方面を目指しましょう。
神奈川からは、横浜線、埼玉・千葉からは、武蔵野線が便利かもしれません。

*JR・京王「高尾」駅ではなく、京王「高尾山口」駅で下車しましょう。登山口はがすぐなので。

●登り、のコースは?

・沢コース…6号路:びわ滝コース…途中、浅い沢の中を歩きます(飛び石ありなので安心)…kuuオススメです。
・尾根コース…5号路:稲荷山コース…急登になりますが、一部眺めよし?…下山時のコースにするのもよし

●頂上は?お昼ごはんは?

頂上は、とっても広くて。
一部、舗装箇所もあり。
ハイヒールで歩いて上がってきたヒトを見たこともあり(笑)。
そのくらい気軽な山なんだなあ、高尾さんって。
売店もあって。
食べ物もあり。お酒だってあり。

ただ、いわゆる「頂上」付近は、ヒトで混雑していることが多いんだな。

なので。
僕は、いつも、少し離れたで、お弁当を食べます。
高尾山頂上から、隣の城山方面に少し歩いた、「一丁平」までの間にも、感じのいいポイントがいくつか。
静かで、風も渡って、気持ちイイんだなあ。

●下りのコースは?

そう。
実は、この下りコースこそ、今日のこの記事のメイン・イヴェントなのです。

kuuお勧めの下りコースは・・・

4号路:吊り橋コース→「学習の歩道」→日影沢林道→日影バス停。

素晴らしいハイキング・コース!!!

---

高尾山頂から、北側へと降りる道。
少しヒンヤリとした風と、木漏れ日が心地いい。

高尾の自然・動植物をガイドする案内板があって。
子どもでも親でも、街っ子でも、自然のすがたに親しめる。

少しばかりいくと分岐の看板。

まっすぐ尾根を進むと吊り橋経由で、リフトの駅。
親子連れにもフレンドリーな山、高尾さん。

---

さて、僕ならば。
左折して「4号路:吊り橋コース」をそれ、「学習の歩道」に進みたい。
この道がまた、素晴らしくよいのだ。

尾根から沢筋へと下りていく道の両側に、
多種多様な木々や草花が暮らしていて、
思わず足を止めて、よーく観てしまう。

こないだ、4月頃なら、スミレの花を撮るために、カメラマンさんが沢山、道の脇、地面にかがみこんでいた。

---

とてもありがたいことに。

この道沿いの木々たちは、なんと…”名札”をつけている!!!

それがどうした?

(…いよいよ、ここいらが、今回のこの記事の核心です…)

---

木々に名札が付いている。

だから。

キレイだなー!、と思った木が、なんと言う名前なのか、すぐにわかるのだ。

---

それで、どうした!?

いや、別に、たいしたことじゃないかも。

でも。

たとえば。

カフェで。

キレイだなー!、と思った店員さんがいたら。

胸にネームプレートをつけているのに気付けば、思わず、目が行かない?

<へえ、齋藤さんかあ…難しい方の、だぁ…>なんつって。

で。

ずいぶん経って、日常のある一瞬に、ふと、カフェのこと、店員さんのことを思い出したりして。

その時、きっと、「齋藤さん」と、その姿を、スッと思い出せるのでは…?

---

で、何だって?

いやいや、別に。

何だって、訳じゃあないんだけれど。

山道を歩いていて、目を留めたくなるような木々や花、草や苔、生き物たちに出会ったら。

出来るだけ、その名前を知りたい、と僕はこの頃、改めて思うように。

---

齋藤さん。

もし、名前を知らなかったら。
あの店員さん、とか。
あの黒猫ちゃん、とか。
一人勝手に、テキトーに呼んで。
曖昧に思い出しているかも。

でも、名前を知っていれば。
齋藤さん、とスッキリ。

そして、いつか、カフェで、

「こんにちは、齋藤さん。」

と、声も掛けられるじゃあないか。

---

木々も。

あの幹のまだらに白い木とか。
あの針葉樹のナニカとか。
あの葉っぱのデカイ木とか。

それでもいいけれど。

ヒメシャラ。
アカマツ。
ホオノキ。

と、名前で呼べれば、スッキリ。

道々に出会う木々にだって、堂々と挨拶できる、ってもんだ。

なにしろ。
彼らは、高尾さんの住人。
ぼくは、訪れる旅人。

こんにちは、おじゃまします、は、こちらから、言わなきゃ。

その時に、名前も知らないのは、やっぱりどこか失礼だもんなあ。

---

また、名前から先に入る、ってことも。

「学習の歩道」で、こないだ、僕は、「そろ」の木と出会った。

「そろ」。

なんとも、可愛い名前じゃないか!

そろ、ソロ、solo...うーん、とか言ってみたりする。

肝心の、その木の様子は…今では、うろ覚え(笑)。

でも、いいの!

また歩くから。

一本の木に会うために、トコトコと高尾さんまで出かけていく、ってのも、またおかし。
そして、僕は、「そろ」という可愛い名前の、その木を探す。
そして、また少し、仲良くなれるさ。

---

…そんな訳で。

木々の名前を覚えたいと思っている僕にとって、

高尾さんの、「学習の歩道」は、うってつけの道なのだ。

---

道行く中高年のおばさま方は、花や木々に、めっぽう強くて。
花よりも、花の名前の方が好きなんじゃなかいか!?ってくらい(笑)。

そんな大先輩と道の途中で出会ったら。
出来るだけ、花や木々の名前を訊いてみることにしている。

皆、喜んで、教えてくれる。

たとえば。
僕が、以前、「コブラ草」と、勝手に(!)呼んでいた花は、
「ミミガタテンナンショウ」って言うんだそうだ。

それはそれは、今まで失礼しました、ミミガタテンナンショウさん。

---

もちろん、そんなこんなには関係なくとも。

高尾さん。
4号路:吊り橋コース→「学習の歩道」→日影沢林道→日影バス停。

とにかく、素晴らしいハイキング・コース。

単純に、歩くのに気持ちのいい道です。

---

●下山後は?

一時間前後歩いて、沢近くに下りていくと、ゴールも近い。

日影沢キャンプ場を越して、バス通りに当たる。

その近くには、ビューティフルなツリーハウスtree houseもある!!!
別記事も参照のこと。ここについては、また書いていきます。)

バス通りを坂を下るように1分歩けば、「日影」バス停。
JR・京王「高尾」駅まで15分ほど(注:午後の便はハイキング客で込み合います!)。

もしくは。
次のバス停:「摺差(するさし)」まで、高尾駅方面に歩いてみるのもオススメ。
自家焙煎コーヒーの店あり。
高尾の美味しい水を使った、それは美味しい豆腐あり(「するさし豆腐」さん)。
季節によっては、地元で獲れたての山菜・野菜などの露店も。

で、バスの終点:JR・京王「高尾」駅駅に着いたら、おうちへの旅。

---

●所要時間は?

急げば、1時間強で登って、一時間弱で下りてきます。
でも、急いだら、もったいない。
ゆっくり登って2、時間から3時間、下りも2時間以上、見ておくのがいいのかな。

高尾さんは、ひとつの小山に沢山のコースがあるのも魅力。
また、高尾山から、城山・小仏峠・影信山・陣場山・和田峠…と、尾根が続いていて、
その、それぞれに登山・下山のルートがあって、
コースの設定が自由自在なのも、とっても便利。
その日の天気や気分・体調に合わせて、いろんな風に小山の時間を過ごせる、って訳。

---

さてさて。

高尾さんを歩いてみる。

朝、高尾前の私と。
午後、高尾後の私と。

ナニカ、違ったりするかな?

その気になったら、一度。
一度と言わず、たまにでも。

高尾さんを歩いてみることを。

強力に推薦するの弁、でした。


(今日はおしまい…またの記事に続きます…)


*今回の記事では、読者さんのご質問を受け付けることにします。

高尾情報について。
ハイキングや装備について。
などなど。

コメント欄か、eメール sora_wo_miru_hito@yahoo.co.jp まで、どうぞお気軽に…





追記:

さて、ここで。

名前を覚える、ということについて、改めて、書いてみましょう。

僕の師匠は言いました。

******

森に入り、森と仲良くしようというのなら。

出会う木の、草の、石の、生き物の、名前を覚えなさい。

あなたは、大切なひとの名前を覚えない、ということがありますか?

名前を、覚えなさい。

******

…ハッとさせられました。

人の名前を覚えるのが苦手、という言い方をよく聞きますが。

覚えないのは、実はそれほど興味がないから。
覚えるのではない、心に留めるのだ、ということ。

名前と言うことに限らず、その人、そのものに、どれだけ向かっているか、なんでしょうね。

大切なものを大切にすること。

そのために。

それをもっと知ろうとすることも、
その名前に気を配ってみるのも、

面白いのかもしれませんね。


(…と言いつつ、苦手なんだなあ、植物の名前を覚えるの、僕も。 )





---


シリーズ「レッツ・ゴー、高尾さん!
」:

レッツ・ゴー、 高尾さん! 1 街に住む 君に見せばや 山桜…
レッツ・ゴー、 高尾さん! 2 kuuお勧めコース/木々の名前を覚える、ということ
レッツ・ゴー、 高尾さん! 3 高尾を歩く 、美しいひとたち…


高尾さん関連記事:

ツリーハウスはエコハウス? 高尾の森 ~patagonia スピーカー・シリーズ
高尾山にツリーハウス ~「都会の山で起こっていること」
TREEDOMワークショップ@高尾山
ツリーハウスの屋根を葺く…







ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき

2006-04-15 | LearnTheFlowers 自然・農
  
  
春がきた。

また、春がきたよ。

立春・雨水・啓蟄と、冬が往き、春が来ると。
土も緩む。
虫たちも蠢き始める。

春分・清明・穀雨となると。
花も咲いて。
蝶も舞って。

春の雨の上がった、暖かな朝なんか。
空も明るく。
景色は潤って。

最高に気持ちがいいもの。

よーし。

畑に、行ってみよう。

僕の「ピースガーデン」、“大人の砂場”へ…。

---

今年、2006年の畑は、2月の終わりにスタートした。

冬の間、ほったらかしの畑の手入れから。

秋に敷いた落葉はカラカラ。
その下の土はしっとり、フカフカ。
虫も、ミミズも。

今年も、よろしく…。

---

遊ばせておいたスペースも区画を作って。

計4区画+予備・堆肥場、というプラン

ナス科
イネ科
アブラナ科
マメ科

を分けて、輪作できるように。

「9スパイラル」ハーブ・ガーデンに加えて。

“ P E A C E ”な畑、ついに完成?

いや。
命の庭に、完成なんてないか…。
あるいは、いつでも、完成している…?

みんな、生き生き、生きられますように…。

---

3月も半ばには、ジャガイモ。

「種イモの植え付けは、桜の咲く1週間前までに」…だそうだ。

---

桜が咲いて、散って。

いよいよ、暖かな日々。

雨上がりの朝、また、いくつかの種を蒔く。

今年の顔ぶれは、こんな感じ(→画像)

トマト
ナス
ブロッコリー
ルッコラ
ニンジン
ラディッシュ
ナスタチウム
ひまわり
マリーゴールド

「種の森」さんの、固定種(エアルーム種)
種を採って、毎年うまく作りたいもの。

---

花も。

マリーゴールド…“コンパニオン・プランツ”のお世話になります。
ナスタチウム…食べられる花=エディブル・フラワー。葉もピリッとして美味しい。種をすりつぶしてわさび代わりにするひとも。
ひまわり…種を採って、フライパンで炒って、お山歩きのおやつに。

可愛くて、美味しいなんて、最高!
食べられる庭、なんて、気持ちいいじゃないか!?

---

他にも。

ゴボウ。
アスパラガス。
アシタバ。
モロヘイヤ。

僕の好きな野菜が増える(…といいな)、僕の畑。

---

ニンジン・ラディッシュは、姪っ子たちのために。
自分で種まき、自分で水やり、自分で間引いて、自分で育てて、自分で収穫。で、自分で食べる。
…そしたら、ニンジン、好きになるかな?

“自分の食べるものを、自分でつくる”

…という、古くて新しい、21世紀の常識を、小さな未来人たちに、プレゼントしよう…。

---

春がきた。

そして。

春がゆくよ。

ニンジンの種まきが済んだら、

折り良く、春の長雨がやってきた。

しばらくは、家の窓辺で、トマト・ナス・ブロッコリーの苗を育てよう。

節気は、「穀雨」から「立夏」へ。

夏。

そうか、そんな季節だ。

木々は、若葉から青葉へ。

僕のピースガーデンの命たちも、萌えろ!

そして、僕も…。




(…「ピースガーデン日記」、今年は、まめに更新したいところです…)




---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…








ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

2006-04-12 | LearnTheFlowers 自然・農
  
   
前回に引き続き、「ピースガーデン日記 序」。
前回は、僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯について書きました。
今回は、「ピースガーデン」のデザインについて、書いてみます。

---


●どんなところに?

東京都心から電車で北に1時間弱。
郊外の街の外れに、「ピースガーデン」はあります。

駅からは徒歩20分くらいかな。
僕の家からは、自転車で10分、荷物を運ぶ時はで5分。
高速道路の高架が近くに見えます。

一帯は、平坦な土地。
周りには、中学校、お寺、あとは、住宅・マンション・アパート。
ドコニデモアルヨウナ、郊外ノ風景。

それでも、こうして市民に貸し出される農地が残っている、というのは、在り難いこと…。

大きさは?
いわゆる市民農園の一角。
1区画、5メートル四方、といったところでしょうか。
広くはないけれど、狭くもない。
キッチンや狭い庭の隅っこから、野菜作りを始めた僕には、十分。
いつでも、いま・ここ。

土は?
借りたときには、そこそこだったと思う。
借りて3年、良くなったかな?

水は?
近くに小川(水路?ドブ川?)が。
畑への水は、家から運ぶ必要あり。
お風呂の残り湯をせっせと。

木々は?
周りには、街路樹(桜・イチョウなど)、お寺の森があり。
落葉集めは出来そうです。
野原はなくて、草を刈るところはないようです。

ヒトは?
区画に分けて貸し出される市民農園なので、お隣さんとはよく会います。
僕の畑は、風変わりだし、農薬を使わないし、雑草も虫も沢山。
周りの“従来式”農法の皆さんからしたらたいそう迷惑かも…なので、ご挨拶、その他、神経をつかっています。
仲良くさせて頂ける方もいれば、快く思っていないらしい方もいて…難しいもの、でも、面白いもの。


●どんなふうに?

・無農薬
・有機栽培
・不耕起
・固定種(エアルーム種)と自家採種

パーマカルチャー
自然農

などの考え・デザイン・技術を取り入れながら、

・昔ながらのお百姓さんの知恵
・古い暦(二十四節気七十二候・旧暦=太陰太陽暦)

に学びながら、トライ&エラーを繰り返しています。

・そこに集まってくる他の生き物と仲良く
・雑草も伸ばして、刈って、敷き藁代わりや、緑肥に
・収穫はそこそこに

…“命が巡る緑の場”になれば、そこに自分も楽しくいられればいいな、というところ。

このピースガーデンが、ヒトから“大人の砂場”と冷やかされる由縁でもあります。

まあまあ。
楽しく参ります。

一方で。

“自分の食べ物を自分で作るんだ!”という真剣さ、切実な思いも、キッチリ持って、日々の農作業に望みたいもの…。


●何を?

野菜と、ハーヴと、花と、雑草。

今までやってきたのは。

トマト
ニラ
ナス
オクラ
「三姉妹」(トウモロコシ・つるありインゲン・かぼちゃ)
じゃがいも
ゴーヤ

ルッコラ
シソ
バジル
ローズマリー
ミント
パセリ
イタリアンパセリ
オレガノ
タイム
コリアンダー
ルバーブ

ラヴェンダー
マリーゴールド
ナスタチウム
夕顔
朝顔
ひまわり

などなど。

うまくいったり、いかなかったり、いかなかったり(苦笑)。


●デザインは?

6メートル四方のほぼ正方形の土地を。
パーマカルチャー式にデザイン・レイアウトしてみました。

“4区分+予備+堆肥場+池+「9スパイラル・ガーデン」。

・「4区分」

ナス科
アブラナ科
マメ科
イネ科
の4種類を年毎に輪作できるように。

・予備のスペース、あぜ、通路

その他の作物や花・苗などに。
あぜにも花や、アスパラガスや。
通路にも、草が生えたら大歓迎。

・堆肥場

今年から、小さな「堆肥場」を作ることに。
3区画にして、3年熟成を目指します。

・池

僕は、どうしても、池があって欲しくて。

ひとつには、潅漑用の水の保存のため。
もうひとつには、蛙や魚や虫や水草が、そこにあって欲しいから。
ビオトープが出来たら最高だけれど。
なかなか難しいものです…。

・「9スパイラル・ハーブ・ガーデン」

「ピースガーデン」のピースフルネスの象徴。
「9」の字を描いて、「9をまく」、パーマカルチャー式立体ハーブ園。


●Why "Peace Garden"???

うーん。

楽しいから。
その日一日を、土と水と太陽と、生き物たちと過ごすって、「ピースフル」じゃあないですか…。

農、という歩みをを通じて、「百姓道」の日日に、やがて来る日への希望をもって、「ピース」を願っていきたいから。

そうそう、実際、この畑、P E A C E 、だから。


---

さて。

そんなこんなが、僕の「ピースガーデン」なのです。

さてさて。

これから、どうなるかな?

もちろん、デザイン通りに、ことは運ばない。

命の巡るペースに、自然に、寄り添っていかなくちゃ。

楽しく、真剣に。
遊んで、学べ。

家族や姪っ子たちと一緒に。

畑の生き物と共に。

仲間も欲しいな。

師匠、求む! 


…百姓道を楽しく精進しよう…



 2006年 春

  kuu





追記:PEACEのうち"A"は…?

現在、材料集め、工事中。
つる性植物のティピーを作ります。





---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…








ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯

2006-04-12 | LearnTheFlowers 自然・農
  

いつ頃からだったかな?

畑がやりたい、なんて思うようになったのは?

その前は、中古盤屋を毎日巡り歩いて、部屋に篭もって、真夜中の地下室に出入りしていた。

山歩きとの出会いを経てかな?

僕は、自分の食べるものを、自分で作れない、ということに、はたと気付いた。

…「これは自然だろうか?」…

…僕は、どこに、やってきてしまったんだろうか?…

---

と。

同時に思い出したのは。

小さい頃の記憶。

家の裏の、祖母の畑。

夏の日。
畑に入っていって、トマトを枝からもぎ取って、食べる。
皮は固く、熟した実は甘くて。
アスパラガスは、あぜ道でつくるもの。
ちょうどよいのをよく選んで、採りたいだけ採って、塩茹でにして、食べる。
僕は、長くなった東京生活で、あのアスパラガスの味を再び味わったことがない。

いつも日に焼けていた祖母は、耕して、和歌を詠んで、そして暮らす、晴耕雨読の老年の日々を生きた女性だ。

祖父の家。

昔でいう庄屋?
田んぼから、毎年食べきれないほど、うちにも米がやってきた。
畑もそこここにあって、小作してくれる方が、折々に、いろんな野菜を届けてくれた。
スーパーに並ぶ野菜とは違っていつも不揃いだったけれど。
裏山は最高の探検場所で、いつもの犬の散歩コース。富士山がよく見えた。
僕の実家の玄関のあがり框は、その山から伐りだしたケヤキだ。

里山と、田畑と、人々と、共にある暮らし…
それは、遠い話ではなくて、手繰り寄せれば捕まえられる、僕にもリアルな話なんだなあ…。

敬愛する祖父の思い出と一緒に、そうしたことが、思われた。

---

…そんなこんなが。

ぼんやりとした、僕の、農への道のスタートだったかも知れない。

そして、今に至るまでの経緯は…。

---

①キッチンでもやし

スーパーで売ってる「豆苗」。
“芽を3分の1ほど残して切ると、また出てくる”と聞いて、試してみた。

出るでる!

チャリン、チャリーン!

ちゃんと美味しいし、お財布にも嬉しいし、そして、楽しい!

---

②ベランダでプランタ栽培

2畳ほどのベランダで。
プチトマトを作ってみる。
他に、ハーブ。
ミント、バジル、ローズマリーなど。
南向きの5階。
日差しと風で、カラカラにしてしまった時も。

---

③マイクロ菜園

古い一軒家を借りて、全面リフォームして住んだ。
その脇、細長い5畳ほどのスペースをマイクロ菜園に。

ブロックやレンガを掘り返して。
古い瓦礫を取り除いて、土を入れ替えて。
pHを量ったり、堆肥を入れたり。

「キッチン・ガーデン」を目指して。
パーマカルチャーと出会って、デザインに取り入れた。

マイクロ菜園の設計図はこちら。)

東向きの路地裏は、日照時間が短くて。
2階のもの干し場にプランタを置いたほうが、収穫はずっと多かった。

でも。
玄関の脇、キッチンのすぐ外に、
ハーブ、野菜、花があるのは、なんとも楽しかった。
レモンの木も植えたので、春には青虫くんがシャリシャリといい匂いのする葉っぱを食べていたっけ…。

---

④「ピースガーデン」

またまた引っ越して。
今度は、庭がない。

なので、「市民農園」を借りた。

それが、今の、「ピースガーデン」って訳。

農地を区画に分けて、貸し出されているやつ。

市役所に相談して、地主さんを紹介してもらい、運よく空きが出て、借りられることに。

ラッキーなのは、この市民農園は“長く借りられる”ということ。
(“契約は1年、毎年抽選して利用者を決める”と言うところが多いようだけれど、
それでは、ちょっとつまらないもの。
特に、有機農法でやりたい場合など、少なくとも3年くらいは土づくりに必要なのだから。)

今年は3年目。

そろそろ、ちっとはまともに、百姓仕事が出来るようになりたいもの…。

---

…という訳で。

ここに改めて、「ピースガーデン日記 序」として、

まずは、僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯について、簡単に書いておくことにします。

次回は、「ピースガーデン」のデザインについて、書いてみようかな?


つづく、としておきます。



 2006年、旧暦弥生の待宵月の日に。

  kuu 




画像: 畑の真ん中に、池を掘ろうとしているひと。市民農園を借りてすぐ。


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「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…








レッツ・ゴー、 高尾さん! 1 街に住む 君に見せばや 山桜…

2006-04-11 | LearnTheFlowers 自然・農
  
新暦の4月も半ばとなると。

街の桜は、見頃を過ぎて。
春の長雨に濡れた花びらはいよいよ落ちて。
枝には緑が。

となると、道行く人の、誰も桜に目を留めることもない。

---

一方で。

東京郊外。

高尾の山は、春真っ盛り。

山の桜も、今、盛りなり!

---

しかも。

街場の道や公園に植えられた、これ見よがしの桜でなない。

マウンテンのチェリーは、なんたって、「ワイルド」。

本当の「野生」は、また、繊細…。

街しか知らずには、そのデリカシーは、わかりようもない…。

---

赤紫がかった山肌に。

山桜は、薄桃色、また、濃いピンク。

木々の新芽の薄緑の点描。

常緑樹の濃い緑、赤茶の新芽。

霞み立つ春の日に。

ああ!

美しい日本の私!!

---


街に住む 君に見せばや 山桜

往く春を追う 一日の旅…


---

高尾山

新宿から、電車で、たった、1時間。

素晴らしく美しい景色は、桜だけじゃない。

折々に、オススメしたいところは、いくらでもあるんだ。


ねえ、君?

行ってみ。

高尾さん。



(街っこの君に、 city...country...city...country...city... を、強力に推薦する、この記事です。)



(「レッツ・ゴー、 高尾さん!」はシリーズとして、今後、いろいろ書いてみるつもりです。)


---



画像:高尾の桜。でも。写真では、あの美しさを写すことは無理だなあ…その場に立って、自分の眼でみることです!



追記:

しばらく雨が続きそう。
でも。
このくらいなら、むしろ、花ももつし、静かな雨のお山も、また、素晴らしいものです…)



***


(なかなか、街を離れられないあなたも…まずは、こちら↓で、歩いてみては…?)


シリーズ「レッツ・ゴー、高尾さん」:

レッツ・ゴー、 高尾さん! 1 街に住む 君に見せばや 山桜…
レッツ・ゴー、 高尾さん! 2 kuuお勧めコース/木々の名前を覚える、ということ
レッツ・ゴー、 高尾さん! 3 高尾を歩く 、美しいひとたち…


高尾さん関連記事:

ツリーハウスはエコハウス? 高尾の森 ~patagonia スピーカー・シリーズ
高尾山にツリーハウス ~「都会の山で起こっていること」
TREEDOMワークショップ@高尾山
ツリーハウスの屋根を葺く…




ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…

2006-04-07 | LearnTheFlowers 自然・農
      
春が来た。

また、春が来たよ。

---

立春・雨水・啓蟄と、冬が往き、春が来ると。

土も緩む。

虫たちも蠢き始める。

雨上がりの暖かな朝なんか。

空も明るく。

景色は潤って。

最高に気持ちがいいもの。


…よーし、畑に、行ってみよう…。


---

僕のピースガーデンは、

友人曰く、

「大人の砂場」。

収穫量を端から気にもかけていない様が、驚きだったらしい。
風変わりで、耕しもせず、肥料もろくにあげず、
あまり世話もせず、気まぐれ、ほったらかしの、
「畑」ではないもの、ってことらしい。

…ウマイこと言う!
…すっかり気に入ってしまった。

…なんだか、楽しそうじゃない?

---

でも。

縄文時代の狩猟採取生活がしたいわけじゃあない。

農、ということを、少しずつでも学びたいのだ。

だから、もっと、きちんとやらなくちゃ。

あえてほったらかし、という自然農法、と言うわけでもない。

ただの、なまけものなのだ。

---

お百姓さんの技術も苦労も知らず、
気まぐれにぐうたらと、趣味の農園を楽しんでる僕だけれども。

“ここでしっかり野菜をつくらなくっちゃ、食べる物がない”

という真剣さも、畑をする以上、持っていたいと思う。

僕らは、いわゆる現代社会という、ちょっと変わった世の中を生きていて。
ともすれば、

“食べ物はスーパーで買うもの”と勘違いしてしまう。

“買えばいい”という感覚って、コワイ。

食卓に並んだ食べ物の命、
それが僕のところに来るまでの旅、
ひとの手・苦労、
他の生き物の働き、
土・水・風・光の作用、

そうしたものは、希薄になっている。

僕は、いつか、

“自分で、自分の食べるものを作れる”と、言ってみたい。

さぞかし、喜ばしいのでは?と、想像してみる…。

---

今年の畑を始めるにあたって、後々の自分のために、ここに懺悔して、書きおくことに。

---

今年は、目指せ、「グリーン・フィンガー」!

コツコツと、楽しく。

巡る季節と共に、土や野菜や、虫や鳥や、雨やお日さまと仲良く、遊びたいと思っています。



…あ、結局、遊び場じゃん…





---

「ピースガーデン日記」シリーズ:

ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説

ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ

ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…