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without a trace

ヤマザキ、フリーターを撃て!

逃亡列車は帰ってきませんよ

2005-12-23 05:25:48 | 駄文
 酔ったー、酔ってすと。もういいだろってくらいに思い出すインドなんだ。どんどん変化してる社会なんでまたもや行かなくてはってのがあるんだ。というのも死にかけたってのがあるから。その時に面倒を見てくれたのが病院で手伝っていた乞食ってのが大きいんだ。彼に金を渡すと他のもう助からない死にそうな乞食のために薬を買ってたんだ。自分のためじゃなくて人のため、金をいかにむしり取ろうかと考えてる多くの観光地に集う人間とは違った。彼は言ったんだ忘れないでねって。。何で彼の一言は苦しめるんだろうか。カルカッタでマザーテレサのホームに行ったんだ。でも遅いからまた明日来いって言われた。おれは次の日には他の町へ旅立つ切符があったんだ。片道切符は戻ってこない。今でも何かを忘れた気がする。

 酔うと思い出すんだいろんな事を。南部の海では日本人の浪人生に会った。彼は会った瞬間に目がトンデルので何か吸ってるのがわかった。ここでは海沿いの個室ホテル、ビールつきディナーに日本では違法な何か吸うやつもホテルの人間が売ってる。こんな状況で一日千円で暮らせる。浪人生の彼の気持ちもわからないでもない。とにかく美しい海の景色に食事。ホテルさえ出なければ金魚の糞みたいな連中もついてこない。彼の勉強が進んでいたのかは謎のまま。どうみてもジャンキーなので話す機会もなかった。彼はボーっと何を見ていたのだろうか。駅にいた這ってる男は、骨の飛び出ていた男は、路上で裸で死んでいた少年は、通る人に唾を吐いていた女性は、顔の溶けてる少年は何を見ていたんだ。おれは何を見ているんだ?

 やはり本当のおれはインドで死んでいるのだろうか。

下流社会がおれらを待っている

2005-12-23 03:35:13 | 駄文
 酔った。巷では下流社会って本が流行ってるらしい。上昇志向もなく、今がよければいいって感じの若者が増えてるらしい。この本を読んでないのでなんともいえないんだけど下流社会の門番みたいなのが待ってるよーんと手招いてる状態のおれとしては何とも気に障る。でもまあ日本ってのは工場勤務の人間がなぜか中流だと自覚してた社会なんだよな。記事によると

 「下流」になってしまった人が、そこから抜け出すきっかけはあるのか。
香山氏は過激だ。「憲法が変わって徴兵されるとか、石原都知事から
『お前たちのような人間は東京を出て行け』と言われるとか、かなり危機的
な状況がないとできないかもしれない」

 つまりお前らとは生まれからして違う勝ち組だと自覚しておりますと。香山リカって人は自覚してるんでネットで何と言われるか予測して発言してる。それでネット上で反応見てるに決まってる。この言い分ならば東京出身者でない平均以下の貧しい人間を故郷に追い出すべきだろうってなる。そんなことされたらまずうちの家庭が困ってしまうんだけども。
 かつてのドヤ街のような矛盾を衝突させるタウンを作るべきじゃないのか。って言ってることが香山氏と変わらないじゃないか。

 よくテレビ見てて今ブームの秋葉原なんかにいる人の形態をやってる。月収18万派遣社員、給料の半分は趣味に使ってますなんてやってるわけ。一定以上の年齢だとちゃんと正社員になって働けよって思う。でもおれとしては給料の半分を趣味って羨ましすぎって思うわけ。趣味の趣向がおれと違うってだけでさ。何が勝ち組かなんてわからない。おれの親友はホストのバイトしてました、国立大出身です、商社勤務ですが何か?って状態。でもあいつも同じこと言うと思うんだ。
 高校さえ出てれば誰でもなれたような役所の公務員が勝ち組で、大学を出てヘーコラ働いても失業してるのはわんさかいる。おれも就職したはいいけど速攻で倒産して昼間から大学に入り浸って酒飲んでる先輩を見たことある。
 今じゃ公務員は大人気、そりゃ誰だって思うだろう。既得権益の高給バカと安く雇える若者を入れ替えろって。どっかの東北の村で役所OBの人を使って第二の役所を作って新規雇用を凍結するらしい。それで合併阻止、人件費カット、しかも田舎なのになぜか人口は増えるらしい。おらたちの世代が良ければそれでいいのだ、よそ者は受け付けねえだ、交付税だけはいただくだ。こんな状況じゃ日本は終わりだ。角栄世代の負の遺産を猪瀬直樹みたいな団塊世代が追求してる。若い世代が団塊を一刻も早く追求するしかないのではないか。
 そんなことよりこの下流社会書いた人はスピリッツでも読めと。

 ここで思い出すのは小津安二郎の「一人息子」なんだ。36年の戦前の初めての小津トーキー映画。この映画では貧しい信州の母子家庭が息子を無理をして大学に行かせる。大きくなってから母ちゃんが上京するんだ。息子は勝手に結婚をしており江東区かどっかの新興住宅地に貧しく暮らしてる。東京市の役所に勤めたといいつつも本当は夜学の教師で貧しい。一旗挙げると上京した教師の笠智衆は定食屋をやりながらも人生を諦めてる。息子一家と母ちゃんと一緒に川の字になって寝るんだ。それはまるで貧乏な人間は貧乏に終わるというメッセージを込めてるかのように。ゴミ処理場のような工場を背景に都会の荒涼とした姿を映し出す。今見とくのは小津の戦前映画だろう。

虚構に生きる

2005-12-14 04:25:30 | 駄文
 えらく酔った。「ボイス・オブ・ムーン」見ていて思ったのは虚構に生きる人だった。ちょうど「放談の王道」って本を読んでるんだけど、そこで宮崎哲弥が言うには今の援助交際なんかをしてる子にはストーリーテリングな実存性がないらしい。今がすべてで自分の人生に過去や未来が繋がっていない。だから売春婦としての過去を振り返る事もない。確かに誰かに迷惑をかけるでもないし大金を稼げる術があるなら、株だろうがパチスロだろうが関係ねえだろうって思う。みんなどこかで才能と努力で大金を稼げる世界に興味あるんだ。カリスマなんとかは飽きたから今度は水商売を追うテレビ番組。虚構にいるのか現実にいるのかわからないけど大金を稼いでるのは間違いない。そこには年金や社会保険や増税なんて世界観は存在しない。

 ストーリーに生きるというと韓流ブームってのがあるけどあれはストーリーテリングを追ってると思う。日本の場合は家族を描くとしたら既に崩壊してる段階から物語りは始まる。韓国なら家族が崩壊する過程を丹念に追ってくれるはず。なんとか様が犬を食ってようがどうでもいい。ストーリーが存在する社会が大事なんだ。

 韓国って日本と比べるとキリスト教が普及してる。なんで韓国では普及したのかって話があって、朝鮮人には土着の物語性があるんじゃないかってあった。中南米大陸のように土着の物語性のある観念と重なって普及したんじゃないかと。そう言われれば韓国での何でも日本に過剰に反発する人々もその一種で物語に生きてるのだろうか。戦国時代なんか日本でもキリスト教は布教した。それには土着の物語が人々の中にあった。だから戦国などの時代劇が人をひきつけるんじゃないかなと。ストーリーテリングをなくした社会はストーリーを作ればいいわけで。虚構に現実を見つけ現実に虚構を見つける。過去や未来がなくて非連続的な私でもいいじゃないかと思う。
 
 サッカーのバルセロナの試合見てたんだ。負けてるんだけどロナウジーニョが観客を盛り上げてその後に当然のように逆転弾を叩き込む。そして彼は当然のように神に感謝してる。彼がコーナーキックに立つだけで皆がカメラを向けるカリスマだ。彼はストーリーテラーなんだ。人生は厳しい。しかもサッカー選手ってのは厳しい環境で育った人ばかりだ。何が言いたいんだろう。得点決めた時にロナウジーニョがやる親指と小指を立てるポーズ、あれがなんかいいんだよね。

マーセナリーズ

2005-12-08 16:47:42 | 駄文
 「マーセナリーズ」ってPS2のゲームを買ってきた。中古で4000円ちょっと。それほどゲームを一生懸命やるほうではないんだけど、「GTA」と「フリーダム・ファイターズ」を足して割ったような内容だと聞いて心が動かされてしまった。マーセナリーズってのは傭兵の意味。北朝鮮で反乱軍によるクーデター勃発!キム総統の息子ソン将軍がオヤジを殺してしまったのだ。しかも奴らは核ミサイルを準備している。そこに国連軍、韓国軍、中国軍が北朝鮮に侵攻。どさくさに紛れたロシアンマフィアも暗躍するという世界観。もちろん彼らは北朝鮮がどうなろうとどうでもよくて、いかにして自分たちの国益につなげようかと躍起している。傭兵の主人公はあちこちの軍について金のために働くのだってゲーム。

 中国軍と韓国軍が衝突するまでしかやってないんでなんともいえないんだけど、あまりGTAにもフリーダム~にも似てないような。GTAのようなストリートの殺伐さはなく、フリーダム~のような暗いレジスタンス活動でもない。なんか明るいんだ。これやってて思い出すのは映画の「MASH」。朝鮮戦争での従軍医師たちのやりたい放題のブラックコメディー映画。監督のロバート・アルトマンだか脚本家だかがインタビューで言ってたのは、戦争がどんな調子だったか韓国に調査しに行ったら地雷で足のない子供たちがうようよしてたらしい。それであまりに悲惨な状況だったから逆にコメディーにするしかなくなっちゃったとかなんとか。やたらと残酷ゲームとしてマスコミに取り上げられるGTAなんかも含めてこういうギャグゲームもやっぱ笑ってやるしかないんだよね。

 ちょっとまえのサンデー・プロジェクトで金正日の後継者と言われてる次男を追ってた。スイスのインターナショナルスクールにいたらしいんだけど、そこでの作文によると麻薬も貧困も撲滅して人々が安心して暮らせる社会にしたい。そして世界中の言葉を朝鮮語に統一するとかなんとか。スポーツ大好きらしく写真ではNBAのシカゴブルズの服を着ていたのがやたらと印象に残った。とりあえずマイケル・ジョーダンが巨像建てられて崇められちゃいそうだってことはわかった。

 「フリーダム・ファイターズ」の話は第二次大戦で原爆実験に先に成功したソ連が勝利。冷戦も勝利して世界はソ連の独壇場へ。自由主義陣営はアメリカだけになり、圧倒的な軍事力でソ連がついにニューヨークへ侵攻。主人公はレジスタンスとなって自由のために仲間たちと戦うのだ!っていう最高のシチュエーション
。ブロードウェイにはレッドアーミーとかいうのが上映され、自由の女神は倒されてしまう。とにかく暗い雰囲気が素晴らしい。あちこちで響くソ連軍歌、赤旗を降ろしてアメリカ国旗を掲げる主人公、彼らが勝ってもその場しのぎでしかない。なんだかやがて潰されるであろう彼らの運命の切なさとゲームの刹那を感じてしまう。

本の匂いフェチ

2005-10-20 01:47:37 | 駄文
 なんだか寝れなくていつも通り酔ってる。ブログってのは奇妙なもんで自分なりに真面目に書いてたりすると人が減り、どうでもいいこと書いてると人はなぜか増えたりする。人と飲んでえらく酔った帰りに妙に寂しくなってしまって、つい昔の恋人に連絡してみると見事にこの番号は使われておりませんになってたり、わけのわからない人と朝までネットで話してたりと。なんかこれは違うな。久しぶりに自分の事を書こうかなと。

 起きて朝飯も昼飯も面倒くせえやとみかん食いながらネット。メール見て2ちゃん見てと。それから図書館へ向かう。3冊返して1時間ほどブラブラ立ち読みしながら立花隆と貴志祐介を借りる。何借りようかと考え事しながらビデオ屋へ。見たい映画が多すぎてめまいがする。香港映画、モンド、昔の邦画、ここは宝の山だな暮らしたいなと思いながらも結局は24を3本とお笑いを借りる。こんな映画があるのか帰ったらググろうとか言いながら。やっぱり1時間半ほど潰す。

 本屋行ってあちこち雑誌読む。キネマ旬報なんか読んじゃってジョン・アーヴィングってかっこいいんだなと感心しちゃったりなんかして。そういや映画秘宝もこの映画がすごいも今週末か。雑誌買おうかとも思うが匂いでやめる。本の匂いが気になってしょうがない性分で治らない。ここでも1時間ほど立ち読み。
  
 家に帰ってくると近所のおばちゃんが遊びに来ててしょうがないので部屋でひきこもってビデオ鑑賞。フリーターって自分で用事を作らないと暇だなと実感。