without a trace

ヤマザキ、フリーターを撃て!

イエスメン

2009-04-24 04:50:44 | ドキュメンタリーとかテレビ
 MXテレビ「松嶋×町山 未公開映画を観るテレビ」見る。前回のウォルマート後半は録画を忘れてしまった。今回はイエスメンというコメディーに近い連中のドキュメンタリー。どういう連中かというとバービー人形とG.I.ジョーの人形の音声を入れ替える。両方の人形を買ってきてチップを入れ替えてまたそっと店の中に戻す。するとバービー人形を買った女の子は「部隊を殲滅せよ」という音声が聞けるのだ。バービー解放運動としてその様子をカメラにおさめてたらテレビが食いついて有名になった。男や女の解放みたいなジェンダーフリーってやつだ。メンバーはかつてゲームでシムシティーを作っていた人もいる。なんかむかついてきて街中で男ばっかりで水着になってキスしまくるという内容にしたらしい。そのバカゲーで一気に有名になったがもちろん職を失う。今じゃ大学の先生をやってる。他にも大企業をクビになったとかそういう連中。彼らの目的は真実を暴き出すこと。隠された面を見せ付けてやると。

 今回はWTOになりきる。WTOとは関税を撤廃したり減らして経済を活発にさせようと作られた機関。だが現実には先進国が儲かるシステムになっている。世界ではこういったグローバル反対運動が起きていて年に50万もの人間が抗議を起こしている。大企業が後進国で工場を作る→先進国の仕事が減る→後進国の仕事増える→利益は先進国が持っていくという流れ。彼らはWTOにそっくりなドメインを持っていてサイトを開いている。どう見てもWTOにしか見えなくてこのサイトを経由してメディアとかから依頼が来る。これは遊んでやろうじゃないかと。WTO代表ですと騙してパリの凱旋門が見える広場までわざわざ行ってニュースで生討論してる。「教育なんて民間企業がやるべきなのです。公的機関が教えてるとトロツキスト(共産主義者)になります。経済はM・フリードマンの自由主義だけを教えるべきです」とか本当にそれなりの人らしく発言してる。今回はヨーロッパで公演してくれって依頼がきたので行ってやるぜと乗り込む。

 入念に準備してヨーロッパの衣料業界のエリート達が集う会議へ到着。テキサス生まれのテキサス野郎のWTO代表という紹介で乗り込む。アメリカは南北戦争という金だけかかる無駄な戦争をしてきました。そのせいで奴隷制度はなくなったのです。北部のせいで奴隷がなくなったのでアメリカは労働時間が延びています。奴隷の変わりに低賃金労働者というものを作りましたがこいつらには維持費がかかる。アフリカからの輸送代、先進国にあわせた給料、社会保障。そこで考えたのが工場を作って現地に奴隷を囲う制度です。だが奴隷を見張っている時間はない。エリートがバカンスをしながら奴隷を監視できるシステムをWTOが提案します!そしてスーツの中から全身タイツで顔まで届くばかでかいチンコつきで登場。そのチンコにモニターがあって現地の状況が見えるのです。チップを体に埋め込んであそこに力を入れると状況がわかります。奴隷にもチップを埋め込んで一目瞭然。会議にいる人々は失笑しつつ唖然。これがWTOの提案ですと去っていく。

 次回の後半はマクドナルドに殴りこみ。貧しい人間のためにシェイクでウンコを流してハンバーガーを作ればいいのではという小学生レベルの提案をするWTOが登場。マクドナルドにウンコバーガーを作ればいいのでは?なんて放送する熱すぎる番組だぜ。さすがMXテレビ。