ついに奥崎謙三が死す。あの人まだ生きてたのか。「神様の憂い奴」でやっていた血栓なんとか法が効いてたのだろうか。マイケル・ムーアも影響を受けた有名な「ゆきゆきて、神軍」というドキュメンタリーを大学で見て物凄い衝撃を受けた。何しろ田中角栄を殺すと書いた車に乗りつけ、人を殴る蹴る、警官に向かって「貴様はロボットか?」と叫ぶ。まさに狂人としかいいようがない。このブログでも二回くらい感想を書いたのだけど、まとまらないので消してしまった。撮影していて今から人を殺しに行くからカメラを回せと言ったが、監督にそれじゃドキュメンタリーじゃないと言われるも実際に銃撃事件を起こす。他にも殺人、昭和天皇にパチンコを撃つ、ポルノのビラをばら撒くなどの事件で捕まっている。
あの人の怒りの源泉は戦争なんだけど、もっと知りたいなと彼が書いた「ヤマザキ、天皇を撃て!」を借りてくる。米軍に捕まって捕虜になる辺りまで読んだが面白い。当時の絶望的なニューギニア戦の状況が伝わってくる。日本軍は見方同士で食料を盗んでるのに米軍は捕虜にまで食事を与えてる。この人は軍隊の非人道的なやり方に我慢がならなかった。時には暴力を使ってでも反抗する。頭の中では見方を殺してでも生き残ろうと思ってたらしい。あとがきには、よく右寄りの人たちに殺されなかったよなという文章さえ平然とある。
そして思ったのは「ゆきゆきて~」での問題と同様に人食があったのかという事。著書を読む限り、個人的にはこの人も途中から単独行動に出てるので限りなく黒に近いと思う。ただ面白いのは、この本を読んでると文才もあるんだろうけども徐々に、この人の取ってる行動には一理あると思えてくる。
戦場のピアニストを読み終わって特に興味深かったのは映画にも出てきたナチスの将校の日記があること。彼はハッキリとナチスを否定していて恥じている。有罪と無罪を共に背負いながら生きていく、それは罰を与えようとしても自分が罪を負うしかないと。この両者は戦争体験者でその中での異端児的な人間で興味深い。BBCのテロドキュ見ていてちょっと考えさせられる点が多い。
あの人の怒りの源泉は戦争なんだけど、もっと知りたいなと彼が書いた「ヤマザキ、天皇を撃て!」を借りてくる。米軍に捕まって捕虜になる辺りまで読んだが面白い。当時の絶望的なニューギニア戦の状況が伝わってくる。日本軍は見方同士で食料を盗んでるのに米軍は捕虜にまで食事を与えてる。この人は軍隊の非人道的なやり方に我慢がならなかった。時には暴力を使ってでも反抗する。頭の中では見方を殺してでも生き残ろうと思ってたらしい。あとがきには、よく右寄りの人たちに殺されなかったよなという文章さえ平然とある。
そして思ったのは「ゆきゆきて~」での問題と同様に人食があったのかという事。著書を読む限り、個人的にはこの人も途中から単独行動に出てるので限りなく黒に近いと思う。ただ面白いのは、この本を読んでると文才もあるんだろうけども徐々に、この人の取ってる行動には一理あると思えてくる。
戦場のピアニストを読み終わって特に興味深かったのは映画にも出てきたナチスの将校の日記があること。彼はハッキリとナチスを否定していて恥じている。有罪と無罪を共に背負いながら生きていく、それは罰を与えようとしても自分が罪を負うしかないと。この両者は戦争体験者でその中での異端児的な人間で興味深い。BBCのテロドキュ見ていてちょっと考えさせられる点が多い。