without a trace

ヤマザキ、フリーターを撃て!

マイライフ・アズ・ア・ドッグ

2005-08-31 04:39:53 | 映画
 映画「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」

 監督:ラッセ・ハルストレム。アントン・グランセリウス

 少年が家族と別れていく話。母は結核で死に、大事にしていた犬とも引き離されて叔父夫婦に預けられていく。やっぱりこの監督の題材は重い。何しろこの母は子供を愛してるのかも描かれていない。兄弟が仲良くしてるシーンもない。主人公は多くの犬のように血の通った家族とバラバラにされていく。
 
 田舎では男の子の格好をしている女の子と出会う。一緒にボクシングやらサッカーをしたりとセックスの代替行為。さすがスウェーデンすごいっす。爺さんは女性の下着に執着している。隣の家の親父は頭がおかしい。主人公の引き離された状態のように彼らは倒錯している。しかしこの子は現実と戦っていかないといけない。自分で防御して攻撃していくボクシングのように。

 彼は母が死んでも一度も泣かない。しかし犬が死ぬと耐えられずに泣いて言う「僕が殺したんじゃないんだ」。犬は自分も表してるんだからちょっとキツイ言葉。説明は少ないんだけどよく描かれてる。この監督は人それぞれの抱える隠せない傷みたいなのを出すのが上手いと思う。
 ハルストレム鑑賞6本目。★★★

ジャッカス・ザ・ムービー

2005-08-30 03:45:43 | 映画
 映画「ジャッカス・ザ・ムービー」

 監督:ジェフ・トレメイン。製作:スパイク・ジョーンズ

 おバカな連中が騒動を起こしていく。体を痛めつけたり、嘔吐、うんこ、小便と何でもあり。実際にやった色んな企画を繋げてる。登場シーンからしてすごい。やたらとでかいショッピングカートに何人もの連中が乗ったまま坂を下りてくる。デブもいれば小人もいる。

 お笑いウルトラクイズというかサウスパークのノリ。レンタカーをボコボコに壊してダッチワイフ乗せて返し、ファックユーと言って逃げたりと大笑い。ミニカーをコンドームで包んで肛門に入れて病院行ってみたり。レントゲン撮ったらミニカーが。その時の看護婦の顔と言ったらもう。医者は影でこいつはクスリやってるなとか言っちゃってる。

 面白いのとそうでないのが極端。嘔吐やうんこネタはさすがに引く。劇場公開映画でこういった本物の映像が流れるの画期的なことらしい。この映画が劇場公開1位を取れるアメリカはさすが。アメリカって国は見世物が残ってる。向こうの頭のおかしい人たちの動画の元ネタがわかった気がする。GTAがどうたら言ってる連中に見せてみたい。

 アメリカではドキュメンタリーの先というか、どこか奇妙なドキュメンタリーがあるらしい。ホームレスを拉致したり、麻薬や本物の喧嘩など。M・ムーアも金持ちがホームレスを虐めるネタとかやってた。

 かつてのモンドのようにこの手の映画が流行るか。
 ★★1/2
 

感想めんどい

2005-08-29 03:16:19 | 映画

 最近見た映画

 「ターミナル」 外は雪、ワスプと他人種、わざとだろうけども非常にアメリカ。やっぱりスピルバーグは「A.I」系が最高。★★

 「ナイルの娘」 台湾のシャオシェン映画。タイトルに続くまでのシーンに嫌ってほどに釘付けにされる。この乾きと暴力は北野武に似ていると思ってたら対談してる映画もあったとは。この人たちは難しくて言えない様な何かを抱えてるような気がする。★★★1/2

 「死霊のはらわた2」 前作のグロさが抑えられてコメディーに。ホラーなのに笑える。★★★

カクカク

2005-08-27 04:00:45 | 駄文
 民主党は国家公務員の採用を3分の1に減らしたいとか。地方ではなく国家。党首は元キャリアなんだから抜本的な案がきっとあるのだろう。というわけで自動的に民主党に投票という選択肢はなくなった。既得権益者を追放しないで若年層に責任を負わせる。論外

 給料も出たので太閤立志伝を買う。Ⅳを買ってから一年くらい遊べたので長持ちする。今回ちょっとやってみて思ったのは前作と比べてとてつもなく重い。処理が時間かかるために移動がカクカクしてる。こりゃまいったな。

日曜日が待ち遠しい

2005-08-26 03:00:33 | 映画
 映画「日曜日が待ち遠しい」

 監督、脚本:フランソワ・トリュフォー。ジャン・ルイ・トランティニャン、ファニー・アルダン。82年

 殺人犯に仕立てられた不動産屋とその秘書が無実を晴らすために暴き出そうとする映画。トリュフォーの遺作でモノクロ。タイトルだけ読むと軽そうだけどサスペンス。ヒッチコックを敬愛していたらしく確かにそれっぽい。ピストル、電話、夜、不貞と見事に結びついていく。この監督は「大人は判ってくれない」の頃には自分の不遇な生い立ちというか歪みが出ていたと思うんだけども、遺作のこの作品の頃には全然感じない。その過程とそれを映し出してる作品に興味がある。
 トリュフォー鑑賞4本目。★★