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small_happiness

   Farsideの過去ログ。

ひさびさに

2024-12-14 | なんとなく
 割と激動な感じで数年間が過ぎて、ふと気付けば年の瀬になっていた。
人間というのは習慣の動物で、一度形が定着してしまうとそこから離れにくくなったり習慣に縛られるようになる。そのこと自体は悪くはないのだろうが、ここ最近は窮屈に感じることが増えてしまったように思う。
で、改善のために少し生活のパターンを変えてみようと思って、久しく書いていなかったこのブログに何か書いてみようと思い立った。まぁ、元に戻っただけなので「新しいことを始めたゾ」なんて大仰なものではないし、どこまで続くかも分からない。
なんともいい加減なものだ。(^_^)


 私が映画の感想を記録するようになったのは、ただの現実逃避のためだった。
自分に先天性の疾患があると知ったのはほんの偶然だった。
最初の医師からは「いつ死ぬか分からないし、治療法がないから諦めてくれ」と言われてしまった。
その割には今日も元気に生きているのだが、自分の寿命がいつ尽きるのか分からなかったから、とりあえず、一週間ずつ生きることにした。
週末に劇場で映画を観て、一週間生きられたら、また映画を観に行く。
それを始めた最初の頃は頭が混乱していて、あまり記憶が無い。
覚えられないから数行の記録を残して、それが一週間生きた証明になった。
それを繰り返すうちに、少しずつ記録は長くなり、面白いとかつまらないという意見も書き加えるようになった。それが少しずつたまってくると楽しくなって、なんだか来週も来月も保証されるような気になった。


 この20年の間には本当にいろいろなことがあって、救急搬送されたり死にかけたことも何度かあるが、今も元気に働いているし、たぶん幸せな人生を送っているように思う。
毎朝目が覚めることに感謝しているし、自分の足で立って歩いて仕事をして、日々を送れることに感謝している。感謝しながら生きられるのは、とても幸せなことだ。


 劇場に映画を見に行くことが「生存証明」だったときは、強迫観念のように映画館に通い続けた。劇場に行かなくても大丈夫になるまで、本当に長かった。もちろん今も映画は好きで、感想を書かないだけで、純粋な楽しみとして映画は観ている。
ただ、「一週間生きた証明」だった映画が「楽しみのための映画」になると、相対的にウェイトが低くなり、感想を書き記さなくても良いかな、となってしまったようだ。


 どうにもならないほど追い詰められていた頃は、DVDで毎日のように同じ映画を観ていた。同じ本を繰り返し読み返し、同じ曲を繰り返し聞いていた。その日常の繰り返しから抜け出すと恐ろしい事が起こるような気がして怖かった。人間全体はともかく、少なくとも私は本当に習慣の動物で、一度定着してしまうと離れられなくなってしまう。
今も同じ映画を観ることはあるが、当時の苦しかった気持ちと重なってしまうので複雑な気持ちになってしまう。
そんな映画の一つが田中麗奈初主演の「がんばっていきまっしょい」。
今日はこの映画を観よう。

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