◆車の整備工だった父が遺した66年型GTOをレストアするため、カンザスでパーツを探していたジューン(キャメロン・ディアス)は、空港で魅力的な男性ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と出会う。ボストンへと向かう飛行機はがら空きで、ジューンはここでもロイと出会った。偶然の素敵な出会いだと思ったのも束の間、この飛行機に乗り合わせているのは、全員がロイを狙う工作員だった。鮮やかな手並みであっという間に全員を片付けて窮地を脱したロイは、ジューンを自宅に送り届けて分かれた。翌日、悪い夢でも見た気分で目覚めた彼女の元に、FBIのフィッツジェラルドと名乗る男が現れる。ロイは重大な機密を持ったエージェントで巨大な陰謀の渦中にあり、敵からも、そして味方からも狙われていた。巻き込まれてしまったジューンを守るため、ロイは彼女を連れて行動することになった。互いに惹かれあう二人だったが、ある事をきっかけに、彼女はロイを疑い始める。
◆トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演のアクションムービー。お洒落でちょっとロマンチックで、コミカルなアクション映画。たたみ掛けるようなド派手なアクションは良くできているし、テンポ良く進む展開も疾走感があって良い。
物語は、罠にはめられたエージェントが、巻き込まれた女性を守りながら、無数の敵と偽情報で動かされている仲間を相手に戦うというもの。話的にはほぼド定番だが、この映画はちょっと違う。八面六臂の大活躍を繰り広げるロイは、何でも出来て凄くカッコ良くて、絶体絶命のピンチでもジョークを飛ばす、いわゆるシャンペン・スパイ。大勢の人間がバッタバッタと死んでいくが、追われる二人は怪我をしない設定になっている。キャメロン・ディアス演じるジューンは、サブマシンガンの十字砲火の中でもかすり傷一つ負わない。ロマンチックな部分やコミカルな部分で味付けされたアクションもので、シリアスな部分や悲しい部分は全くない。その意味で、子供から大人まで安心して楽しめると思う。ただ、真面目に考えると子供に見せるのはどうかと思う点もある。人の命が安すぎるのだ。
山ほどスパイ映画を観ている重箱ツツキストからすると、この映画には問題点が二つある。ロイとジューンを襲う悪者たちは何百人死んでも全然問題ないが、ロイが冗談を飛ばしながら殺した相手のうち数十名は、偽情報に踊らされた政府のエージェントだった。そうせざる得ない状況だったのは確かでも、せめて悲しそうな顔ぐらいしないと人間性を問われる。その点に目が行ってしまうと、魅力的なはずのロイが感情移入の出来ないキャラクターに見えてくる。一番お気楽な時代のボンド映画でも、そのあたりはもう少し考えて作られていた。ジェイソン・ステイサムの出世作『トランスポーター』(の第一作目)などは、悪い奴をバッタバッタとなぎ倒しはするものの、決して人は殺さないという設定だったからこそ安心して観ていられたし、主人公は正義の味方の王道を行くことが出来た。脚本を工夫して、悪党は殺すが偽情報で動いている政府のエージェントは倒すだけに留めておくという設定にした方が良かったと思う。
もう一つは、政府側の追っ手であるCIAに対して、一切釈明をしないこと。まぁ、何十人も殺しちゃってるわけだから、釈明しても聞いてはもらえないからだろうか。お気軽なアクション映画である本作は、当然ハッピーエンドで終わる。全ての誤解は解け、悪党はみんな死に、全員が笑顔でエンディングを迎えるわけだが.....。ネタバレになるので詳細は省くが、ジューンのロマンチックな行動は、CIAから見れば抹殺対象に認定するに足りる危険行為で、今度こそ本当に狙われる展開になってしまう。この脚本、もう少し煮詰めた方が良かったんじゃないだろうか。
これは映画云々ではなく私個人の好みだが、私の目にはキャメロン・ディアスがどうしても美人に見えない。これがリヴ・タイラーやアン・ハサウェイだったら、もっと良かったんだが.....。
◆トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演のアクションムービー。お洒落でちょっとロマンチックで、コミカルなアクション映画。たたみ掛けるようなド派手なアクションは良くできているし、テンポ良く進む展開も疾走感があって良い。
物語は、罠にはめられたエージェントが、巻き込まれた女性を守りながら、無数の敵と偽情報で動かされている仲間を相手に戦うというもの。話的にはほぼド定番だが、この映画はちょっと違う。八面六臂の大活躍を繰り広げるロイは、何でも出来て凄くカッコ良くて、絶体絶命のピンチでもジョークを飛ばす、いわゆるシャンペン・スパイ。大勢の人間がバッタバッタと死んでいくが、追われる二人は怪我をしない設定になっている。キャメロン・ディアス演じるジューンは、サブマシンガンの十字砲火の中でもかすり傷一つ負わない。ロマンチックな部分やコミカルな部分で味付けされたアクションもので、シリアスな部分や悲しい部分は全くない。その意味で、子供から大人まで安心して楽しめると思う。ただ、真面目に考えると子供に見せるのはどうかと思う点もある。人の命が安すぎるのだ。
山ほどスパイ映画を観ている重箱ツツキストからすると、この映画には問題点が二つある。ロイとジューンを襲う悪者たちは何百人死んでも全然問題ないが、ロイが冗談を飛ばしながら殺した相手のうち数十名は、偽情報に踊らされた政府のエージェントだった。そうせざる得ない状況だったのは確かでも、せめて悲しそうな顔ぐらいしないと人間性を問われる。その点に目が行ってしまうと、魅力的なはずのロイが感情移入の出来ないキャラクターに見えてくる。一番お気楽な時代のボンド映画でも、そのあたりはもう少し考えて作られていた。ジェイソン・ステイサムの出世作『トランスポーター』(の第一作目)などは、悪い奴をバッタバッタとなぎ倒しはするものの、決して人は殺さないという設定だったからこそ安心して観ていられたし、主人公は正義の味方の王道を行くことが出来た。脚本を工夫して、悪党は殺すが偽情報で動いている政府のエージェントは倒すだけに留めておくという設定にした方が良かったと思う。
もう一つは、政府側の追っ手であるCIAに対して、一切釈明をしないこと。まぁ、何十人も殺しちゃってるわけだから、釈明しても聞いてはもらえないからだろうか。お気軽なアクション映画である本作は、当然ハッピーエンドで終わる。全ての誤解は解け、悪党はみんな死に、全員が笑顔でエンディングを迎えるわけだが.....。ネタバレになるので詳細は省くが、ジューンのロマンチックな行動は、CIAから見れば抹殺対象に認定するに足りる危険行為で、今度こそ本当に狙われる展開になってしまう。この脚本、もう少し煮詰めた方が良かったんじゃないだろうか。
これは映画云々ではなく私個人の好みだが、私の目にはキャメロン・ディアスがどうしても美人に見えない。これがリヴ・タイラーやアン・ハサウェイだったら、もっと良かったんだが.....。