ようやく新しいシステムが軌道に乗った。ロット内の連続した不具合だといやなので、マザーはGIGABYTEのGA-Z87X-UD4Hから、回路設計の若干違うGA-Z87X-UD3Hに変更。Core i7の4770S + PC-1600 32GBの構成は変わらず、SAPPHIRE SAHD775-1GD5R0とSound Blaster SB-XFT-HDを組み込んで終わり。LGA1150専用マザーは、バージョン5からHASWELLコアに対応となっているが、届いたのはバージョン3。立ち上げには相当苦労させられた。電源まわりも疑って、玄人志向のKRPW-PT500W/92+も追加購入してしまった。
私のケースは5インチのオープンベイが5個付いているタイプ。上から三つはRATOCのリムーバブルケースで、ハードディスクはマシンに内蔵させず、全てカートリッジで運用する。下の二つは光学ドライブで、PIONEERのDVR-216DとLGのBH12NS30が収まっている。 ハードディスク用のカートリッジは8台。メインのシステムは、Windows7 Pro 64bitの[システム+データ 1]と[バックアップ 1]、そのクローンである[システム+データ 2]と[バックアップ 2]の4台で運用する。[1]と[2]は基本的には排他使用で、特別なことがなければ2週間で交換になり、休眠していた[システム+データ]はいったんクリアされ、稼働中の[バックアップ]から復元される。復元時は全ファイルがシーケンシャルに戻るので、フラグメンテーションも発生しない。もちろん、この4台は必要に応じてたすき掛けでコピーもバックアップも取れるため、どのドライブが破壊されても必ず復旧してしまう。年52週のうち、それぞれのドライブは26週間しか稼働しない体制になるので、損耗の度合いも低い。
ファイル単位はもちろん、システムイメージを含むバックアップは毎日行われているが、このほかにNAS(I-O DataのHDL-A2.0)にも重要なデータはバックアップされている。さらに、Windows8 64bitも評価用に[システム+データ]と[バックアップ]の1セットが稼働している。コストパフォーマンスの関係でハードディスクは全部2TBを使っているので、無駄に容量のデカイ、どちらかというと化け物じみた構成になっている。このほかに、linux ubuntu 13.04用のカートリッジと、DVD-Rの代わりにコンパクトフラッシュをSATA変換して、各種ツールが起動するカートリッジがあるので、8台全部使い切り。
今回、メモリを32GB積んだのは単純に電脳野郎の性なのだが、実はそんなに余らない。Windows7 Proでは、ヴァーチャルマシンのXPモードで+3GBが余分に必要になる。ubuntuは単体起動もしているが、やはり出来ることに限りがあるので、Windows7と同時起動して、スイッチしながら使う方が作業が楽になる。そのため、VMware上でubuntuを走らせるのに4GBのメモリを設定してある。どちらも2GBあれば動くのだが、まぁ、ケチっても意味がないので。常時2台、場合によっては3台のドライブを使い、大量のファイル操作がある環境なので、たとえ予算が許してもSSDでの運用には大きな不安がある。ハードディスクですら、酷使すれば結構な数が飛ぶ。そのため、書き込み負荷を軽減すべく、ドライブ1台につき4GBの巨大なライトキャッシュも設定してある。大きすぎると思われるかもしれないが、キャッシュが1GB程度だった場合、それを超える容量の連続したファイルコピーでは、オーバーヘッドが発生してシステム全体のパフォーマンスが落ちてしまう。(実際、4GBを越える連続書き込みが発生すると分かっている場合は、ライトキャッシュを切ってから作業している。このあたり、使い分けの面倒なところだ。SSDには書き込み処理を適正化する機構があるが、サイズ的には限られている。巨大なライトキャッシュ、SSDにこそ有効なのでは.....)で、そのほかにもRamディスクがあったりするので、けっこうメモリを使う場合がある。
さて、VMtoolsでは少し手こずったが、システム全体のパフォーマンスは悪くない。CPUが800MHzから3.9GHzまで負荷に応じて周波数を変えていくのも、熱的負荷が少なくて助かる。わざわざ省電力CPUを選んだのだから、そうでなければ困るのだが.....。ただ、4770sのヒートシンクはかなりコンパクトなので、重たい処理を続けているとCPUの温度が60度を超えてしまうこともある。私のような使い方では、もう少し容量のデカイクーラーに変える必要がありそうだ。
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