Whitesnake 『Whitesnake』 - アルバムレビューvol.20

1. Crying In The Rain / 2. Bad Boys / 3. Still Of The Night
4. Here I Go Again / 5. Give Me All Your Love / 6. Is This Love
7. Children Of The Night / 8. Straight For The Heart / 9. Don't Turn Away

今回でレビューも20回を超えました、まさか続くとは（笑）やってみるもんですね。
さて前回に続き、ハードロックの名盤を今回も紹介します。ホワイトスネイクの1987年
の大傑作『Whitesnake』（邦題『白蛇の紋章～サーペンスアルバス』）です。

邦題はえらいまた仰々しいよね、というか　サーペンスアルバス　ってどういう意味デスカ？
今思うと、当時の洋楽作品につける邦題って意味不明なモノが多くて面白いですね。

ホワイトスネイクは元ディープパープルのボーカル・デイヴィッド・カヴァデールを中心とした
イギリスのロックバンドで、メンバー交代が非常に多い、そのため僕もメンバーの事はよく
知らない、ボーカルのカヴァデールくらいしかわからない（笑）

なんでもこの『Whitesnake』のレコーディング後にもメンバーを換えて、ツアーをやったとか
なんとか（せわしいな～）しかし、そんな交代劇を繰り返してもこの作品の素晴らしいのは
間違いなく。個人的には80年代ハードロックアルバムの名盤5作に入れている作品だ。

ちなみに自分が持っているアメリカ盤は収録曲が9曲で、イギリス盤は11曲らしい。今回は
アメリカ盤でレビューしている。Amazonではアメリカ盤も安いが、イギリス盤はとんでも
ない安さになってる（驚）600円台というのは安すぎる・・・買おうかな。

1はいきなりカヴァデールのボーカルが冴え渡る、重厚なハードロックだ。時折入る
カヴァデールのファルセットが凄い、ギターも唸る唸る。

間髪入れずに2が始まり、これまた
「アウアウア～～ウ！！」という犬のような叫びが印象的（笑）タイトルも彼ららしい。

3は6分を超える大曲、これまたかなりハードな曲だ。間奏でのカヴァデールの超絶シャウ
トやシンセを効果的に使うメロディがアダルトな雰囲気をかもし出している。かなり好きな
1曲だ。

4はうってかわり静かなイントロから始まるバラード、元々は5th
『Saints & Sinners』の曲でセルフカバーという形で再収録された（1も同様）シングル
としてもリリースされ彼ら唯一の全米1位を記録した名曲。

5は再びハードロックで攻める。ギターソロも長く、リフも力強い。やはりかっこいい曲だ。

6も4同様にバラードだが、さらにムーディなメロディで個人的にはアルバム中で一番好き
な曲だ。サビでのシンセが美しい。そこまで主張しないギターも味を出していて素晴らしい。
淡々と歌うカヴァデールも良い。これもシングルカットされ全米2位の大ヒット。

7はイントロが2に似てる。この作品全編にいえることだが、ギターが大活躍している。
ここまでギターが主張しているロックアルバムは案外ないように思う。ギター好きには
たまらない。

8はそれまでの曲と雰囲気を変え、非常にメロディアスになっている。1～7でかなりハード
だったので耳にはちょうどよい（笑）やはりシンセの効果が強いのだろうか、少しシンセを
多用していた頃のヴァン・ヘイレンみたいな感じも受ける。

ラストの9はいかにもラストっぽい印象を受ける曲で、ミディアムテンポなロックナンバーだ。
しかしカヴァデールのボーカルは天性のものか、表現力豊かで聴いていて楽しい。
僕の好きなロックボーカルの一人だ（今は60歳を越えたくらいだろうか）

全編、ダレることなく聴けてしまう傑作だ。チャートでは惜しくも最高2位となった。
1位はマイケルの『BAD』だ、仕方ないな・・・それでも現在まででアメリカだけで1000万枚
のセールスらしいのでこれもモンスターアルバムであることに変わりはない。

2011年にもホワイトスネイクはアルバムをリリースしている。まだまだ現役バリバリなの
は凄いことだ。カヴァデールのあのボーカルは多少は衰えたが相変わらずのものだ。 

87年は、あとデフ・レパードのあの大傑作もリリースされた年だ。次回は満を持して
紹介したいと思う。やはり80年代半ばから後半はハードロックの豊作が沢山あって
たまりませんね！！

 

『Whitesnake』の個人的点数・・・・・・★★★★★★★★★★（10点満点！！） 
 

ではYouTubeから「Is This Love」をお送りします。