なぜスライムピアスをつけると「さびしがりや」になるのか?

自分の好きな音楽のレビューをメインにぼちぼち更新しています

ZARD 『OH MY LOVE』 - アルバムレビュー vol.129

2018年05月27日 00時15分22秒 | ZARD

1994年6月リリース

1. Oh my love
2. Top Secret
3. きっと忘れない
4. もう少し あと少し・・・
5. 雨に濡れて
6. この愛に泳ぎ疲れても
7. I still remember
8. If you gimme smile
9. 来年の夏も
10. あなたに帰りたい

 

2015年5月27日のブログ『TODAY IS ANOTHER DAY』
2016年5月27日のブログ『永遠』
2017年5月27日のブログ『君とのDistance』

今年で坂井泉水さんが亡くなって早11年が経ちます。いや、なんか早すぎる、もうそんなに
時間が経過したなんて恐ろしい。しかしZARDは永遠にあり続ける存在。
今年もZARDを坂井さんのお声をしっかりと聴いていきたいと思います。

今回は5作目のオリジナルアルバム『OH MY LOVE』です。まさにセールス、人気ともに
絶頂期ともいえる時期の超力作だと思います。


1. Oh my love
1曲目からアルバムタイトル曲。さわやかな印象のエレキとアコギの音からスッとボーカル
に入っていく、清涼感たっぷりの坂井さんの声でたまりません。アルバム曲でありながらも
人気はかなり高く『SUN&STONE』をはじめベスト盤には必ず入ってくるという名曲。
恋人とのデートの情景が淡く描写されている歌詞も良い。

2. Top Secret
いきなり「今夜のシチュー自信あったのに」ときました。食べたいですそれ(笑)な1曲。
うっすら昔の元恋人に未練があるのか、と思わせるような歌詞が面白い。曲自体は正統派
のJ-POPで聴きやすい。

3. きっと忘れない
10枚目のシングル曲。95年までのシングル曲の中では比較的に好きな1曲です。アルバムver
を聴くにイントロのアカペラがゆったりしてるし、コーラスなんかもエコーが強めにかかって
いて少し印象が変わります。アルバム発売が夏直前あたりなので歌詞に冬の情景が出てきて
いるのが逆にこの曲の印象を強くしている。

4. もう少し あと少し・・・
9枚目のシングル曲。シングル発売当時タイトル通りに惜しくもオリコンチャート2位を記録した
この曲だが、1位だったのが槇原敬之のシングル「No.1」だったというのは有名なエピソード。
不倫をしている女性のことを歌った歌詞がなかなかに強烈だがやはり「追伸:あなたの生まれた家を
見てきました」はちょっとコワイ(笑)

5. 雨に濡れて
前年リリースのZYYG,REV,ZARD&WANDS「果てしない夢を」のCW曲のZARDセルフカバー版。
当然だが全編において坂井さんがボーカルだが先にオリジナル版を聴きまくっていた僕は当時なんか
物足りない感じがあって(最後のサビ部も無くなってるし)それほど好きじゃなかった。しかし今聴く
坂井さんが単独で歌ったほうが切なさがよく出ていて良いんじゃないかと思えた。名曲!

6. この愛に泳ぎ疲れても
11枚目のシングル曲。95年までのシングル曲の中では一番好きかもしれない、この曲の1番サビ後
に急に転調してロックテイストになるのが当時とても斬新でZARDもこんな曲やるんだな~と思った。
サスペンスドラマシリーズの主題歌でもあった(見たことはないけど)ので余計にこのダークさが
マッチしていた。作曲は織田哲郎、彼の得意分野のロックな面が上手くZARDと融合していた。

7. I still remember
ピアノのイントロから始まる情緒あふれるバラード曲。恋人との別れを思い出している女性目線の
かなり切ない内容なのだが坂井さんの声の温かさで救われている印象を持つ。99年のベスト盤
『Request Memorial』にも収録されて僕は思わず唸ったのをなんとなく覚えてる。間奏のギター
ソロはかなりな名演だ。


8. If you gimme smile
アルバム中で一番単純に明るいポップチューン。倉木麻衣の「Feel Fine!」みたいな感じだろうか。
ZARDがライブアーティストであったならこの曲は盛り上げ曲にはもってこいなんじゃないかな、
途中ハンドクラップとかあるし。

9. 来年の夏も
夏をテーマにしたセレクトアルバム『SUN&STONE』にも収録されたミディアムテンポな1曲。
基本的に夏が嫌いな自分にとってZARDの歌う夏は救いの手みたいな感じで、この曲の清涼感は
たまらないです。曲でたびたび顔を出す、軽やかに踊るようなピアノがとても好きだったりします。
付き合いはじめたカップルの近い未来を願う歌詞も好きです。

10. あなたに帰りたい
ZARDでは珍しい6分超えのロックバラード。秋冬をテーマにしたセレクトアルバム『LEAF&SNOW』
にも収録された。ロックテイストなのが最終盤にはストリングスがメインになるところが壮大さを
感じさせる。この「あなたに帰りたい」という表現は坂井さんらしいというか彼女にしかできない
詞の表現の幅の広さだろう。


全10曲で非常に内容の濃いアルバムだと改めて感じました。シングル曲3曲も上手くアルバム内に
溶け込んでいて違和感がまったくない。あくまで個人的にだが90年代ZARDで一番好きなアルバムは
『HOLD ME』だが完成度的には『OH MY LOVE』を推したいと思います。

これはウィキペディアを見て知ったことだがこのアルバム全10曲のうちなんと8曲もが『Forever Best』
に収録されているのだ。これはいかにこのアルバムから人気曲が生まれていたかということ。
この時期のZARDといえば栗林誠一郎と織田哲郎でこの二人で全曲を作曲しているのも注目すべき点。

ちなみにこのアルバムジャケットやブックレットの写真はなんとなく水彩画っぽくモヤがかかったよう
な処理がされていて妙に坂井さんが神秘的に見えるのもすごく良い。「この愛に泳ぎ疲れても」「I Still
 Remember」の歌詞のページのGジャン、ジーンズの坂井さんが個人的にベストショット(なんの話を
してるんだ自分は..)で横顔も美しいですよね。

命日である5月27日はたっぷりZARDを聴いて思い出に浸りたいですね。

 


Oh my love


この愛に泳ぎ疲れても

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【厳選】管理人オススメ!80's名盤25選 part2

2018年05月06日 19時22分03秒 | 音楽ネタ

さて前回のpart1に引き続き1980年代のおすすめ洋楽作品を紹介する
手抜きブログでございます。1980年代の作品はこれまで相当な数を聴いて
いますがやはり名盤と謳われているものは本当に聴きやすくて名盤なんで
すよね。僕もここで紹介するのはどんな人が耳にしてもわかりやすいメロディ
を擁する作品です。それではいきましょう~。

 

【6作目】
『TUG OF WAR』Paul McCartney 
- 『タッグ・オブ・ウォー』ポール・マッカートニー

2018年の今76歳という年齢になりながらも精力的に活動しているポール・マッカートニー
彼のビートルズ解散後からのウイングス、そしてソロの長いキャリアの中でも最高傑作の1作に
も挙げられるのがこの作品。プロデュースをジョージ・マーティンが手がけておりビートルズの
ような雰囲気も漂う。スティーヴィー・ワンダーとのデュエット曲「Ebony And Ivory」が大
ヒットし、80年に亡くなったジョン・レノンの追悼曲「Here Today」や「Wanderlust」など
彼のメロディメーカーとしての凄さが伝わる名曲も収められている。

<リリース時期>1982年4月
<チャート・記録>全米1位(3週連続) / 全米100万枚セールス
<おすすめポイント>とにかくザ・ポール・マッカートニーというメロディの宝庫。さすがです。

 

 

【7作目】

『BAD』MiChael Jackson 
- 『バッド』マイケル・ジャクソン

キングオブポップ!マイケル・ジャクソンの1987年のメガヒット作品。メガヒットといっても前作である
『Thriller』が3300万枚とかいう意味不明なセールスを記録したため比べると少ないような錯覚をするが
1000万枚といえば相当だろう。個人的にはこの作品の方が気に入っている、マイケルの絶頂期だと思う。
「I Just Can't Stop Loving You」「Bad」「The Way You Make Me Feel」「Man In The Mirror」
「Dirty Diana」のアルバム収録の5曲のシングルが次々に全米1位になるというトンデモナイ偉業
も達成している。

<リリース時期>1987年8月
<チャート・記録>全米1位 / 全米1000万枚セールス
<おすすめポイント>全曲マイケル節を十分に堪能できる。
自作曲ではないが「Man In The Mirror」は名曲中の名曲

 

 

【8作目】
『TANGO IN THE NIGHT』Fleetwood Mac 
- 『タンゴ・イン・ザ・ナイト』フリートウッド・マック

このとても芸術的なオシャレなジャケットでまず惹かれるフリートウッド・マックのこの作品。
なんと今年でデビュー50年目を迎える彼らだが全盛期は1975年から1987年だろう。
フリートウッド・マックといえばリンジー・バッキンガム、クリスティン・マクヴィ、スティー
ヴィー・ニックスという3人のシンガーソングライターが織り成す三者三様の楽曲とボーカルが
最大の魅力である。そしてそのバランスが最高の状態で作られたのが今作だと僕は信じて疑わない。


<リリース時期>1987年4月
<チャート・記録>全米7位 / 全米300万枚セールス
<おすすめポイント>「Big Love」がセクシー&クールでかっこいい!僕はこの曲で虜になりました。

 

 

【9作目】
『4』FOREIGNER 
- 『4』フォリナー

1977年にアメリカ人とイギリス人の混合ロックバンドとしてデビューしたフォリナーは、80年代に入っても
その勢いは緩むことなくさらに躍進することになる。この作品はそれまでのハードロック路線にAOR要素も
組み合わせ80年代という時代に歓迎された。「Urgent」で全米4位、「Waiting For A Girl Like You」で
全米2位(10週連続)を記録するなど絶頂期を迎える。アメリカ人ルー・グラムとイギリス人ミック・ジョー
ンズのコンビによる楽曲の良さ、ルーのボーカルのロックナンバーとバラードの歌い分けもお見事である。

<リリース時期>1981年7月
<チャート・記録>全米1位(計10週) / 全米600万枚セールス
<おすすめポイント>「Waiting For A Girl Like You」が浮きすぎないほどよいバランスのHRアルバム。


 

【10作目】
『GRACELAND』Paul Simon 
『グレイスランド』ポール・サイモン

80'sとポール・サイモン、なんだかあまりイメージが湧かない(笑)やはり彼のキャリアで著名なアート・
ガーファンクルとのユニットであるサイモン&ガーファンクルが圧倒的な印象がある。ソロキャリアに
関しては興味が特になかったが去年ブックオフで安く売られていたから買って試しに聴いてみたら良くて
びっくりした。南アフリカのミュージシャンとのコラボが斬新でポールの素朴なボーカルが映える。
96年の小沢健二のシングル「僕らが旅に出る理由」のイントロ部、間奏部は収録曲「You Can Call Me Al」
から引用したことで有名。キラキラした80'sサウンドの中で異彩を放った名盤です。

<リリース時期>1986年8月
<チャート・記録>全米3位 / 全米500万枚セールス / グラミー賞最優秀アルバム賞(86年度)
<おすすめポイント>時代が変わろうとも基本的なスタンスは変えないポール・サイモンの渋さが光る



さて次回は大御所プログレバンドの80年代の作品を中心に紹介する予定です。

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【厳選】管理人オススメ!80's名盤25選 part1

2018年04月23日 01時31分55秒 | 音楽ネタ

みなさんこんばんは。お、お久しぶりです、、、

最近は再びエイティーズ熱が高くなり色々と手元に持っているアルバムやら
買い足したアルバムなどを聴いていたのですが、ここで僕がおススメする
1980年代の洋楽作品を簡単にご紹介していこうと思います。
全5回に分けて全部で25作品。ではいってみよう~~

 

【1作目】
『NEW JERSEY』BON JOVI - 『ニュー・ジャージー』ボン・ジョヴィ

先日ロックの殿堂入りを果たしたボン・ジョヴィの4作目のオリジナルアルバム。
前作『Slippery When Wet』にて本国アメリカで1000万枚越えのモンスターヒット
を飛ばし、その勢いのまま作られた作品で「Born To Be My Baby」「I'll Be There
For You」などの曲で類まれなるジョンとリッチーのメロディセンスが発揮され、
かつハードロック路線もさらに強力になり、正に無敵艦隊状態の彼らなのでありました。

<リリース時期>1988年9月
<チャート・記録>全米1位(4週連続) / 全米700万枚セールス
<おすすめポイント>とにかく激しいハードロックだが同時にメロディの良さも目を見張る。

 

 

【2作目】

『CHICAGO 17』CHICAGO - 『シカゴ17』シカゴ

一般的に日本では「Hard To Say I'm Sorry」(邦題:素直になれなくて)で有名なシカゴ
実はこのアルバムリリース時点ですでにデビュー13年目というキャリアを持つ彼ら、紆余曲折
ありながら70年代の全盛期を抜け80年代でも2度目の全盛期を迎えた。時代に上手く合わせた
楽曲を数多くリリースしヒットを連発。ボーカルのピーター・セテラ参加の最後の作品。
AOR要素とブラスロック要素の見事な融合を聴くことのできる名盤です。

<リリース時期>1984年5月
<チャート・記録>全米4位 / 全米600万枚セールス
<おすすめポイント>バラードが特に素晴らしいのはもちろんだがその他の曲もまったく飽きさせない。

 

 

【3作目】
『ELECTRIC YOUTH』DEBBIE GIBSON -
『エレクトリック・ユース』デビー・ギブソン

1986年末に彗星のごとく現れた16歳の天才少女デビー。シンガーソングライターとして1stアルバム
『Out Of The Blue』を大ヒットさせ日本でも人気が爆発。その2年後にさらに内容を充実させたこの作品
をリリースし80年代を代表する名バラード「Lost In Your Eyes」も全米1位を記録する。全編において
彼女のメロディセンスが光る、他のバラードもダンサブルな曲も聴きやすく心地よい。80年代女性歌手
の代表する名盤だろう。90年代以降はセールスが激減するが、日本での知名度は根強い。

<リリース時期>1989年1月
<チャート・記録>全米1位(5週連続) / 全米200万枚セールス
<おすすめポイント>耳馴染みの良い楽曲がずらっと並ぶ、彼女の純粋な歌声も心を掴む。

 

 

【4作目】
『THIRD STAGE』BOSTON - 『サード・ステージ』ボストン

1976年にデビューしたボストンは同年に1stアルバム、78年に2ndアルバムをリリースしたのち
なんと8年後の86年になるまでリリースが途絶える。というのもバンドの創設者でリーダーの
トム・シュルツの異常なまでの拘りぶりがこの事態を引き起こしてしまったのです。しかし楽曲
たちは素晴らしくスペイシーな雰囲気たっぷりで名曲「Amanda」を筆頭に至高のギターワーク
とブラット・デルプのハイトーンボーカルがどこまでも気持ちよい。やはりこれも名盤。

<リリース時期>1986年9月
<チャート・記録>全米1位(4週連続) / 全米400万枚セールス
<おすすめポイント>美麗なジャケット。スペイシーなギターワーク。プログレ要素もちらほら。


 

【5作目】
『...NOTHING LIKE THE SUN』STING -
『ナッシング・ライク・ザ・サン』スティング

僕の洋楽の初体験は父の車の中でよく流れるクラプトンの「いとしのレイラ」とスティングのこの作品に
収録されている「Englishman In New York」の2曲だった。後に僕もこの作品を手に入れて
聴いてみるととにかく暗いが深みがありクセになってしまった。スティングの母親の死去と
当時のツアーで訪れた南米の酷い情勢がこの作品の暗さの原因らしい。そんな中で日本の
ビールCMのために作られた『We'll Be Together』のハジケっぷりが妙にハマっている。

<リリース時期>1987年10月
<チャート・記録>全米9位 / 全米200万枚セールス / 日本オリコン総合1位
<おすすめポイント>ジャズ要素満載の名曲「Englishman In New York」とバラード「Fragile」は是非!



次回は大御所のあの人と80年代といえばポウ!なあの人の名盤をご紹介予定です。

 

 

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YES 『ロンリー・ハート / 90125』 - アルバムレビュー vol.128

2018年01月14日 17時12分00秒 | あ~お

1983年11月リリース

1.Owner Of A Lonely Heart
2.Hold On
3.It Can Happen
4.Changes
5.Cinema
6.Leave It
7.Our Song
8.City Of Love
9.Hearts

 

今回は去年(2017年)にどハマりしたイギリスのロックバンド・イエス
超有名作である『ロンリー・ハート』(原題:90125)のレビューです。

知る人ぞ知る、イギリスが生んだ大ベテランバンドであるイエス。
なんとデビューは1969年!今年でなんと49年目とかいう半世紀も続く
大御所様。と、まあ途中活動してなかったり、別名バンドになりそうだったり
といろいろとゴタゴタがあるのはまあ仕方ないだろうけどね。

去年は4月にロック・オブ・フェイム(ロックの殿堂)入りして、久々に
イエスとしてパフォーマンスをした彼ら。その際に演奏したのがかの有名な
「ラウンドアバウト / Roundabout」「ロンリー・ハート / Owner Of A Lonely Heart」
の2曲。前者は70年代のプログレ期に生み出されたロック史に残る名曲で近年では
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」1部2部のエンディングテーマとして荒木先生の強い
希望で使用され話題に。後者は今回レビューするアルバムの1曲目に収録されている
彼ら最大のヒット曲(1983年全米1位)

ちなみにバンドのメンバーについては入れ替わりが多く割愛するが、このアルバム発表時
のメンバーは以下である。

ジョン・アンダーソン(vo)
クリス・スクワイヤ(ba) 
トレヴァー・ラビン(g,key)
アラン・ホワイト(dr)
トニー・ケイ(or)



1.Owner Of A Lonely Heart
邦題は「ロンリー・ハート」。イエスの代表曲かつ最大のヒット曲である。おそらく
この曲は音楽を趣味としている人ならばどこかしらで耳にしているだろう、というくらい
に印象的な1曲。まずイントロのギターリフ、そして「ジャン!!」というSEのような音が
特に有名どころ(俗にオーケストラヒットと呼ばれるものでプロデューサーのトレヴァー
・ホーンが作り上げた)
この曲の70年代にプログレで一世を風靡したイエスと同じイエスなのか?という当時
の驚きは相当だったようで今でも賛否両論のネタにされている。しかしそれまで全米で
TOP10入りしたシングル曲がなかったイエスにとって唯一のTOP10入りした曲であり
唯一の1位をもぎ取った名曲であることは間違いない。ラビンのギターリフとソロが
耳から離れなくなる。

2.Hold On
力強いドラムから洗練されたギターではじまる、クールなロックチューン。
この曲もそれまでのイエスのイメージとは違うストレートなロックであり、サビでの
メインボーカルとコーラスの掛け合いが素晴らしい。終盤に聴こえ始めるキーボード
なんかは80年代ぽさがよく現れている。

3.It Can Happen
シタールやタブラといった楽器を用いたイントロメロが印象深いナンバー。
それに絡むスクワイヤのベースも何気に良い意味で気持ち悪い(笑)どちらかといえば
ポップな作風な中にあって癖が強めな曲でプログレ色も時折顔を見せる。そして
相変わらずな完璧なコーラスワーク。

4.Changes
邦題は「変革」(そのまんま)。金管楽器とフェードインしてくるドラムとベースが長い
イントロを奏でていきアコギ、エレキ、シンセがさらに入ってくる、サビ以外のボーカル
をラビンが、サビでは満を持してアンダーソンがボーカルを取るという変わった構成。
しかしながら個人的にはアルバム中では一番好きな曲である。この地味なカッコよさは
実際に聴いてほしい。アウトロですぱっと終わるギターソロがミソ。

5.Cinema
シネマというのは実はこのイエスが1980年に一度解散状態になったあとにスクワイヤと
アラン、トニーが結成し後にラビンを加入させた構成のバンド名である。しかしまあ色々
とあり(めんどいので割愛)離れていたアンダーソンを再びボーカルに迎えて、イエスを
名乗ったことでシネマは消滅。その名残りがこのイエス史上唯一のグラミー賞を獲得した
(ロックインスト曲部門)インスト曲である、短いがなかなかのハードさだ。

6.Leave It
コーラスワークの鬼といわれるイエスの真骨頂を堪能できる珠玉の1曲。このアルバム
バージョンでは最低限の楽器の演奏がバックで流れているが、完全アカペラなバージョン
もありそちらも素晴らしい。ゴスペラーズなどがお好きな方にも一度聴いてほしい。

7.Our Song
シンセばりばりのいかにも80'sなポップチューン。疾走感がありドライブのお供にも
もってこいだろう。ピコピコ鳴ってるSEも特徴的。アンダーソンの高音ボーカルが
似合う。

8.City Of Love
図太いベースからはじまるミディアムテンポなハード曲。サビで鳴る重厚なギターと
シンセとオルガンとなかなか聴かせてくれる。

9.Hearts
アルバムのラストは80年代イエスと70年代イエスのエッセンスが上手く嚙み合った
大曲となっている。70年代は15分程度の長さの曲が当たり前のように存在していた
イエスだがコンパクトかつテクニカルに10分以内で作り上げているのはお見事。
哀愁のあるサビメロとコーラスは美しく、よい締めくくりだ。



1970年代にプログレバンドとして『こわれもの』『危機』『海洋地形学の物語』など
ロック史に名を残す超名盤たちを世に出してきたイエスが1980年のツアー後に解散状態
になり3年後に80年代の名盤と呼ばれたこの『ロンリー・ハート』を出す、というかなり
ドラマティックな流れ。

よくもまあこれだけ音楽性を変化させて大ヒットさせたもんだな、と感心してしまう。
新メンバーのトレヴァー・ラビンと元バグルスで1980年にアルバム『ドラマ』にのみで
ボーカル参加し後にプロデューサーとして手腕を振るうトレヴァー・ホーンという
「二人のトレヴァー」が最大の功労者であろうか。「ロンリー・ハート」の全米1位を
皮切りにアルバム自体も5位を記録し300万枚超えのメガヒット。イエスは2度目の絶頂期
を迎えた。

とにかくイエスで一番聴きやすい良いアルバムということは声を大にして言えます。
洋楽初心者にもおススメです!!

90年代、2000年以降もイエスとして活動は続いていきますが、大ヒット作は出せなくなって
いきます。メンバーのさらなる脱退や死去もありますが、今でも現役バリバリのイエス、新作
を首を長くして待ってます。

近いうちに70年代のイエスの作品もレビューする予定です。

 


「Owner Of A Lonely Heart」


「Leave It」


「Changes」

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坂本真綾 『少年アリス』 - アルバムレビュー vol.127

2018年01月09日 01時06分19秒 | 坂本真綾

2003年12月リリース

1.うちゅうひこうしのうた
2.ソラヲミロ
3.スクラップ~別れの詩
4.まきばアリス!
5.真昼が雪
6.KINGFISHER GIRL The Song of “Wish You Were Here"
7.ヒーロー
8.夜
9.CALL TO ME
10.光あれ
11.ちびっこフォーク
12.park amsterdam (the whole story)
13.03
14.おきてがみ

 

なんとアルバムレビュー、7ヶ月ぶりの更新です。
お待たせ(?)しました。久々にやっております。

そして今回は坂本真綾さんの4th『少年アリス』をレビューします。
今から15年近く前の作品で、菅野よう子さんの全面プロデュース体制
はこの作品で終止符が打たれました。

僕が好きなアルバムの一つです。14曲とたっぷりなボリュームですが
案外すんなり聴けてしまいます。



1.うちゅうひこうしのうた
アルバム1曲目はいきなり聴く者を眠りに誘うこの曲。NHK「みんなのうた」
にも起用されていてシングル曲ではないがベスト盤『everywhere』にも収録
されており知名度もそこそこ。とにかくピアノに乗せて透明感たっぷりな
真綾ボイスはすばらしいの一言。宇宙飛行士と農夫の夢を見た少女という
独特の世界観も良い。タイトルがひらがなというのも雰囲気がある。

2.ソラヲミロ
うってかわりカタカナタイトル曲。ロックテイストで前曲でうとうとしてる
ところにガツンとやられることうけあい。少しぶっきらぼうな歌い方もテイスト
に合っている。

3.スクラップ~別れの詩
続いてこちらもロックテイスト満載な1曲。サビでの疾走感がとても気持ちよい。
作詞は岩里祐穂、真綾曲にはかかせない人で菅野氏とのタッグも多数あり、初期~
中期の真綾作品を象徴する方である。

4.まきばアリス!
カントリー調の楽しい感じのポップソング。1st『グレープフルーツ』の頃の
まだ稚拙な歌唱力だった真綾さんと比べるとかなりレベルアップしたな、と
唸ることができる。表現力がぐんと出てきて歌詞世界を思い浮かべられる。

5.真昼が雪
真綾曲には冬の曲が多々あるが、個人的にはかなり気に入っている冬曲。
冬の風を表現しているSEが全編聴こえているのが雰囲気を出している。
シンプルな曲だがコーラスが美しい。

6.KINGFISHER GIRL The Song of “Wish You Were Here"
世界的に活躍するイギリスの詩人クリス・モズデルが作詞している民族音楽
を意識した菅野節炸裂な1曲。少し低いキーで淡々と歌い上げる真綾さんの
歌唱は見事の一言。ピンク・フロイドの名盤タイトル『あなたがここにいてほしい』
と同名タイトル “Wish You Were Here" を使っているのも僕的にはツボ。

7.ヒーロー
シンセとSEとボーカルのみという短い曲。これも菅野色が強い。

8.夜
2nd『DIVE』の頃の楽曲の雰囲気にも似たマイナーコードで進行するクールな
ロックチューン。刹那的な歌詞をよく理解して感情を爆発させる真綾さんの
ボーカルはかなりな迫力があり、個人的にはこのアルバムの一番の聴きどころ
だと思ってる。

9.CALL TO ME
6に続き英語詞曲。ブックレットの歌詞ページにはNTTdocomoのCMソング
とのこと。なかなか渋い曲を選んだもんだな、と思う(笑)派手なサビがある
わけではないが妙に惹かれるメロでストリングスも効果的に挿入している。

10.光あれ
ベスト盤『everywhere』にも収録された名曲。アルバム曲ながらもライブでも
演奏される機会も多いようだ。タイトルから僕はB'zの「光芒」とも似たものを
感じる。無力な自分だけど希望は捨てない、と力強く歌う真綾さんは勇ましい。

11.ちびっこフォーク
タイトルから想像するよりずっと暗い雰囲気の反戦フォークソングみたいな曲。
この曲もアコギとボーカルのみの演奏曲だが、歌声の説得力が非常に強く感じる。

12.park amsterdam (the whole story)
再び英語詞曲。アルバムに3曲も(英語詞曲が)多いような気もするが、初期から
多くの英語詞曲を歌ってきた真綾さんだからリスナー側もそう違和感なく聴く
ことができる。洋楽を聴いてるような感覚。多重コーラスがこの曲の雰囲気
を少し明るくしている。

13.03
真綾さん出演のショートムービー『03』のテーマ曲(らしいが僕は未見)
異世界を思わせる変わった曲。個人的には特にこれといって、という曲。

14.おきてがみ
静かなピアノに語りかける(手紙を読むような)ようなボーカルが少し寂しさを
伴うバラード。生まれ育った町を突然出て行くことになった主人公が家族に
宛てた置手紙ということだろうか、なぜかこの主人公は「うちゅうひこうしのうた」
で不思議な夢を見た少女なような気がする。静かにアルバムを締めくくります。



坂本真綾×菅野よう子 という最強タッグの最終作の『少年アリス』。
しかしそれらの集大成という雰囲気はそれほど感じられず(もちろん坂本真綾という
歌い手としての実力は右肩上がり中だと思う)むしろジャケット写真やブックレット
内の写真にあるようなごつごつした荒野のようなダウナー系の曲が多いように感じた。

前作『Lucy』は非常に明るくポップな作風だったが、この変えてきようは少し驚いた。
しかしソリッドなメロディ、演奏、真綾ボーカルが美味く嚙み合って完成度は高い。
まあ菅野よう子という人はどんなジャンルでも上手く作り上げる奇才だと思っている。

これ以降、真綾さんは菅野プロデュースから離れてさまざまなアーティストとの出会いを
経てさらに進んでゆくことになる。

ちなみに同年(2003年)4月リリースのシングル「tune the rainbow」で自身初のオリ
コンシングルチャートTOP10入りを果たす(最高9位)、そして満を持して『少年アリス』
もリリースしてオリコンアルバムチャートでオリジナルアルバムとしては初のTOP10入
りする(最高8位)。「tune the rainbow」は収録されていないがこれは同年7月リリース
の『シングルコレクション+ニコパチ』(最高3位!!)に先に収録されたためだろう。

2004年以降はシングル、アルバムともに頻繁にTOP10に入るようになり、同年シングル
「innocent starter」で自身初のTOP10入りした水樹奈々さんとともに声優歌手で知名度
を上げていくことになる。


さて2018年も早々にシングル「CLEAR」をリリースする真綾さんですが、オリジナルアルバム
とツアーを待っております。

 

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