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なぜスライムピアスをつけると「さびしがりや」になるのか?

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CHAGE and ASKA『CODE NAME 2 SISTER MOON』 - アルバムレビューvol.95

2016年01月12日 22時45分37秒 | CHAGE and ASKA
095

1996年4月リリース

1.もうすぐだ
2.青春の鼓動
3.Sea of Gray
4.river
5.濡れた夢
6.I'm a singer
7.One Day
8.ピクニック
9.港に潜んだ潜水艇
10.NとLの野球帽
11.好きになる
12.On Your Mark 

赤字はお気に入りの曲
太字はシングル曲


【概要】

1996年作品レビューシリーズ第2回目はチャゲアスこと
CHAGE & ASKA(当時の表記)のオリジナルアルバムである
『CODE NAME 2 SISTER MOON』

95年の前作でもあり姉妹作『Code Name 1 Brother Sun』の
続編だ。90年代前期から続いたチャゲアス時代の最後の作品といえる。


【全曲レビュー】

1.もうすぐだ
アルバムの幕開けを飾るポップソング。
2人の巧みなハーモニーを存分に堪能できる、かなり好きな1曲だ。

2.青春の鼓動
Aメロの追っかけボーカルが心地よい。
タイトル通り、若かりし自分たちのことを歌っているかのような気がする。
イントロのハーモニカが青臭さを出していてまたそれが良い。

3.Sea Of Gray
オープニング2曲と少し雰囲気変えて「僕はその瞳で嘘をつく」みたいな
ダークな雰囲気の曲。サビもASKAさんが好きだ。

4.river
96年唯一のシングル曲。僕はこのゆっくり流れるかのような彼らの曲が
たまらなく好きだが、あまり人気や評価は高くはないみたいだ。
このシングルから数年はリリースが途絶える。派手さは皆無だが、
そのメロディとボーカルとコーラスは逸品だ。

5.濡れた夢
CHAGEさんのボーカル曲。改めてCHAGEさんのストレートな綺麗な声も
良いなと思える。曲としてはこれといって変哲なさそう(笑)

6.I'm a singer
続いてCHAGEさん曲。ロックテイストな曲で前曲に比べるとクセがあり、
耳に残るがサビが短いのがもったいない。

7.One Day
ブラス隊が賑やかなイントロでレコードのB面が始まったような
イメージの曲。個人的にはシングルでもイケるような感じがするが、
後半がパーティソングっぽい、コーラスとか。

8.ピクニック
CHAGE曲。箸休め的ななんとなく眠くなりそうな1曲。
今回レビューするにあたり聴き返すと、CHAGEさんのこの曲での
ボーカルが、the pillowsのさわおさんに似てるなぁと思いました。

9.港に潜んだ潜水艦
2人のクールなボーカル&コーラスが素直にカッコイイと感じれるロック曲。
しかしアルバム曲という雰囲気が漂う。

10.NとLの野球帽
20周年ベスト『ROOL OVER 20th』にも収められたCHAGEさんの名曲!
野球好きの僕も大好きになってしまった、哀愁あるメロディとサビ、
どことなく「太陽と埃の中で」のような泥臭さを感じる。
ちなみにNとLは西武ライオンズの前身、西鉄ライオンズのこと。

11.好きになる
イントロからいきなり歌い出しになる、ポップなバラード。
良い意味で90年代を強くイメージさせるメロディだ、
サビでのスライドギターの音が印象的。2人が交互にボーカルを取るのも良い。

12.On Your Mark
チャゲアスのみならず邦楽の中でも超名曲だと僕は思う
。シングル「HEART」の3曲目(このシングルはトリプルA面)で発売当初は
知名度は低かったが、翌95年にスタジオジブリの映画『耳をすませば』と
当時に公開された短編映画『On Your Mark』の主題歌になり、一気に
有名になる。今ではイントロが流れるだけで毎回鳥肌が立つような感覚
を覚える、ASKAさんのボーカルも文句の付けようがない出来である。
「流行りの風邪にやられた~♪」のハモリっぷりはもう(涙)
情熱的なギターソロ、終盤のサビの繰り返し、ラストまで感動満載。


【アルバムの感想】 

アルバム単体としては少しイマイチな印象がある。実際セールス的にも
前作『Brother Sun』を下回り50万枚にも届かなくなってしまう。
数年前までの鬼のような勢いがなくなっている。

彼らはこのアルバムリリース後は99年までCHAGE and ASKAとしての
リリースはなくなり、各々ソロ活動を活発化させていく。
事実上のCHAGE and ASKAの黄金期が終わった。

僕も熱心に作品を買ったのは93年ごろから96年の「river」であり
『SISTER MOON』までだった。

しかし、この96年にASKAさんが(以下略、、、

例のASKAさんのブログというか、本のような長文を読むと、
もう複雑すぎてなにも言えない。中に『SISTER MOON』の記述もあるし。

まあ、とにかく今から20年前のこのアルバムをレビューをしてみて、
「チャゲアスはやっぱいいよなぁ」と感じました。


 
「river」


 
「On Your Mark」ライヴバージョン 


 
「NとLの野球帽」ライヴバージョン 

CHAGE and ASKA 『PRIDE』 - アルバムレビューvol.72

2014年06月15日 17時27分29秒 | CHAGE and ASKA


1. LOVE SONG
2. PRIDE
3. SHINING DANCE
4. HOTEL
5. Break an egg
6. さよならは踊る
7. 砂時計のくびれた場所
8. 天気予報の恋人
9. Don’t Cry,Don’t Touch
10. 絶対的関係
11. 流れ星のゆくえ
12. WALK


1989年8月リリース


 


先日のASKAさんの逮捕のあと、自分が持っている彼らの作品を何作か聴いてみました。
やはりどの作品も素晴らしく、個性にあふれて、やはり稀有な存在な二人組だな、と
思いました。これから先いつ活動をしてくれるかわからないけど、待ってみたい。


そんな数多いCHAGE and ASKAのアルバムから個人的に一番お気に入りの
『PRIDE』をレビューしてみたいと思います。


多くの人がチャゲアスといえば「SAY YES」「YAH YAH YAH」のイメージが強いと思う。
あのCDバブル時期の1990年~1995年で上記2曲のシングルがダブルミリオンを記録
し、その他のシングル、アルバムもメガヒットを記録していた、絶頂期だろう。


そんな91年の「SAY YES」の2年前である1989年のアルバムで、大ブレイク直前の
静かな情熱を感じさせる内容だ。


 


「LOVE SONG」
   ・・・明るい雰囲気のイントロからASKAさんの深みのある歌声、CHAGEさんとのハモり。
   This is チャゲアスな素敵な正にラブソング。前述の2曲に比べると派手さは
   ないが非常に温かみを感じることができる。2010年にASKA名義でのセルフカバー
   『12』でカバーしている。名曲。


「PRIDE」
   ・・・94年の映画「ヒーローインタビュー」(見たことないけど)の挿入歌にもなっている
   彼らのバラードの代表曲。ピアノのイントロが美しい。サビで二人の絶妙のハモりが堪能
   できる。アレンジもなかなか煌びやかで絶頂期にも通ずる勢いを感じる。シングルには
   なっていなのがもったいないくらいの名曲だろう。


「HOTEL」
   ・・・アダルティーな雰囲気満載な1曲。やはりCHAGEさんの控えめなコーラスはなくては
   ならないと実感させられる。サビまではマイナーコード主体でサビでメジャーコードに
   展開していく。良くも悪くも80年代後半~90年代前半の匂いがする。


「砂時計のくびれた場所」
   ・・・面白いタイトルであり、さらに『拝啓オグリキャップ様』とかいうスペシャルドラマの
   主題歌だったそうな(オグリキャップってあの競走馬のか?)ASKAさんの圧倒的な声量
   を堪能できる。なかなか良い曲だ。


「天気予報の恋人」
   ・・・あの「恋人はワイン色」に雰囲気が似ているミディアムなバラード。派手さはないが
   その分メロディーの良さがとてもわかる、こういう王道系のメロディーを作る能力はASKA
   さんは本当にすごいと思う。


「絶対的関係」
   ・・・CHAGEさん作曲でメインvoの1曲。ASKAさんが王道なら少しクセのある曲を
   作るのが彼らしい。聴いた感じだと昔のグループサウンズというか歌謡曲みたい。


「WALK」
   ・・・ラストナンバーで僕が彼らの曲でTOP3に入る大好きな曲。CHAGEさんもASKAさん
   の曲で一番好きだと発言している、壮大なメロディにASKAさんのとてつもないボーカル
   が爽やかな感動を生む大名曲!この曲でのASKAさんの歌声の表現力は群を抜いて
   いると思う。後半のサビはコーラスワークもとてつもない、ヘッドフォンでじっくりと聴いて
   みてほしい。鳥肌が立つのは間違いない。


 


実はこのアルバムは2枚組で2枚目には過去の楽曲がアレンジされて収録されているが
今回は割愛させてもらいました。全体的にかなり地味目なアルバムだと思うんだけど、
1曲1曲が高いレベルでじっくりと聴ける作品。


当時、彼らの2作目のオリコン1位作品になった記念すべき作品でもある。アルバム発売
から3年後に「LOVE SONG」「WALK」が再シングルカットされて「LOVE SONG」が1位
を記録した。


「LOVE SONG」「PRIDE」で始まり、「WALK」で終わる。名曲でアルバム曲をうまくサンド
イッチしていて聴きやすいし、「HOTEL」「天気予報の恋人」あたりも良い。まあCHAGE曲
が若干クセがあるかな、といった具合か(笑)


大ブレイク後の『TREE』『GUYS』『RED HILL』とはまた違う魅力のある作品だと思う。
ちなみに一番上のジャケット画像をよく見てほしい。


CHAGE & ASUKA


となっている。これは当時、正式表記を【チャゲ&飛鳥】から変更した時期だったためだ。
しかし変更してまたすぐに一番馴染みのある


CHAGE & ASKA


にさらに変更した。(今現在は「&」が「and」になっている)


オリジナルアルバムでは唯一の【ASUKA】での作品だったりする。
ちなみに再発売盤では下画像のようになっている。 



 


評価:★★★★★(地味目ながら良曲揃い!)