マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

招かれざる客

2010年08月10日 | Un fenómeno sobrenatural
 いや~懐かしいアニメですねえ~。 皆さん、セーラームーンですよ。
 今晩の話に登場する?  ショートカットのお嬢さんのイメージでお借りしてます。

 今回は、高校2年の時の話をします。 ちょうど今頃、夏休みの部活の帰りに
 よく寄った喫茶店 “スウェーデン” での出来事です。
 
 いつもは、数人の女子部員と行く事が多かったのですが、その時、たまたま
 サッカー部の男子部員と校門で会って、声をかけられたのですが・・・

 「君、5組の子だね。 クラブ、今終わったの? 早くない?」
 「そう5組よ。 今日、少し疲れちゃって、夏バテかな? 空腹なのかも? 
 そういうあなたこそ、早いんじゃないの?」
 「君と多分一緒さ。 昼におにぎりしか食べなかったからお腹空いちゃってさあ
 もし、良かったら“サテン”(この頃、喫茶店の事をこう言った)へ行かないか。」
 「いいわよ。」
 「“ジョイ”へ行こう。」
 「いや、“ジョイ”は生クリームが不味いから。」
 「ええ~、俺、パフェ系食べないから解らないや。」
 「“スウェーデン”はパフェ系のメニューが充実しているしナポリタンもGoodよ!」
 「聞いたことあるけど、行った事ないなあ。」
 「じゃあ、決まりね。」

 という訳で、イケメンサッカー部員と喫茶店“スウェーデン”へ行ったのである。
 いつも座る一番奥の隅の席を目指して、「落ち着くんだよね。この席。」と言って
 向かい合って座る。
 
 しばらくして、ウェイトレスが水を持って来た。
 私と向かい合ったS君の前にグラスを置き、何故かトレイに残っていたもう一つの
 グラスをS君のグラスの横に置いて、立ち去ろうとした。

 それを見ていたS君は怒って
 「ふざけるな。 二人しかいないのに、何考えてるんだ。 ぼーっとするな。」
 
 慌てて、そのウェイトレスはそのグラスをトレイに戻し
 「申し訳ございませんでした。」と言って下を向いて戻って行きました。
 それから、別のウェイトレスが来て、オーダーをとり
 私達はそれらを飲食して帰りました。

 今まで何十回もこのサテンに来ていて、こんな事がなかったものですから
 最初はびっくりしましたけど、S君が言ったように、何か考え事をしていたのかも
 と思っていたのです。

 それから半年後、期末試験の最終日に又、校門でS君と偶然、出合ったので
 喫茶店“スウェーデン”に行ったのです。 
 すると、水の入ったグラスを再び、誰もいないS君のグラスの横に置いたのです。
 よく見ると、髪型は変わっていましたけど、前のウェイトレスさんのようでした。

 S君は怒り心頭で
 「忘れかかっていたけど、お前、前のウェイトレスやな。 何か俺に恨みでもあるの?」
 「・・・そんな・・・申し訳ございません。」
 と泣きそうになって、又トレイにグラスを戻して、戻ろうとした時に私は言った。

 「大丈夫よ。 口悪いけど、この子、悪い子じゃないから。 気にしないでね。
 ・・・ただ、少し質問していい? 怒らないから、答えてね。 S君の横に
 誰か座っています?」
 「・・・」
 「・・・解った。 ちょっとこちらに来て?」
 と言って、私はそのウェイトレスと一緒に店の外へ出て、そしてもう一度尋ねた。

 「入って来られた時は3人でした。 あの男子の後ろについて入って来られました。」
 「どんな感じの人?」
 「同世代だと思いますけど、あなたと制服が違いました。 セーラー服の襟が青で
 ショートカットのとても可愛い人でした。」
 「まあ、そこまでハッキリと・・・その制服の高校って・・・知っているわ。
 私達、夏にも来たのよ。 その時の事は、覚えてる?」
 「いえ、覚えていません。」
 「ご免なさい。 色々聞いて、気を悪くしないでね。」
 「・・・ただ、私、前から同じお叱りを何度もされているんです。 
 店と様々なお客様にご迷惑かけて、バイト辞めようかと思っているんです。」
 「という事は、あなたにとっては自然に見えていても、周りには見えていない。
 と言う事ですね。 それは、どうしようもないよね。 あまり気にしないほうがいい。」
 「有り難うございます。 そう言って頂いて助かりました。」

 しばらく経って戻るとS君は「俺、やっぱジョイが向いてるよ。 出るぞ。」と言って
 そこを出て、“ジョイ”につき合わされましたけど、S君に
 「000高校の女子と付きあった事がある?」と聞きましたら
 「幼馴染で仲の良かった子がその高校へ行ったとは噂で聞いているが
 何せ、引越しして以来、会った事がないよ。 」
 「その子、可愛かった?」
 「目がパッチリしていて、すごく可愛かったよ。  何故? そんな事聞くの?」
 「いや、あなたって随分もてたのね~って話よ。」
 「今頃、解ったか。」
 「まあ、すごい自信ね。 でも私はタイプじゃないからね、悪・し・か・ら・ず。」

 結局、このウェイトレスさんが見たのは、生霊なのか、さまよう0霊なのか
 調査をした訳でもないので、何も分からないのですが、、、いや、余計な詮索は
 逆に0霊を呼び込む事にもなりますので、スルーするのがいいのです。
 でも、こんな可愛い子が憑いて来たら、逆に歓迎かも・・・
 残念ながら、S君には見えていないので、やはり歓迎してはならぬものなのか・・・
 このウェイトレスさんと同じ事を、私がルイ・ヴィトンにいた時、体験しましたので
 その時の話は、又書きたいと思います。

 この手の話は、実際よく聞く話で、見える人には普通に見えるので、当然恐くも
 何ともないのです。 私も知らずにこんな経験は何回もしているので、実際には
 存在していないものもあったと思いますが、気付いていないだけです。
 皆さんも気付かずに、接している事があるかもしれませんよ。
 

 


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