ぱらどっくすⅢ

解雇闘争を勝利し、故郷での人生を再スタートした私の歩み

「愛は行動です」

2012年08月30日 10時07分45秒 | 「もどす会」活動記録
 先日、8月27日(月)に太田川学園との団体交渉が実現しました。半年以上の団体交渉拒否のやり取りを経て、広島県労働委員会のあっせんを受けての実現でしたが、法人側からは不誠実にも理事の代表が一名の参加という体たらくでした。それにしても日本の社会福祉の先達たちの思いに立ち返ってみると、現在の福祉現場を担っている事業者たちの実態があまりにも情けない限りであることに、我々の世代(40~50代)の福祉労働者の責任を切実に思わないで居られません。
 福祉の原点は、人の痛みの共有・共感です。寄り添いとか共同とか様々に言い表せることはできますが、結局は、他者の思いにどれだけ近づけるか、近づこうとしているかです。福祉の対象になる人たちは、当事者としての発信力を持たないか、あっても遠慮がちになったり微弱な発信でしかない人が多い中で、その人たちの思いをキャッチすることができるようになるためには、強い発信力を発揮している人の思いに参加することを通して、「共有・共感」を実体験することで身に付く実践力をつけることです。「愛は行動です」という先達を思い起こしました。

命の継承

2012年08月17日 10時04分13秒 | 「もどす会」活動記録
 しばらくご無沙汰しておりました。皆様のお盆休暇は如何でしたか?
 わたし方も子どもたち家族が帰省し、にぎやかな平穏な時を過ごすことができました。クリスチャンホームであることからお墓参りをお盆にする習慣はありませんが、どんな宗教であっても命の尊さに思いを馳せることは否定されるものではありません。ましてや広島の地にあって被爆二世という命を授かっている者としては、8月は命の重みを自ずと感じないではいられない時です。
 孫も共に、90歳になる実母を訪ねた際、母はこの夏の猛暑と年齢からくる衰えから、食事や水分補給がままならず、点滴と全介助での食事になっていました。食事介助をしながら誰に介助されているのかも定かではなくなっている母と子の姿を傍らでみつめている私の子どもたちは、きっと命の継承の実を感じていたことでしょう。
 授かった命です。納得のいく生き方をもってして、父の命は「こんな風に生きた命」として継承していきたいものだと決意を新たにした休日のひと時でした。
 ところで、裁判の行方ですが、仮処分決定に対する異議申立の審尋が8月8日から始まっております。そう遠くない内に結論は出るでしょう。また本裁判も8月10日に提訴しました。合わせて、配転無効の地位確認請求事件と解雇無効の本裁判を合併する上申書を裁判所に提出しております。次回は8月23日15時からの期日となっております。続いてご支援のほど宜しくお願いします。

現状での和解なんて

2012年08月08日 17時38分22秒 | 「もどす会」活動記録
 本日8月8日(水)11時から、地位保全等仮処分命令に対する保全異議事件の審尋が行われました。
 これは、7月12日に出された「太田川学園が行った新宅弘彦の解雇は、解雇権の濫用であり無効である」という仮処分決定に対して、太田川学園が7月23日に異議を申立てたことによるものです。
 しかし、太田川学園が提出してきた仮処分異議申立書には、新たな事実や証拠などは全く出ておらず、単なる引き延ばしなのか意図の見えない無意味な申立てとしか言いようのないものでした。
 さて、本日の審尋の様子はと言えば、終始「和解の余地を探る」といった裁判官の思いを感じさせるものでした。
 もちろん答えは「NO」です。
 本裁判でしか明らかにできないこと(勤務表の改ざんや補助金の不正受給疑惑)こそが、この事件のポイントであり、それらを明るみにさらすことで、太田川学園の運営を公正で民主的なものに変えたいと願っているのですから。