ぱらどっくすⅢ

解雇闘争を勝利し、故郷での人生を再スタートした私の歩み

今後の裁判のたたかい

2012年07月21日 11時58分09秒 | 「もどす会」活動記録
 あらためてこの間の裁判から思うことを述べます。
 現在までに1件目は配転の無効を訴えた地位確認事件(12月1日洗濯棟への配転)。2件目は地位保全及び仮処分申立事件(2月29日解雇)の裁判をしてきました。1件目はこれまでに3回、2件目は4回の審尋を経ています。2件目の仮処分の決定は、7月12日に解雇権の濫用で無効との判断が下されました。印象として、私が最も重要と考えている広島市と太田川学園のなれ合い的な依存関係によって、公正かつ正当な手続き(監査、補助金受給)等がなされてこなかった点について言及ができないでいる点に不満と不安を覚えています。
 今後のたたかい方については、「明るい太田川学園をつくり、新宅さんを職場にもどす会」(略称「新宅さんをもどす会」)の役員会でも、問題の本質とたたかいの焦点を明確にしてゆくことが求められます。このような事案での解雇は決して許してはなりません。明らかな解雇権の濫用であり、働く者の生きる権利・働く権利を不当に奪うものですから。
一方、福祉を公的責任から切り離し、民間主導で市場化の原理を導入しようとする国の姿勢が強まり、福祉施設の横暴な運営やずさんな経営体質を放置し、行政の形骸化した監査により、公金の不正受給を摘発しなくなって公的責任が問われないとしたら、広島市の障害者福祉行政に大きな問題があると言わざるを得ません。今後は、この点についての取り組み課題の整理と具体的方針を早急に打ち出す必要があると考えます。