先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

がんばれ!私の腎臓

2019年07月30日 | 日記
手術当日や
1日目に比べると
少しずつ回復してきた私の所に
看護師さんが来てくれて、
『息子さんが
「お母さんはどうしていますか?」
と心配されていたので、
「痛みと吐き気で辛そうですが頑張っておられますよ」
と、お話しました。』と、
伝えてくれました。

その後先生が、
創部の症状に問題がないので、
ドレーンを抜去してくれました。

尿の管も抜去になり
歩行が可能になった私に、
看護師さんが
「息子さんに会いに行きましょう。」
と言ってくれてたので
起きる事になったのですが、
体が思う様に動かず、
(これは本当に私の体なのだろうか)
と、思う程でした。

痛いお腹を左手で押さえ
体を曲げて
右手で点滴台につかまりながら、
やっとの思いで息子の部屋まで歩いたのです。

息子の顔を見て驚きました。
赤味を帯びた血色の良い顔色になって
術前とは劇的に変わっていたのです。

息子は移植手術をした直後から
尿もたくさん出て、
術前に5,0あったクレアチニンは1,8まで下がりました。

私は息子の体の中で、
私の腎臓が頑張ってくれているのを感じました。

左の腎臓は息子の体の中で。
右の腎臓は1つになった私の体の中で。




がんばれ!私の腎臓。
そして、ありがとう。


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息子からのメッセージ

2019年07月28日 | 日記
ICUでの長い夜が明け、
主治医の先生と看護師さんがベットで
迎えに来てくれました。

病棟に戻る前に、
「息子さんの所に寄って
顔を見てからお部屋に行きましょう」と、
先生が言ってくださって、同じICUにいる
術後の息子と対面する事ができました。

私が息子の名前を呼ぶと、
息子は「大丈夫?」と、私を気づかい
それから「ありがとう。」と、言いました。

ベットで戻る時も船酔いをしているように
目が回り気持ちが悪く、
振動で傷が痛むので、お腹を押さえながら
術後用意された個室に入りました。

ユウキとばあちゃんが面会に来てくれたのに、
ベットの柵に触られるだけで目が回り、
あまり話もできませんでした。

従姉妹のとっちゃんも面会に来てくれました。
とっちゃんは玲子おばさんの長女で、
息子が腎生検で入院した時にも、
おばさんと交替で毎日のように来てくれて
心配で落ち着かない私を支えてくれました。

とっちゃんは、寝ている私を気づかい
飲み物を冷蔵庫に入れて、そっと帰って行きました。

その夜寝ていると、携帯が鳴りました。
それは息子からのメッセージでした。

腎臓をありがとう。
おかげで生きて行けます。

8月24日
手術後1日目の事でした。

本日も、最後までお読みいただき
ありがとうございます。






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ICUでの長い夜

2019年07月26日 | 日記
ICUに入った私は、麻酔もさめてきて
手術も無事に終わった喜びに
つかっていたのも、つかの間
「痛いっ‼」
私を襲ってきたのは痛みでした。

左下腹部の痛みを訴えると、
看護師さんが、痛み止めを入れてくれました。

その後は、吐くものも無いのに、
ゲポッ。ゲポッ。っと定期的に突き上げる様な
吐き気が続きました。

その度に、看護師さんが来てくれて、
言葉をかけてくれたり、
口をすすがせてくれました。

私は、早く朝になってほしい
という気持ちから
「何時になりましたか?」
と、看護師さんが来てくれる度に質問し、
初めは時間を答えてくれていた看護師さんも、
「あまり時間が経ってないので
ガッカリするから、、。」
と、私を気づかってくれました。

痛みと吐き気で弱気になる私に
言葉をかけながら寄り添い
励ましながら優しくしてくれる看護師さんに
「お名前を教えてください。」
と、聞きました。

あの時、あの看護師さんがいてくれなかったら、
私はあの辛い術後のICUの夜を、
頑張りきれなかった様に思うのです。

そして、長かった夜が明け
待ちに待った朝が来たのです。


本日も、最後までお読みいただき
ありがとうございます。





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みんなの祈りが届いた日

2019年07月24日 | 日記
私の手術は
13時頃無事に終わり
教授が待っていた家族に
手術の報告をして下さって、
ICUで家族と面会をしたのが
14時頃だったと聞きました。

息子の手術が終わったのが
16時頃だったそうです。

夕方、
息子の手術の執刃をして下さった
主治医の先生が
私のところに来てくれて
「うまくいきましたよ」
と、伝えてくださいました。

ICUに入った直後や
家族と面会した事も、
まだもうろうとしていて
あまり覚えていなかったのですが、
「うまくいきましたよ」
という先生の言葉は今もはっきりと
覚えているのです。

2017年8月23日
みんなの祈りが届いた日



私たちの移植手術は
成功したのです。



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先行的腎移植手術の日

2019年07月23日 | 日記
手術当日の朝、起床して洗面をしていた私が、
「あっ!」っと小さな声をあげました。
お隣の人が「どうしたの?」と、心配して来てくれて、
「歯ブラシに洗顔フォームをつけちゃったんです」と言ったら、
「手術の日なのに、落ち着いているな~って思ってたのよ」
と、言われ、2人でクスッと笑いました。

そうこうしているうちに、私たちの手術の
応援団が到着しました。

ユウキと、ばあちゃん、よしと、玲子おばさん。
ばあちゃんは、私の母で、
よしは、私の弟です。
私の息子達は、よしあんちゃんと呼んで
慕っています。
玲子おばさんは、私の母の妹で、
私も息子達も大好きなおばさんです。

手術室へ行くための着換えが整い、
看護師さんが迎えに来てくれました。

みんながエレベーターの前で見送ってくれて、
私は、少し心配そうな息子に
「先に行ってるね」と、声をかけ、手を振りました。

息子も隣の手術室で、がんばるのだと思うと、
手術室へ歩いている時も不思議と
怖くありませんでした。

手術室に入り「よろしくお願いします。」
と、挨拶をして手術室のベットに入ると、
ふんわりして暖かく(あ~気持ちいいなぁ~)
と、思ったところで、私は眠ったのです。


本日も、最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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