閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

考えるには言葉が必要

2016-01-25 16:47:51 | 閃き
週末に行きつけの床屋さんへ行った

最近、息子さんが入店し、若者感覚を取り入れたリフォームを行ったので、店内は今風のお洒落な雰囲気になった

これでは床屋さんよりもヘアサロンか美容室、一体何と呼べばよいのか迷う…


髭を当たってもらいながら世間話になった

最近の若い人達は意外と真面目だし、人の意見もキチンと聞くけれど言葉を知らないので説明がヘタクソ、口先だけなど相変わらず若い人に辛口なコメントが並べられる

確かに会社にいる若者は素直に人の話を聞くし、意見にも従ってくれる印象があるが、自分の考えを言わせるとつっかえてしまう所があると、蒸しタオルの下で頷いて聞いていた

たまたま若いお客がいなかったのだが、もしそこに居れば気分を悪くするに違いないが、店内は若返ってもお客が古ければ話す内容はそのままになる

髭を当たった後に背もたれを起こしてもらって私の順番だと一言申し上げた


先日の講演会で講師が話していた事だと前置きして

その講師は考えるには言葉が必要だと言っている

どんな人間でも考える為には言葉が必要である、試しに言葉を使わないで考えて見てくれと投げかけた

腹減ったな、とても美しい花だ、全く頭にくる輩だ

私も何度か試みたが、言葉を使わないで考える事は出来なかった


家の2歳半になる孫が最近いきなり沢山の言葉を覚え、行動と言葉が一致する様になってきた

言葉が理解出来ない赤ん坊は唯々泣くことしか出来ない

しかし、言葉を覚えると同時に考える事が出来るようになったので、好きや嫌い、欲しい要らないなど自分の意思を他人に伝えられるようになって来た

孫はどんどん言葉を覚えながら考え、そして自分の意思を口から伝え、考えに沿った行動を取る

未だ理屈が及ばない所があるので、何故だか理解出来ない所もあるのだが、説明出来る言葉が備わった時には理解出来ると感じている



この事を冒頭の話題に当てはめるとピッタリと一致するではないか

最近の若い人は「説明する言葉を知らない」ので説明出来ないということは、言葉が無いので考えられないのである

考えられないから答えられないのである

至極単純な法則であるが、妙に腑に落ちた事である

ひょっとしたら老人の呆けは言葉を忘れた為に考えられなくなっているからなのかもしれない

本を読めと言うことなのである




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元気をもらった | トップ | 大寒過ぎましたけど »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

閃き」カテゴリの最新記事