ズレている

毎朝、会社の始業でラジオ体操をしている

今どき珍しい？のかも知れないが、私なりに満足しているのは日頃の運動不足を少しでも補えると考えての事である

いい加減にやってる輩も多いのだが、それなりに真剣にやってみると色々気づくことがある


あるとき、窓ガラスの正面で体操をしていたとき、ガラスに自分の姿が映っていた

両手を水平に上げる運動の時、左右の腕の高さが違うのに気が付いた

自分では水平に上げているつもりであるのだが、よく観ると右腕が少し下がっている

意識して上げてみると随分上向きに上げている気になった

体操をしながらなおも注視すると、身体が右に傾いているのが判った

頭を左に持っていくつもりで上半身を左に傾けて修正する

意外に傾けなければ真っ直ぐにならない事に気付きショックだった


人の振りを観る事が出来ても、我が振りは観られない

自分では格好良く振る舞っているつもりでも実は無様な様子だったりするとショックである

今回の気付きはショックである


ダンス教室で大きな鏡を前に踊っているのも、自分の振りを確認する為のものなのだと、今更ながらに気付いたのはお恥ずかしい

腕を真っ直ぐ伸ばす行為は、感覚がズレていれば伸ばせない

歳を重ねるとこんな感覚でさえズレてきている


そう思い巡らせると、ひょっとして思考や言動もズレているのではないかと恐ろしくなってきた

そういえば妻も長女にズレてると叱られていた

思考や言動を映す鏡は何処にあるのだろうか