珍味売り
2009-12-04 | 日記
お客様です。
犬にまったく興味無しの人には、たけぞうもまったく無視を決め込みます。
しかし「甘えていい人」と勝手に判断したら
その辺りのスリッパを咥えて(ほんとうはぬいぐるみを咥えたいのだけど…)
どん引きするほど大喜びする。
久々にぶ~にゃんが遊びに来た。
お陰様で風邪もひかずに元気です。
さて。
どうしてわが家に「鎌倉小町・豆乳バームクーヘン」が
あるのかと言うと・・・
いきなり発砲スチロールを抱えた若いお兄ちゃんが入ってきて
「松山からお菓子を売りに回っています。」と言ったからだ。
何でもすぐに確かめもせずに「はい!はい!」と返事をするじいさんに
滅多な物を買うな!と言う意味で
だまって!!だまって!じいさん、だまって!!と睨み付けたが
不思議そうに若いお兄ちゃんの方が黙ってしまった。
アンタじゃないよ。
案の定じいさんさんは「何があるがかね?」と言い始め
あっという間に650円だかのカステラを買おうとしていた・・・( ̄∀ ̄;)
ちょっとまってよ!
裏のシールを見れば松山のカステラではなくて、
東京のなんだらというカステラだった。
兄ちゃん、松山から来たって言うたやんか~~~…とは言えずに
あらら?お兄ちゃん、松山のお菓子じゃないがやね~、とやんわり。
悪いがカステラは要らないから…と発泡スチロールをのぞき込んだら
生チョコや、バームクーヘンが入っていたので
思わず、バームクーヘンをじいさんに買わせてしまい
・・・↑ 上の写真のようなこととなってしまったのだ。
お兄ちゃんに、こんな風に飛び込みで売れるがかね?と尋ねると
「はい!先ほども市役所でも喜んで買ってもらいました。」と言う。
名刺をもらえるか?と聞くと
領収書とクーリングオフ?のようなことを書いた紙をくれた。
後にPCで調べると、この豆乳バームクーヘン、有名で
豆乳バームはネット販売などもないらしい。
しかも値段も支払った1,050円で間違いなかったし
大のバームクーヘン好きなかあちゃんは密かに「やった!」と思ったりしたが
じいさんは「カステラやったら650円やったがぞ!」とぶ~たれるし
滅多な物を買うな、とじいさんを叱ったわりに一体なにをしてんだか…。
結果的には同じ事をしている自分を少し反省するのだった。
その発泡スチロールの菓子売りが帰ったあと
ババちゃんが「珍味売りやね。」と話し始めた。
珍味売り・・・?
そうだ、じさんいはそんな前科もあったのだ。
随分昔の暮れのこと(怪しげなカルト集団がちまたを賑わしていた頃だ。)
東北の…青森から来たと名乗る珍味売りがやって来たことがある。
発泡スチロールの箱にスルメや珍味を入れてやって来たうら若きお姉さん。
いきなり「歌を歌います」と歌いながら車庫の中で踊りはじめたのだ。
「珍味の歌だ」と言ったがスルメの歌だったのかどうかは忘れた。
不可思議な踊りと歌だった。
綺麗な珍味売りのお姉さんからじいさんも運転手のおんちゃんたちも
こぞって珍味を買っていた。
その翌日はお姉さんが二人連れになっていたが
よき時代でもあったし
と言うか
年末になるといろんな人がやって来るのだなぁ…としみじみ思うのだった。
※・・・で、このバームクーヘンは結局食べたんか~い!!
というツッコミは無しでお願いします(笑)