
アレクの脱走劇では、本当に皆様にお世話になりました。
お騒がせしたにもかかわらず、とってもいいことがありました。
まず、最初に保護してくださった方。中学生のお兄ちゃんが、なんと
二晩も寄り添って寝てくださったそうです。土日だったせいもあって、
警察には月曜日届けようねって。すっかり情が移ってしまって
手放したくないって泣いてくださったそうです。
でも、ご親戚が一軒おいたお家なので、いつでも遊びに来るよ~
と、安心してくださっています。
それからね、あれからアレクと散歩に出ると、それまで知らなかった方からも
「ワンちゃん、見つかったんですね。」「この子、アレク君ですよね。」
なんて声かけていただけることが何度もありました。
脱走の時に、ポスターをまいたことや、ご近所のワンコ友達さんが
ポスターをもって、行く先々で聞いてくださった結果です。
この地域では、ちょっと有名なコーギーになってしまいました。
最後は、ほっとした話です。
アレクがT警察から戻ってから、大阪市内のY警察から
「コーギーを保護しています。お宅のワンコではありませんか。」
とのご連絡をいただきました。
「もう、みつかって、家にいます。」と返事したものの、何となく気になって気になって・・・
翌日再度Y警察に電話してしまいました。
「はい。まだ飼い主さんの問い合わせがありません。
男の子でかわいいコーギーです。保護された方も、うちでは飼えないと・・・・
二週間はうちで保護しますが、そのあとは・・・・・・
」
「えーっ。」
(気配を察したおおきいちゃが「もう、あかんで・・・」とダメだし・・・でもこれも何かの縁だし)
「お宅以外、迷子コーギーの届がまったく出ていないんです
。」
「二週間後はどうするんですか・・・・・・・?」
「はい、・・・・・・・
」
とっさに出た言葉が、「一緒に里親探します。二週間たっても見つからなかったら、私に連絡ください。」
でも、何となくやさしい当たりの警察官。我が家で保護しながらNPOさんを頼ったり、
知人にあたることなどをはなしていると・・・・
「実は、ボクもコーギーを飼っているんです。とても気になるんです。
二週間たっても見つからなかったら、ぜひお願いしますね。」
で、昨日二週間たちました。どうなったかって???
このやさしい警察官さん、きっと飼い主が見つからないだろうな~と思ったので
なんと署内で、あたらしい飼い主さんを見つけてくれていました。
ただ、二週間は保管期間だったので譲渡できなかったのですが。
きっと、あのコーギーくんは、あたらしい家族のもとに行ったんでしょう。ほんとによかったです。
でも、もとの飼い主さんよ~
みつけたらただじゃおかないからね。
今回の脱走劇でいろいろな経験をしました。
NPOさんには、
「警察に届けを出したからって安心しないで。
可能性のある警察署と保健所には毎日電話してください。
犬の好きな警察官は、ちゃんと管内の届をチェックしてくれるけど
そうでない人は、簡単にスルーしてしまいますよ。」
とアドバイスをいただいていたので、
アレクも、このコーギーくんも、いい警察官さんにあたって
本当にラッキーでした。
こんどの震災で多くのワンコ・にゃんこが飼い主さんとはぐれてしまいました。
元の飼い主さんのところに戻れるのが一番幸せだろうけれど
こうして新しい飼い主さんに巡り合えることもあるはずです。
頑張ってくださっている方々に
少しずつだけど支援し続けていきたいと思います。
