
今年は、利用者さんが育ててくれた朝顔を毎日楽しむことができます。
とにかく 暑い! 何をしていても 暑い!
毎朝、とーさんのズボンにアイロンをかけるのだって 暑い!
その上、アイロンをかけた後の台のホカホカが大好きな
パールも 見ているだけで 暑い!

「いや~、暑くてもこれがまたいいんですにゃ~。」
こんなパールですが、身の毛もよだつようなこわーい話があるんです。

それはそれはとてもとても暑ーい真夏の真昼間のことです。
いつものように黒ーいでかーい弟たちをからかいに行くと
なんと縁側のサッシがすこーし開いているではないですか。
外から「おいで~、おいで~」と誰かが誘っているような…
ついふらふらと外に出てしまったんです。
なんとなく懐かしいにおいに、遠い記憶をたどって、
気が付けばそこは「おとなりさんの庭」というところまで行ってしまっていたんです。
家にかえろうかな~と思ったけど、方向がわからない。
何となく歩くと、あっ!家が見えた。でもこの垣根がじゃまだな~
えーいくぐってしまえ!えっ!えっ!体が抜けな~い。
う~ご~け~な~い~。か~あ~さ~ん。
どれくらいこうしていたんでしょう。
かーさんが仕事に行こうとパールを呼ぶものの、家のどこにもいない。
でもかすかに鳴き声が。ひえっ~、外からきこえるやん。
どこっ!どこっ!と一時かーさんはパニック。
「となりだ!」と思ったものの姿は見えず、ただ泣き声だけ。
お断りして庭に入ると、しっかり垣根の枝に絡まったあほネコ一匹。
家に帰るまで、しっかりとかーさんの肩に爪を立てて震えとりました。
「あほやね~。あのままやったら日干しネコになってたよ!!!」
とさんざんしかられたものの、
一番肝を冷やして、背筋がさむーくなったのは、かーさんでした。