今回の襖絵は、日系人がつくったフィラデルフィア「松風荘」のために、新たに制作されたもの。おさめられる前に日本で見せてくれるというわけです。
滝の流動感を襖絵にして、少しも違和感ない。
これまでのは、バックの岩を深い青みがかった黒でくっきりと水しぶきを見せていましたが、
今回のはグレーがかった茶といったらいいのでしょうか、何とも言えない暖かみがあります。
癒されます。これは作者の境地の変化でもありましょう。
日本画に斬新な可能性を示してビャンナーレをとったころの才気溢れる若き感性と、
ニューヨークで9.11を経験し模索を経て今に至った年月をかけた感覚です。
滝の流れは三筋、三面に分かれて描かれる。
左面には左半分、中央には真ん中、右面には右半分にそれぞれ滝が水しぶきをあげている。
滝と滝とのあいだの空間、埋めてある色の優しさが、滝の激しい音を消していきます。
この調和が日本の美なんですね。
07/2/16 山種美術館
滝の流動感を襖絵にして、少しも違和感ない。
これまでのは、バックの岩を深い青みがかった黒でくっきりと水しぶきを見せていましたが、
今回のはグレーがかった茶といったらいいのでしょうか、何とも言えない暖かみがあります。
癒されます。これは作者の境地の変化でもありましょう。
日本画に斬新な可能性を示してビャンナーレをとったころの才気溢れる若き感性と、
ニューヨークで9.11を経験し模索を経て今に至った年月をかけた感覚です。
滝の流れは三筋、三面に分かれて描かれる。
左面には左半分、中央には真ん中、右面には右半分にそれぞれ滝が水しぶきをあげている。
滝と滝とのあいだの空間、埋めてある色の優しさが、滝の激しい音を消していきます。
この調和が日本の美なんですね。

私もこの展覧会拝見しました。数年前に三越で行われた千住博展で拝見した滝とはまた違った落ち着いた(それこそワビ・サビを感じる)色調の作品でしたね。
あの襖絵がフィラデルフィアの松風荘に収まってこそ更に生きる、そんな構図であり、色使いなのだろうなと、つまり、あの襖絵をぽんと切り取って、日本の山種美術館で見るのとは違い、本来収める場所に収まってこそ見るとこの襖絵はまた独特の美しさを発揮するのではないだろうか、そんな思いを持ちました。
ちょっとその松風荘に収まったあの滝を見てみたいものですね(遠いですね)
私も大徳寺の襖絵が上野の国立博物館で一挙公開された時、見に行きました。その少し前に、東山魁夷の襖絵も同じ博物館で見たせいもあり、感動の種類が若干異なりましたが、100年経つときっと国宝になる襖絵だろうねと同行者と話しながら楽しんで観賞したのを思い出しました。
私、絵画も大好きで歌舞伎よりは年季入ってます。今後とも、よろしくお付き合いくださいませ~。
またよろしくお願いします。
本来のふすま絵として日本間に置いて見れたらどんなにいいでしょう!想像力を働かせてみるしかできない!
千住博氏の語る、言葉も私は好きです。
極めた人のことばって、いいですよね。
話変わりますが、吉右衛門さんがテレビ番組でぽそっ、ほそっと語ることばもいいんです。
絵を見る目、全然自信がなくて、日記のつもりで書き留めているだけで…。
大徳寺のふすま絵、ご覧になったのですね。よかったですね。
私は見逃してしまい、その少し後の襖絵展で、シルクロードや湖水の月のような絵を見て、それもすごくよかったので、この人のファンになりました。
絵のお話も、歌舞伎のお話もこれからできること、
楽しみにしております。