紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

ろうそく能「葵上」の凄みー神遊自主公演

2008-07-30 00:00:33 | 観劇
ろうそく能、というのをはじめて観ました。 宝生能楽堂の照明がすっかり消え、 笛一つが深々と響くなか、舞台の回りに蠟燭を点していくのですが、 屋外の薪能などと違って、 真っ暗になること、外部の雑音が一切入らなく、 まっすぐの笛の音だけが聞ける、神秘性はこちらのほうに軍配、です。 . . . 本文を読む

源氏物語色好み

2008-07-16 12:54:40 | 源氏物語
色好み、といっても色彩感覚のことです。 源氏物語は美しい色彩に充ち満ちています。 源氏の光り輝く容姿を引き立たせる直衣の色合い、 青海波を舞うとき、 忍んでいく女君の部屋の几帳から見える出衣。 紫式部の嬉々とした筆使いが私たちを平安期の色の世界に誘います。 . . . 本文を読む