紫苑の部屋      

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七月大歌舞伎ー舞踊三昧のいい舞台です

2019-07-05 11:58:38 | 観劇
↑外郎売の海老蔵&勸玄、高時の右団次、豚姫の獅童

河竹黙阿弥 作
新歌舞伎十八番の内
高時
寿猿のトチリでシラケた舞台、
高齢者の起用は歌舞伎界でも再考して欲しいものです。
でも天狗の踊りの跳躍力、達者な右近の絡みの舞、で挽回しました。
さて、九團次の男前の役を久しぶりにみたように思います。
若い舞妓役の梅丸も初めて見ましたが、
梅玉さんの部屋子から抜擢されたとか、
きれいで楽しみです。。

西郷と豚姫
獅童の豚姫、笑いを取るのではない、哀しい身の上を語るお玉さんに
演技の幅をみました。
錦之助の西郷、配役みた時はどうかと思いましたが、
大柄な獅童相手に豪快で気持ちの優しさ、よく出てました。
揚屋(置屋とは違うのですね)での芸のお稽古、
地唄舞の「黒髪」やってましたね。

素襖落
〈竹本・長唄連中〉
団十郎襲名を前に、こういう松羽目物もしっかり習得していること、
示していて、愉しみになりました。
新歌舞伎十八番ということで、たっぷり楽しめるよう、
太郎冠者の那須与一語りの他、
数々の舞踊などをふんだんに盛り込んである。

解説書の受け売りですが、
姫と次郎冠者の連舞、「〽さてもめでたの秋津州や」の靭猿、
三郎吾が「〽去年の弥生の桜時」という蛸のやつしを舞い、
「〽扇おっとり」宇治の晒、所作のほとんどが舞いなのです。
歌舞伎役者の素養たるや並みのものではない。

外郎売
〈大薩摩〉
なんと言っても、勸玄くんの早口の言い立て、
会場全体が親と同じ気持ちで最後まで言えた、と喝采、
子供は天性のもの、あるのですねー

ところで、児太郎が昼の演目すべてに出てましたねー、
踊りもきっちり披露、高時の愛妾衣笠は白拍子のような舞、
芸妓の酔ったしなやかな所作、
姫御寮の気品ある舞、そのきれいな手が90度以上反っていて、殊に素晴らしい!
夜も出てます、頑張ってます。

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