
2月文楽公演第三部は阿古屋の琴責めともう一つ、中将姫の雪責めがあります。
はじめて観ました。
皇位継承をめぐる権力争いを題材にした王朝もの、ですが、
古典文学の定番である、継子物語が組み込まれていて、
分かりやすい筋書きです。
歌舞伎でいう、乳母たちのぶっかえりもあり、
加賀見山の岩藤の草履打のような折檻、雪責めも
降りしきる雪と、
上着を剥ぎとられた姫の襦袢の鴇色、しごきの浅葱色
この色彩の美がすばらしい。
とはいえ、厳寒のなかを引きずり回される姫のようすに、
冷水を浴びせかけられた少女の姿を、つい重ねてしまうのは、
わたしだけでしょうか。
中将姫の伝説は、蓮糸で織ったという当麻寺の曼陀羅、で有名ですが、
これもわたしは、折口信夫の死者の書、を思い浮かべてしまいます。
した した した。
こう こう こう。
この独特な擬音で、死者大津皇子と彷徨い出た中将姫こと郎女の
魂の交信が語られていくわけですが、
中将姫の雪責め、から逃れていく先の鶊山―当麻寺のある二上山
そこに葬られた大津皇子
この二つの伝承・伝説を詩的に、幻想的に昇華させている、
すごい世界です。
それはともかく、
蓑助の中将姫、平成最後の文楽で、それが観れてしあわせでした。
はじめて観ました。
皇位継承をめぐる権力争いを題材にした王朝もの、ですが、
古典文学の定番である、継子物語が組み込まれていて、
分かりやすい筋書きです。
歌舞伎でいう、乳母たちのぶっかえりもあり、
加賀見山の岩藤の草履打のような折檻、雪責めも
降りしきる雪と、
上着を剥ぎとられた姫の襦袢の鴇色、しごきの浅葱色
この色彩の美がすばらしい。
とはいえ、厳寒のなかを引きずり回される姫のようすに、
冷水を浴びせかけられた少女の姿を、つい重ねてしまうのは、
わたしだけでしょうか。
中将姫の伝説は、蓮糸で織ったという当麻寺の曼陀羅、で有名ですが、
これもわたしは、折口信夫の死者の書、を思い浮かべてしまいます。
した した した。
こう こう こう。
この独特な擬音で、死者大津皇子と彷徨い出た中将姫こと郎女の
魂の交信が語られていくわけですが、
中将姫の雪責め、から逃れていく先の鶊山―当麻寺のある二上山
そこに葬られた大津皇子
この二つの伝承・伝説を詩的に、幻想的に昇華させている、
すごい世界です。
それはともかく、
蓑助の中将姫、平成最後の文楽で、それが観れてしあわせでした。
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