紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

鏡のなかの鏡―エストニアの作曲家ペルト

2014-11-15 23:09:40 | 四季の折々
鏡のなかの鏡、という不思議な音楽の世界をご存知でしょうか、 ラジオドラマの中で使われ、 ドラマのなかの、哀しみとそこを超える一筋の光明を この音楽が包み込むように、奏でられていたのです。 胸がいっぱいになってしまう、 そういう音楽にめぐり会ったことに 限りなく感謝したい気持ちです。 . . . 本文を読む

言霊のこと その2

2014-04-18 16:57:22 | 四季の折々
二上山    万葉集は言霊の力が信じられていた時代。 大和の国が政治の中心となり、日本という国づくりがなされた時代、 政権を握ろうとする政争の激しい時代でもあった。 それは同時に、政争で葬られた若い皇子たちの悲劇が繰り返された時代でもあった。 彼らとそれを悼む人々は、歌を残して、その魂を悼んだ。 有馬皇子、大津皇子、そしてその姉の大伯皇女の歌は、千年生きてきました。 まさに言霊の力です。 無 . . . 本文を読む

み吉野の桜

2014-04-16 09:58:23 | 四季の折々
上千本から奥千本の途中、下千本と中千本を見降ろす↖ 念願だった、吉野の桜、見てきました。 写真にすると、まさに絵のような全山桜、なのです。 義経の隠れ屋、もあるのですね。 西行の修行した庵室、 このようなところに本当に独り住まいしていたのでしょうか? 食糧、どうしていたのでしょうかしら。 下千本から2時間半、なんだか順路どおりにたどって行ったら、 崖っぷちを登り下りするはめになっ . . . 本文を読む

日本人の叡智、ということ

2014-04-16 07:38:09 | 四季の折々
「日本人の叡智」という本があります。著者は磯田道史。 のちに「無私の日本人」(2012刊)で、歴史に埋もれた優れた先達を発掘した。 それに先立ち、2011.3.11の震災直後に出版し、 美しい日本の自然に調和した、 先人たちが残した数々のことばを収集したもの。 一人見開き2pで戦国期慶長から平成まで98人のことばが紹介されている。 序文に述べられている、著書のそのいきさつが面白い。 古文書 . . . 本文を読む