若沖を見に行ったのでした。
相国寺所蔵「動植綵絵」30幅
こころゆくまで若沖の世界にひたったそのあとで、
思いもかけず、
日本の工芸の粋をいく、
二人のナミカワ絶品の七宝、に出会ったのでした。
明治のパリ万博で絶賛を浴びた、作品です。
皇室の所有であったこと、知りませんでした。
はじめに現れたのは、
並河靖之 七宝四季花鳥図花瓶(1899)
皇室の名宝より
四方からみることができて、
これは本当に有線七宝か、
厚さ0.07ミリの銀線を植えていったものか、
その細密さに感嘆!
ところが二人目のナミカワ作品を目にしたとき、
目を疑いました!
濤川惣助 七宝月夜深林図額 (1899)
大きな額縁ですが、無線七宝という技法を使った工芸品なのです。
解説がなかったら、水墨画としか、みえません。
無線七宝とは、先の有線七宝の有線を抜いたもの、つまり
植線した上に釉薬を色分けしてそれを抜いて焼成したものなのです。
きっちりした線を出さないので、ぼかしが出て水墨画のような味わいがでるのです。
どれだけの有線の型が必要だったのか、気が遠くなるような数だったと思われます。
パリ万博で金賞をとったのは、惣助のほうだったようですね。
11/2 東京国立博物館「皇室の名宝1期」
相国寺所蔵「動植綵絵」30幅
こころゆくまで若沖の世界にひたったそのあとで、
思いもかけず、
日本の工芸の粋をいく、
二人のナミカワ絶品の七宝、に出会ったのでした。
明治のパリ万博で絶賛を浴びた、作品です。
皇室の所有であったこと、知りませんでした。
はじめに現れたのは、
並河靖之 七宝四季花鳥図花瓶(1899)
皇室の名宝より
四方からみることができて、
これは本当に有線七宝か、
厚さ0.07ミリの銀線を植えていったものか、
その細密さに感嘆!
ところが二人目のナミカワ作品を目にしたとき、
目を疑いました!
濤川惣助 七宝月夜深林図額 (1899)
大きな額縁ですが、無線七宝という技法を使った工芸品なのです。
解説がなかったら、水墨画としか、みえません。
無線七宝とは、先の有線七宝の有線を抜いたもの、つまり
植線した上に釉薬を色分けしてそれを抜いて焼成したものなのです。
きっちりした線を出さないので、ぼかしが出て水墨画のような味わいがでるのです。
どれだけの有線の型が必要だったのか、気が遠くなるような数だったと思われます。
パリ万博で金賞をとったのは、惣助のほうだったようですね。
11/2 東京国立博物館「皇室の名宝1期」
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